これは、空気の中に水蒸気が多いと匂いのもとであるニオイ分子が留まりやすくなって、香りが強くなるためです。そして湿気が強いと、鼻の粘膜にそのニオイ分子が吸着しやすくなり、香りに敏感になります。
そのため同じ場所で香る匂いも、乾燥しがちな冬の時期と高温多湿な梅雨・夏の雨の日は《香り方・感じ方》が変わるのです。
アジアなど高温多湿な国々で好まれる香りと、乾燥が激しいヨーロッパなどで好まれる香りに差が出たり、同じ香水でも場所によって香りが重く感じたり、違うように感じるのも《湿度》が関係しています。
温度が高いと香るスピードが速い
気温が高くなると空気中の流れが速くなり、気温が下がると鈍くなります。温度が高くなると空気の流れが速くなるため、ニオイ分子が鼻の粘膜に届きやすくなり、匂いをより強く感じやすくなると言われています。
真冬の時期、冷えた場所で匂いを感じにくくなるのもその原因があるため。