2019年3月7日 11:00
女医50人にアンケート!「かかりつけ医」見つけるメリット
かかりつけ医のように、総合的に判断して原因を突き止めることをしないことがままあります。結果、診断が遅れ、患者さんがつらい思いをします」
また、みやさきクリニック(兵庫県尼崎市)の副院長、宮嵜美津穂先生は、こんな発見をしたこともあった。
「以前の勤務先に、長年通っている年配の患者さんが、短期的に何度も『点眼がもうなくなった』と言って来院されたのです。疑問に思ったスタッフがご家族に連絡して調べてもらったところ、認知症であることがわかりました」
日々患者の様子を診ているからこそ、できる発見だ。
■検査や投薬の重複が避けられ、医療費も安くすむ
「かかりつけ医を持たず、さまざまな病院を渡り歩いていると、治療の経過がわかりづらくなり、検査や投薬が重複してムダになることがあります。コストを考えてもかかりつけ医を持つことは大切」(宮嵜先生)
経過が思わしくないと、あちこちドクターショッピングして遠回りしてしまう。しかし、そうなる前に、きちんとかかりつけ医に相談し、紹介状を書いてもらうこと。そうすれば治療の経緯や、これまでの検査結果がわかり、無駄な検査や治療が避けられる。
アンケートに答えてくれた医師自身はかかりつけ医として、どう患者に接するのが望ましいと考えているのか。