「認知症」について知りたいことや今話題の「認知症」についての記事をチェック! (1/30)
認知症とその前段階である軽度認知障害について、昨年末にアルツハイマー病の新薬が保険収載されたこともあり、注目度がアップしています。進行を抑えるためには早期発見が何よりも大切であり、そのためには脳の老化を早くから把握することが重要です。自治医科大学附属さいたま医療センター(遠藤 俊輔センター長、日本脳ドック学会認定施設)では、これまで血液検査を用いた認知症検査を行ってきましたが、この度、東北大学加齢医学研究所が開発し、株式会社CogSmartが展開する、認知症にならないための予防行動につなげる検査「BrainSuite(R) (ブレインスイート)」を導入し、AI画像解析技術に基づき、健康なうちから記憶を司る海馬の大きさを知っていただき、予防行動につなげることといたしました。脳の海馬は生活習慣の改善を行うことで「大きく」できる可能性があり、海馬を萎縮させないことが、脳の健康を保ち、認知症予防につながります。エーザイ株式会社の提供する脳の健康度(ブレインパフォーマンス)チェックツール「のうKNOW(R)」(非医療機器)や、図形記入式検査(ROCFT)と併せ、認知症の前段階からの健康増進・予防の一助としたいと思います。本検査は脳ドックのオプション検査として、2024年11月25日から申し込み受付を開始、12月3日受診分からスタートします。自治医科大学附属さいたま医療センターは、これからも脳ドック、PET-CT総合がん検診および膵癌ドックの活動を通じて高齢化社会の進展と共に増加する認知症とがんの予防に向けた啓発活動を続けて参ります。自治医科大学附属さいたま医療センター外来アートスペース「J's PLACE」 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年11月29日愛する人とともに過ごす時間は、かけがえのないもの。たとえ、記憶が薄れようとも、育んできた愛情が失われることはないでしょう。認知症になった祖父が?おばけ3号(@ghost03type)さんが、亡くなった祖父のエピソードをXに公開したところ、34万件以上の『いいね』が集まるほど、大きな話題になりました。祖母のことを深く愛していたという祖父。認知症になり、祖母のことを忘れてしまった状態でも「あなたはきれいな人だな」「よかったら結婚してくれないか」と口説いていたのだとか。そんなある日、祖父はいつもと変わらず、祖母に愛の言葉を囁きました。ですが、それは祖母にとって驚きの言葉だったようで…。※写真はイメージ私は自分がどんな時でも、あなたを幸せにするよ。約束する、毎日だ。一見すると、普通の口説き文句のように思えるセリフ。しかし実は、祖父が祖母に対して発した、プロポーズの言葉だったのです…!プロポーズが行われたのは、おおよそ50年前。半世紀近くが経過し、祖母の記憶を忘れてしまっても、祖父の心には、プロポーズの約束を果たそうという気持ちがあったのかもしれません。おばけ3号さんは「ナイスだジジイ!あっぱれだジジイ!」と祖母を思い続ける一途な愛に、称賛の言葉を送ったのでした。【ネットの声】・『愛妻家』ってかっこいい…。こんな夫婦に憧れます。・世界で一番のイケメン。自分もこうなりたい。愛は消えない。・今年一番の勢いで泣いている。何度でも恋をするんでしょうね。・50年前に受けた、プロポーズの言葉を覚えている祖母も素敵。・涙が止まりません。『いいね』ボタンが足りない!記憶がなくなっても、祖母と出会った時のときめきは、魂に刻まれていたのかもしれませんね。おばけ3号さんの祖父の言葉に、たくさんの人が涙したのでした![文・構成/grape編集部]
2024年11月13日歳を取って、いろいろなことを忘れてしまっても、大切な人に抱く印象は、さほど変わらないものなのかもしれません。はみがき(@___1_1_0_2)さんが、Xに投稿した祖母のエピソードが大きな反響を呼んでいます。認知症の祖母に会いに行くと…はみがきさんが、久しぶりに認知症の祖母に会いに、入居する施設を訪れた時のことです。祖母は、はみがきさんを施設の職員に紹介してくれたのですが…その時のひと言が、こちら。「昔、飼ってた猫です」※写真はイメージ孫ではなく猫…!まさかの『猫』として紹介された、はみがきさんは「ありがとね~」とひと言。きっと職員も笑ってしまったことでしょう。きっと祖母の中で、はみがきさんは、いつまでもかわいらしい存在ということなのかもしれませんね。投稿には、20万件もの『いいね』が付き、たくさんのコメントが寄せられていました。・おばあちゃんの「小さい、かわいい、大切」って感じの記憶の引き出しに、一緒に入ってたんだな。・「知らない人」とかいわれるよりかは、よっぽど嬉しいかも。・曖昧になる記憶のなかで「かわいいもの」として残されているのか。なんか泣いてしまった。・じーんとする。私もいつか誰かにとっての猫になりたい。ちょっぴりおかしくて切ないけれど、祖母の愛情が伝わるエピソードは、多くの人の心を温めました。[文・構成/grape編集部]
2024年10月30日音楽レッスン・ボイトレ・アーティストプロデュース業務を行うSMDボーカル教室(所在地:埼玉県川口市西川口、代表:本山 直人)は、ヘビーメタルで認知症を予防するボイストレーニングメソッドを開発し、そのメソッドを紹介する『オジーメタル公式ガイドブック』の第2弾を2024年秋に発表いたします。(第1弾は2023年2月4日に出版)NHK(全国放送)で紹介されました【高齢者の5人に1人が認知症に】昨今では認知症対策が大きな課題です。厚生労働省によると、2025年には高齢者の約5人に1人の約700万人が認知症になると予測されています。これは高齢者の人口増加に伴ってますます深刻化していきます。超高齢化社会の日本では、認知症に向けた取組がさらに重要になります。厚生労働省では認知症は予防できる可能性があり、そのために余暇活動を取り入れて楽しむことを呼びかけています。個人でも脳トレになると言われる麻雀やカラオケなどで対策をする人も増えています。【認知症予防にヘビメタを習う高齢者が急増!】SMDボーカル教室では、認知症予防にヘビーメタルを習う高齢者が急増しています。もともとシニアの習い事ではカラオケやボイトレの人気は高いのですが、演歌や歌謡曲を習いたいという人がほとんどです。オジーメタル公式ガイドブック』を2023年2月4日に出版して以来、日テレ・テレビ朝日・NHK等多くの報道機関で紹介され「自分もやってみたい」とシニアのレッスン希望者が増えました。ヘビーメタルのシャウトは叫ぶといった人間の本源的な欲求を満たし、同時に爽快感や達成感、バンドメンバーとの連帯感など精神的な充足にもなります。さらには、体力の向上やストレスの発散、生活習慣病の予防など、心身両面にわたる健康の保持増進に大きな効果があります。レッスンでは若返り腹式呼吸を学び、高音域シャウト発声や脳トレエアギター・エアドラムなどの動きを実践します。日常から若返る立ち方や歩き方を身に着け、ステージングや楽器のスケールポジションや音程感覚・リズム感を養成します。生徒さんからは「ヘビメタでストレスが発散できて、生きがいが持てた。」「単純に楽しい!見た目が若くなったとご近所の方に褒められました。」と好評をいただいています。【オジーメタル公式ガイドブック第2弾の出版決定】当教室では認知症予防や若返りのためのメソッド「オジーメタル」を開発しました。そしてこの度、書籍『オジーメタル公式ガイドブック』発売、認知症予防のための実践方法などを紹介してまいりましたが、今秋その第2弾を発表いたします。著者はSMDボーカル教室の代表、本山nackeyナオト。誰もが知るメガヒットバンドなど、200を超えるバンドやボーカリスト、歌手・シンガー・パフォーマーを支えメジャーへとサポートしてきました。これまで35年のボイストレーニング指導で延べ3万人以上にかかわり、多くのプロ歌手や音楽指導者・音楽講師を誕生させています。著者からのメッセージ「目標を持つ人やステージに立つ人はどんどん若くなります。69歳で初めて当校にてボイストレーニングをして、70歳でシンガーソングライターとしてCDデビューした女性もいます。現在75歳ですが、初めてお会いした時より若返っています。私の世代は認知症の家族をかかえ苦しんでいる方が多く、何か役に立てないかという想いからオジーメタルが生まれました。認知症予防の一助になれればと、広く普及したいと思っております。」現在は、高齢者だけの認知症予防バンド「オジーメタル」メジャーデビューを目指しています。≪書籍『オジーメタル公式ガイドブックVOL2』ホイッスルボイス・ミックスボイスのメタルシャウトで若返る!概要≫著者 :本山nackeyナオト発売日 :2024年9月28日出版社 :日本音楽講師出版言語 :日本語対応端末:Windows 8以降、Mac OS X 10.14以降、iPhone&iPod touch、Android■本の紹介3オクターブが発声出来て免疫力アップ。認知症予防のためのボイストレーニングやシャウト発声方法やヘビーメタルの「脳トレエアギター・エアドラム」などのガイドや実践方法など。認知症に苦しむ本人や家族を少しでもなくしたい、シニアにも夢を持っていただきたい想いで活動中。【会社概要】店舗名 : SMDボーカル教室会社名 : スタジオモンキーダンス代表 : 本山 直人本社・店舗 : 埼玉県川口市西川口1-33-9 SMDビル2F事業内容 : 音楽スタジオ業務・音楽レッスン・企画・制作・総合プロデュース電話 : 0120-9482-88営業時間 : 10:00~23:00Google マップ: URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年08月28日年々暑くなる日本の夏。ご自身が熱中症になったり、身近な人が熱中症になったという人は多いだろう。ところであなたは、正しく熱中症対策ができているだろうか。「できている」と思っていても、それが間違っているかもしれない。というのも、カバヤ食品株式会社が行った「熱中症への対策意識・行動 に関する調査」によると、年々暑くなる気温に対しての認識が甘く、正しい対策を取れていない人が多いという現状が明らかになっているのだ。発汗による一時的な塩分ロスを知っているのに、塩分補給をしない人の多さに警戒調査では、「一時的に汗を大量にかいたあと、体内の水分だけでなく塩分も失われていることを知っているか」という質問に対し、約78%が「知っている」と回答した。ところが「発汗時に食事以外にも塩分補給をする習慣がある」と回答した人は16%弱にとどまっている。一次的な塩分ロスの危険性を知っているにもかかわらず、塩分補給の習慣がなく、「自分は大丈夫だろう」という正常性バイアスが熱中症の危険性を高めていることが分かる。屋外と屋内において水分や塩分補給の意識差が生まれるかについても調査を行っている。「仕事や部活動など屋内と屋外、どちらで身体を動かすことが多いか」と質問をした上で、「屋内」と回答した704人、「屋外」と回答した296人それぞれに、汗をかいたときの水分や塩分摂取について尋ねた。屋内の人たちは「水分は摂れている(=塩分は摂れていない)」の割合が多く、約67%が水だけを補給している状況。屋外の人たちと比較してみても、屋外で「塩分は摂れている」と回答した人が約10%いたのに対し、屋内では約4%。また「水分も塩分も摂れている」という回答も、屋外が約28%、屋内が約23%と、いずれも下回る結果になっており、屋内で身体を動かすことの多い人たちの方が、塩分摂取意識が低下することが分かった。発汗するほど身体を動かした際には、屋外よりも屋内の方が潜在的なリスクが高いと言えそうだ。熱中症警戒アラート下で守るべき、運動のガイドライン暑さ指数(WBGT)は、熱中症を予防することを目的として制定された指標で、労働環境や運動環境の指針として有効であると認められ、ISO等で国際的に規格化されている。この暑さ指数が33に達するときに、注意喚起のため発表されるのが熱中症警戒アラートだ。ところが、この『熱中症警戒アラート表中の熱中症予防運動指針を知っていましたか?』という質問に対して、「知らなかった」と回答した人は約56%と半数以上だった。500ミリリットルの水に塩1つまみ帝京大学医学部教授の三宅泰史先生は「体内に正常な水分を蓄えておくためには塩分が不可欠」と語る。体内の水分量を適切に保つためには、水分と共に適切な塩分補給が欠かせないのだそうだ。「急に大量の汗をかき、体内の水分と塩分が枯渇している状態で水分だけを摂ると、最終的にはますます脱水症状が進行してしまう」(三宅先生)三宅先生が薦めるのは、500ミリリットル程度の汗をかいたり食事を抜いたら、500ミリリットルのペットボトルの水に塩を一つまみ(0.5~1グラム前後)を一緒に摂る方法。食事での摂取が基本だが、手軽に補給できるように塩分を携帯することもポイントだそうだ。塩入りの飴や塩分が入ったタブレットなどをバッグのポケットやポーチにいつも数個入れておき、気づいたタイミングや時間を決めて舐めるようにすると良さそうだ。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)出典:プレスリリース
2024年08月05日健康総合企業のタニタは、今年で6回目(※)となる「熱中症に関する意識・実態調査2024」を実施し、その集計結果を公開しました。この調査はインターネットリサーチにより2024年6月4日―6月5日の2日間、全国の15歳以上の男女(1,000名)を対象に行ったものです。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)※それぞれの調査時期は次のとおりです。なお、経年比較の際は調査実施時期が異なる点にご留意ください。第1回:2019年5月23日―5月24日/第2回:2020年6月5日―6月8日/第3回:2021年6月29日―7月1日/第4回:2022年8月5日―8月8日/第5回:2023年6月14日―6月15日[調査結果]第1章 熱中症の危険性に対する意識と“暑さ指数(WBGT)”・“熱中症警戒アラート”に対する認知■熱中症を意識するとき 1位「屋外でスポーツ・運動をしているとき」2位「屋外のイベントに参加しているとき」全国の15歳以上の男女1,000名(全回答者)に、熱中症を意識するのはどのようなときかを聞いたところ、「屋外でスポーツ・運動をしているとき」(39.6%)が最も高く、次いで、「屋外のイベント(フェスなど)に参加しているとき」(27.2%)、「屋外(公園、遊園地、プール・海など)で遊んでいるとき」(26.6%)、「スポーツ観戦をしているとき」(21.5%)、「屋内でスポーツ・運動をしているとき」(19.8%)となりました。屋外でスポーツやイベント参加、レジャーなど、長時間の活動をしているときや、屋内で発汗を伴う活動をしているときに、熱中症を意識する人が多いのではないでしょうか。■熱中症警戒アラートの認知率は82.1%、昨年から4.3ポイント上昇■“熱中症特別警戒アラート”が新設されたことの認知率は57.7%、運用前の昨年から13.6ポイント上昇環境省と気象庁が発表している“熱中症警戒アラート”は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された場合に、熱中症の予防行動を促すための情報です。発表の基準には“暑さ指数”(WBGT)が用いられ、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数の予測値が33に達すると発表されます。全回答者(1,000名)に、熱中症警戒アラートを知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は43.1%、「どのようなものか知っていた」は39.0%で、認知率は82.1%となりました。2021年の全国における運用開始から約3年が経過した現在、熱中症警戒アラートという言葉が大多数の人に認知されている実状が明らかになりました。過去の調査結果と比較すると、認知率は昨年と比べて4.3ポイント上昇(2023年77.8%、2024年82.1%)し、2021年からの3年間では19.1ポイントの上昇(2021年63.0%、2024年82.1%)となりました。2024年4月から、従来の熱中症警戒アラートよりさらに強い警戒を呼びかける“熱中症特別警戒アラート”が運用開始されました。都道府県内のすべての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数の予測値が35に達すると発表されます。全回答者(1,000名)に、“熱中症特別警戒アラート”が新設されたことを知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は36.4%、「どのようなものか知っていた」は21.3%で、認知率は57.7%となりました。昨年(2023年)の調査結果と比較すると(※)、認知率は13.6ポイントの上昇(2023年44.1%、2024年57.7%)となりました。※2023年調査では「“熱中症特別警戒アラート”が新設されること」の認知を問う内容として聴取■暑さ指数(WBGT)の認知率は57.9%、昨年から6.4ポイント上昇暑さ指数(WBGT)は、気温・湿度・輻射熱を取り入れた指標で、黒球温度、湿球温度、乾球温度の測定値から算出します。暑さ指数(WBGT)を知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は40.7%、「どのような指標か知っていた」は17.2%で、認知率は57.9%となりました。他方、「知らなかった」は42.1%でした。過去の調査結果と比較すると、認知率は昨年と比べて6.4ポイント上昇(2023年51.5%、2024年57.9%)し、2019年からの5年間では15.9ポイントの上昇(2019年42.0%、2024年57.9%)となりました。■「熱中症警戒アラート発表時に予防行動を取ったことがある」熱中症警戒アラート理解者の8割強取ったことがある予防行動TOP3 「喉が渇く前に水分補給」「外出を控えた」「いつもより積極的にエアコンを使用」熱中症警戒アラートでは、熱中症への注意を促す呼びかけとともに、対象都道府県内の観測地点ごとの暑さ指数(WBGT)の予測値や予想最高気温の値、具体的に取るべき熱中症予防行動が併せて発表されます。熱中症警戒アラートがどのようなものか知っていた人(390名)に、熱中症警戒アラートが発表された際に取ったことがある予防行動を聞いたところ、「喉が渇く前に水分補給をした」(53.6%)が最も高くなりました。“喉が渇いたと感じたときにはすでにからだが脱水症状を起こしている”ということを理解し、こまめな水分補給を意識している人が多いのではないでしょうか。次いで、「外出を控えた」(40.3%)、「いつもより積極的にエアコンを使用した」(37.7%)、「涼しい服装にした」(32.3%)、「家族に熱中症に気をつけるように声掛けをした」(30.0%)となりました。また、熱中症警戒アラートが発表された際に熱中症予防行動を取ったことがある人の割合は83.8%となりました。昨年(2023年)の調査結果と比較すると、「家族に熱中症に気をつけるように声掛けをした」(2023年24.6%、2024年30.0%)は5.4ポイント上昇しました。■熱中症予防のために気にしているもの屋内では1位「気温」2位「自身の体調」3位「湿度」、屋外では1位「気温」2位「日差し」3位「天気」■屋外にいるとき熱中症予防のために「暑さ指数(WBGT)」を気にしている人の割合は3年間で9.2ポイント上昇■屋外にいるとき熱中症予防のために「熱中症警戒アラート」を気にしている人の割合は3年間で20.5ポイント上昇全回答者(1,000名)に、熱中症にならないために気にしている(注意を払っている)ものを聞いたところ、≪屋内にいるとき≫では「気温」(49.1%)が最も高くなり、「自身の体調」(41.7%)、「湿度」(30.6%)、「天気(晴れ・曇り・雨など、気温や湿度を除く)」(27.6%)、「日差し」(22.4%)と続きました。他方、≪屋外にいるとき≫では「気温」(54.7%)と「日差し」(51.4%)が特に高くなり、「天気(晴れ・曇り・雨など、気温や湿度を除く)」(43.7%)、「自身の体調」(42.2%)、「自身の行動(激しい運動は避ける、など)」(36.7%)と続きました。過去の調査結果と比較すると、「暑さ指数(WBGT)」を気にしている人の割合は、2021年からの3年間で、≪屋内にいるとき≫では8.6ポイントの上昇(2021年4.0%、2022年4.4%、2023年9.3%、2024年12.6%)、≪屋外にいるとき≫では9.2ポイントの上昇(2021年5.9%、2022年6.4%、2023年13.8%、2024年15.1%)となりました。また、「熱中症警戒アラート」を気にしている人の割合は、2021年からの3年間で、≪屋内にいるとき≫では14.1ポイントの上昇(2021年7.3%、2022年12.4%、2023年15.2%、2024年21.4%)、≪屋外にいるとき≫では20.5ポイントの大幅上昇(2021年9.6%、2022年21.2%、2023年24.6%、2024年30.1%)となりました。暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートの認知拡大に伴い、注意を払う人が増加しているのではないでしょうか。■熱中症の危険度を判断するための情報源 1位「テレビの天気予報」「熱中症警戒アラート」は昨年から7.1ポイント上昇■環境省のLINEによる熱中症警戒アラートや暑さ指数の情報発信 認知率は23.8%全回答者(1,000名)に、どのような情報から熱中症の危険度(その日の熱中症のなりやすさ)を判断しているかを聞いたところ、「テレビの天気予報」(45.6%)が最も高くなり、「天気予報サイト(アプリ含む)(ウェザーニュース、日本気象協会tenki.jpなど)」(32.3%)、「熱中症警戒アラート」(29.9%)、「ポータルサイトの天気情報(アプリ含む)(Yahoo!天気、goo天気など)」(22.8%)、「身の回りの計測器(温度計、温湿度計、熱中症指数計など)」(12.5%)と続きました。昨年(2023年)の調査結果と比較すると、「熱中症警戒アラート」(2023年22.8%、2024年29.9%)は7.1ポイント上昇しました。熱中症対策を適時適切に行うために、熱中症警戒アラートの発表状況をチェックする人が増えているのではないでしょうか。環境省はLINE公式アカウントで、熱中症警戒アラートや暑さ指数の情報を発信しています。このことを知っていたか、また、利用したいと思うかを聞いたところ、「知らなかったし、利用したいと思わない」は28.5%、「知らなかったが、今後利用したいと思う」は47.7%でした。「知っていたが、利用したいと思わなかった」は10.5%、「知っており、今後利用したいと思っている」は9.1%、「利用している」は4.2%で、認知率は23.8%にとどまりました。年代別にみると、認知率は60代以上(27.7%)が最も高くなり、10代(25.9%)、20代(25.3%)が続きました。■「湿度が高いところでは熱中症になりやすいことを知っている」約7割、60代以上では8割■「風がない(または弱い)ところでは熱中症になりやすいことを知っている」7割強全回答者(1,000名)に、熱中症に関する内容を提示し、知っていたか質問しました。熱中症の発生には、気温や輻射熱のほか、湿度や風速も関係しています。≪湿度が高いところでは熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が68.4%、「知らなかった」が31.6%と、知っていた人が多数となりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、60代以上(80.7%)では8割を超えました。≪風がない(または弱い)ところでは熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が71.9%、「知らなかった」が28.1%と、大半の人に認知されていることがわかりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、60代以上(81.9%)が最も高くなり、40代(75.0%)、30代(74.4%)が続きました。■「寝不足だと熱中症になりやすいことを知っている」6割半■「二日酔いだと熱中症になりやすいことを知っている」5割、30代では6割■「肥満だと熱中症になりやすいことを知っている」3割半熱中症の発生には、その日の体調や生活状況も大きく影響します。≪寝不足だと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が65.8%、「知らなかった」が34.2%となりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、30代(71.4%)と60代以上(70.5%)が特に高くなりました。≪二日酔いだと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が50.0%、「知らなかった」が50.0%と、両者が拮抗する結果となりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、30代(60.7%)が突出して高くなりました。≪肥満だと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が35.6%、「知らなかった」が64.4%と、知らなかった人の割合が高くなりました。年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、いずれの年代でも半数を下回り、40代(28.0%)では3割に満たない結果となりました。睡眠時間が短いと、翌日に体温調節機能が低下するとされています。また、二日酔いの人はからだが脱水状態になっています。このような状況のときは、暑い場所での活動を避けるなど、熱中症に注意する必要があります。肥満の人や幼児、高齢者なども熱中症に陥るリスクが高いとされているので、夏季は熱中症対策を十分に意識する必要があります。■「公共施設や人が集まる場所において、地点ごとに熱中症の危険度がわかるようにしてほしい」7割半熱中症の危険度は、天気や気温以外に日差しや風通しなどの条件に影響を受け、ごく近い地点であっても大きく変わります。全回答者(1,000名)に、公共施設(学校・市民グランド・体育館・公民館・公園など)や人が集まる場所において、地点ごとに熱中症の危険度がわかるようにしてほしいと思うかを聞いたところ、「非常にそう思う」が27.3%、「ややそう思う」が49.2%で、合計した『そう思う(計)』は76.5%となりました。居住エリア別にみると、『そう思う(計)』と回答した人の割合は北陸・甲信越(81.0%)が最も高くなり、近畿(80.1%)、九州・沖縄(78.3%)が続きました。第2章 熱中症の症状と熱中症対策■「熱中症について学んだことがある」48.4%、昨年から5.5ポイント上昇■熱中症の症状だと思うもの 「皮膚の異常」「筋肉痛」は2割未満熱中症の症状や対応・処置に関する学習経験や知識について質問しました。全回答者(1,000名)に、熱中症について(症状や対応・処置などを)学んだことがあるかを聞いたところ、「ある」は48.4%、「ない」は51.6%となりました。過去の調査結果と比較すると、熱中症について学んだことがある人の割合は昨年と比べて5.5ポイント上昇(2023年42.9%、2024年48.4%)し、2022年からの2年間では11.6ポイントの上昇(2022年36.8%、2024年48.4%)となりました。2023年に改正気候変動適応法が成立し、政府による熱中症対策実行計画が策定されるなど、国を挙げての熱中症対策が進められていることから、熱中症に関する学習の機会が増えているのではないでしょうか。熱中症の症状だと思うものを聞いたところ、「めまい・立ちくらみ」(52.8%)が最も高くなり、「からだのだるさ」(47.6%)、「体温の上昇」(43.9%)、「吐き気・おう吐」(43.4%)、「頭痛」(41.9%)と続きました。「皮膚の異常(赤く乾いているなど)」(18.0%)や「筋肉痛」(14.3%)は2割未満となりました。これらが熱中症の症状であることはあまり知られていないようです。■「熱中症になったという自覚がある」約3割、10代女性では約5割■「暑さによって引き起こされたからだの不調を自覚したことがある」7割強、10代・30代女性では8割半次に、全回答者(1,000名)に、自身が熱中症になったことがあるかを聞いたところ、「ある」は28.0%、「ない」は72.0%となりました。性年代別にみると、熱中症になったという自覚がある人の割合は、男女とも10代(10代男性43.4%、10代女性47.0%)が最も高くなりました。他方、“暑さによって引き起こされたからだの不調”を自覚したことがあるかを聞いたところ、「ある」は72.3%となりました。性年代別にみると、“暑さによって引き起こされたからだの不調”を自覚したことがある人の割合は、30代女性(85.7%)が最も高くなり、10代女性(85.5%)、50代女性(83.1%)が続きました。■実は熱中症? 熱中症になった自覚がない人の6割半が、暑さによるからだの不調を経験熱中症になったことがないと回答した人(720名)に、“暑さによって引き起こされたからだの不調”で自覚したことがあるものを聞いたところ、「からだのだるさ」(31.4%)が最も高くなり、「めまい・立ちくらみ」(26.7%)、「顔のほてり」「頭痛」(いずれも25.0%)、「体温の上昇」(21.7%)と続きました。また、何らかの不調を自覚したことがある人の割合は63.5%となり、“熱中症になった”という自覚がない場合にも、熱中症が疑われる不調を感じた経験のある人が多いことが明らかになりました。熱中症の症状があるにも関わらず、自己判断で処置が遅れると、重症化につながる恐れがあります。熱中症の症状について正しい知識を持っておくことが重要です。※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。■調査概要■調査タイトル:熱中症に関する意識・実態調査2024調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする全国の15歳以上の男女調査期間:2024年6月4日―6月5日調査方法:インターネット調査調査地域:全国有効回答数:1,000サンプル実施機関:ネットエイジア株式会社 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年07月12日九州大学の研究によって、奥歯のかみ合わせを失うと認知症のリスクが上がることが示唆された。特に年齢を重ねた女性は、歯周病により奥歯を失いやすいというが――。「奥歯が欠損し、かみ合わせが悪くなると、アルツハイマー型認知症の発症リスクが高くなることが、私たちの調査で示唆されました。認知症のリスクを低減するためには、日ごろから正しい口腔ケアを行い、健康な奥歯とかみ合わせを維持することが重要です」そう警鐘を鳴らすのは、九州大学病院(義歯補綴科)教授の鮎川保則さん。これまでも、歯の本数が減少すると認知症を発症するリスクが高まるという報告はあった。しかし、今回の研究で新たにわかったのは、「“奥歯のかみ合わせ”がアルツハイマー型認知症の発症と関係している可能性が高い」という点だ。「私たちは今回、65歳以上の約2万2千人のレセプトデータを分析。奥歯のかみ合わせの状態と、アルツハイマー型認知症の発症時期を照らし合わせました。その結果、奥歯(奥から4本目まで)のかみ合わせが全てそろっている人に比べ、歯が欠損してかみ合わせが一部失われた人は、認知症のリスクが1.34倍高く、前歯も含めて上と下の歯がかみ合わない人や歯が全くない人は、1.54倍高いことが明らかになったのです」かみ合わせがない人や歯がない人が、必ず認知症になるというわけではないが、“奥歯のかみ合わせ”が関連するであろう理由について、鮎川さんはこう説明する。「人は食事をするとき、上下の奥歯をかみ合わせることで食物を砕き、“食塊”という塊にして飲み込みやすくします。ところが奥歯が欠損してかみ合わせが不十分だと、うまく“食塊”ができません。どうしても軟らかいうどんやお粥など炭水化物がメインの食事になりがちで、その結果、筋肉をつくる栄養素のタンパク質が不足してしまうのです」タンパク質が不足すると、筋肉が落ちて足腰が弱くなり引きこもりがちに。飲み込む力も弱まり、人との会話や刺激も減るので、認知症リスクが高まるのだという。運動やコミュニケーションにまで影響する“奥歯”だが、年齢とともに欠損するリスクも高まる。「歯を失ういちばんの原因は、15歳以上の全年齢で2人に1人がかかっている“歯周病”です。歯と歯茎の隙間の歯周ポケットに“プラーク”が入り込んで炎症がひどくなると、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラになるのです」(鮎川さん、以下同)気づいたときには“手遅れ”ということが少なくないという。「歯周病が進行すると、認知症のみならず心筋梗塞や動脈硬化などの原因にもなるので、まずは日々の口腔ケアを見直してほしい」特に女性の場合は、ホルモンバランスが崩れる妊娠・出産・閉経というタイミングで歯周病になりやすい。「妊娠して女性ホルモンが増えると、歯茎が下がりやすくなり、それにともない増加する歯周病菌もあります。また、女性ホルモンが減少する更年期以降は骨がもろくなりやすい。その結果、歯を支える骨が弱くなり、歯周病のリスクも上がるのです」放置すると恐ろしい歯周病、予防するには具体的に何をすればよいのだろうか。後編では奥歯を守る習慣を解説する。
2024年07月10日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ワフウフさん姉妹は、母・あーちゃんの通院の前日にメールで予定を確認しています。しかし、何の予定もない日の前日に「明日は注射の日です。よろしくね!」と、あーちゃんから2回もメールをもらった姉・なーにゃん。翌朝、慌てて電話で確認すると、すでにメールをしたことを忘れていたので大事には至らず。一応、口頭でいろいろと確認してみると、曜日ごとの予定はひも付けできているけれど、それを日付に変換することができていなそうでした。ただ、受け答えはしっかりしていたので、周りからは普通に見えてしまい、かえって面倒臭いのかもしれません……。インスリン注射に加えて、持病である糖尿病の診察もあった日。検査結果を聞くと、糖尿病の数値は改善されていて、あーちゃんは先生から褒められました。すると「甘いもの食べていないもの!」とドヤ顔。その発言に、パンの食べ放題で甘いパンを食べまくっていたのを知っているワフウフさんは驚がく。さらに、その日の帰り道に立ち寄ったお店でも、視線はケーキにロックオン。さっき甘いものは食べていないと言っていたばかりなのに……。 順番を守れない! お茶を早めに終わらせ、バスの時間まで100円ショップで買い物をしていたのですが……。 前にお姉さんが並んでいるのに、それよりも前に自分の買ったものを置いてしまい……。 慌てて注意しました。 その場ですぐにお姉さんに謝ったのですが、それからまたすぐ……。 同じことを繰り返し……。 お姉さんの順番になったときには、とうとう待てなかったのか、商品をポイッと投げてしまいました。 病院帰りにお茶をしていたお店はクーラーが効き過ぎていたので、帰りのバスの時間を待たずにお店を出ることにしました。ちょうど、あーちゃんがシャープペンを買いたいと言うので、近くの100円ショップに行ったのですが……。 あーちゃんはレジの列に並んだかと思うと、待つのが嫌になったのか、それとも待っているのを忘れたのか、前のお姉さんの商品よりも前に自分が買うシャープペンを置いてしまったのです。慌てて順番が違うから戻すように言うと「あら、ごめんなさいね」と、まともな返事が返ってきました。 しかし、お姉さんに平謝りしてすぐ、またも同じ行動に……。そしてついに、レジの人の前へシャープペンを投げ入れてしまったのです! これには私もビックリ。 何度もこんなことをやられて、さすがに前のお姉さんもけげんそうな顔をしていました。トイレや電車でも順番が守れず、割り込みをするときだけはなぜか動きが素早いのも困ったものです……。 --------------レジを通るというのは理解できていそうですが、単純に待てなかったのか、待っていることを忘れてしまったのか……。いずれにしろ、ワフウフさんと一緒のときでよかったです。順番を待つというシーンは日常生活でも頻繁にあると思うので、何か誤解されないための対策があれば試したいところですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月30日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、何でもこまめにメモを取っているのですが、そのメモを見つけるタイミングがわるいと、大騒ぎしてしまうので、ワフウフさん姉妹はそのたびに振り回されます……。昔から常々「子どもには迷惑をかけたくない」と言ってくれていたあーちゃんも、何も理解できなくなっている今、自分がこんなに娘たちを振り回していることには気づけていないでしょう……。通院の前日は、メールで予定を確認しているワフウフさん姉妹。しかし、姉・なーにゃんは、何の予定もない日の前日に「明日は注射の日です。よろしくね!」と、あーちゃんから2回もメールをもらいました。翌朝、慌てて電話で確認すると、すでにメールをしたことを忘れていたので、勝手に病院に行ってしまうということはありませんでした。一応、口頭でいろいろと確認してみると、曜日の感覚はあって曜日ごとの予定はひも付けできているけれど、それを日付に変換することができていなそうでした。受け答えはしっかりしていたので、普通に見えてしまうのが、かえって面倒臭いのかもしれません……。 全然行っていない!? 今日は糖尿病の数値がよかったため、先生から褒められたあーちゃん。得意げにこんなことを言いました。 いやいや、パンの食べ放題には甘いパンが並んでいたはずだと言うと……? まさかの発言です。 食べ放題に行ったこと、そしてそこで20個も甘いパンを食べたことを伝えると……? またもや自信なさげな返事が返ってきました。 都合の悪いことは、こうやってすぐに忘れるのです……。 そして、病院の帰りに立ち寄ったお店ではケーキにくぎ付け。……完全に甘いものですけど!? この日の通院は、いつものインスリン注射に加えて糖尿病の診察もありました。数値は付き添いを始めてから一番良くなっていて、先生からも褒められました。すると、あーちゃんはドヤ顔で「間食していないから! 甘いものは食べていないもの!」と言っていました。 あれ? この前パンの食べ放題で大好きな甘いパンを食べまくっていたはず……。それをあーちゃんに言うと「そうだった? 全然行っていないからわからないわ!」とのこと。先月も先々月も確実に行っていたのに??? あんなに甘いパンを食べまくっておいて、すっかり忘れてしまうとは……。 そしてこの日の帰りも、いつものようにお茶に立ち寄り「おなか空いたわね」と言って、ショーケースに並ぶケーキにロックオン。もちろん阻止しましたが、さっきまでドヤ顔で甘いものを食べていないと言っていた人とは、とてもじゃないけれど思えません……。 --------------糖尿病の数値が改善していたのはとても良いことですが、食べ放題でおなかいっぱいに甘いパンを食べたことを忘れてしまっているところを見ると、他にも甘いものを食べていた可能性は捨てきれません。あーちゃんのように、普段の生活でもコントロールが必要な持病を持っていると「忘れてしまう」ということが、体調に直結してしまうので余計に心配ですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ここ最近、ワフウフさん姉妹から病院に付き添えないと言われたと言い張る日が増えている母・あーちゃん。この前も、姉・なーにゃんが病院に行くとビックリされてしまい、付き添っている理由を説明しても「ウソッ!? 私、頭おかしいの!?」という発言……。さらに、ピロリ菌の薬の処方明細には「もらってない!」とメモ書きしていて、さんざん振り回された姉・なーにゃんは脱力してしまったのでした。あーちゃんは、何でもこまめにメモを取っているのですが、そのメモを見つけるタイミングによってはワフウフさん姉妹を振り回してしまうことも多々あります。そんなあーちゃんも、昔から常々「子どもには迷惑をかけたくない」と言ってくれていたのですが、何も理解できなくなっている今、自分がこんなに娘たちを振り回しているなんて、思ってもいないのでしょう……。 しっかり受け答えしているように見えて…… 病院の予定などないのに、あーちゃんからメールが届きました。しかも2通。 翌朝、慌てて姉が電話をすると、あーちゃんは普通に家にいました。 怪しいと思った姉が、曜日ごとの予定を確認すると、しっかり受け答えできています。 ここまでは自信満々だったあーちゃんですが……。 曜日が日付になってしまうと、どこか自信なさげ……。 その失礼を、何度もしているのですが……? 手帳は持ち歩くのを忘れているけどね! 受け答えがハッキリしていて、周りからは何も問題なく見えていると思うと、面倒に思えてしまいます。 通院時、おかずを持って行くと、とても喜んでくれるあーちゃん。 ※訂正:(誤)痛みやすい→(正)傷みやすい ちゃんと食べてもらえるように、保管方法を伝えると……。 満面の笑みで答えるあーちゃん。 これは突っ込まずにはいられない……! 通院の予定はないのに「明日は注射の日です。よろしくね!」と、2回も同じメールを受け取った姉。慌てて翌朝電話をしてみると、あーちゃんは病院に行くわけでもなく、普通に家にいました。そして、夜に2回もメールをしたことすら覚えていませんでした……。 電話をしながら、なんだか怪しいと思った姉は、そのままスケジュールの確認に入ります。すると、注射の日もダンスの日も、曜日では覚えている様子。ただ、それが日付になってしまうと、スムーズに頭の中で結び付けられなくなるので、混乱するのかもしれません。手帳に書いていても、ちゃんと持ち歩かないので安心材料にはならず。普通に聞いていると、しっかり受け答えしているように見えてしまうのが、かえって面倒臭いのかも!? そんなあーちゃんは、付き添いのときに私が手作りのおかずを渡すと、とても喜んでくれます。傷まないように「冷蔵庫に入れてね」と言うと「忘れるわけないじゃない!」と自信満々に言ってくれますが、あーちゃんの場合は、むしろ覚えていることのほうが少ないけど……!? と心の中で突っ込まずにはいられません。おかずの存在を忘れず、無事におかずが口に入りますように……! --------------会話の内容もかみ合っていて、しっかり受け答えしているのを見ると、周りの人からは認知症だと気づかれないかもしれません。しかし、それがトラブルのもとになってしまうこともあると思うと、見ているほうは心配です。「忘れるわけがない」という言葉が、どうか本当であってほしいです……! ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月28日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんが交通系ICカードをなくしたと思っていたところ、定期券になっていることを発見したワフウフさん。忘れることがある半面、仕組みがよく理解できなくなっているのに、こうして定期券は購入できてしまうというのも、困りものです……。そして、姉・なーにゃんから高齢者を狙った詐欺が流行していると聞いたワフウフさん。あーちゃんに注意するように伝えましたが、理解できているのかどうか微妙です。もし詐欺の連絡が来ても、忘れてくれれば安心なのですが……。ここ最近のあーちゃんは、ワフウフさん姉妹から病院に付き添えないと言われたと言い張る日が増えています。この前も、姉・なーにゃんが病院に行くとビックリされてしまい、付き添っている理由を説明すると「ウソッ!? 私、頭おかしいの!?」という発言。さらに、ピロリ菌の薬の処方明細には「もらってない!」とメモ書きされていて、アレルギー反応に驚いて皮膚科に駆け込んだのに、すべて忘れ去ってしまったと思うと、姉・なーにゃんは脱力するしかありませんでした……。 それが認知症…… あーちゃんのバッグの中には、いつもいろいろな物が入っています。 そのメモを見るタイミングが悪いと、大混乱を起こす原因になってしまうのです……。 こんな電話に振り回されないうちに、バッグの中の不用品は早めに回収しておくのです。 姉を脱力させた例のメモも回収! これだけ持ち物が混乱していれば、頭の中も混乱していて当然なのかもしれません。 たまに周囲にあーちゃんのことを話すと、たいていの人がこの反応です。 意外と経験談を聞くことも多く……。 そして、「うちの親は~」という言葉を聞くことも少なくありません。 それは、あーちゃんも同じだったのですけどね……。 自分はしっかりしていると思っている人は、自ら施設に入るわけでもなく……。 そんなときは、仕方なく作り笑顔で対応するしかないのです……。 あーちゃんは、何でもこまめにメモを取るのですが、そのメモの存在を忘れてしまい、別のタイミングでメモを発見して大混乱を起こすというパターンが多くあります。そのため、通院に付き添ったときにはバッグの中身をチェックして、混乱の原因になりそうなメモがあれば回収するようにしています。 バッグの中に入っているのも、薬の処方明細やチラシ、手紙などバラバラで、見ているだけであーちゃんの頭の中の混乱ぶりがよくわかります。 あーちゃんが認知症だと周囲に打ち明けると、「うちの親は私に迷惑をかけたくないから、さっさと施設に入れてくれって言ってる」と言われることがありますが、実はあーちゃんも常々同じ発言をしていました。でも、自分が認知症だと思っていないため、これだけ周囲を振り回していても、自分が施設に入るなんて考えるわけもありません。それが認知症なんですよね……。 --------------忘れないうちにメモを取っているのに、それが大混乱の原因になってしまうというのも、皮肉なものですね……。そして、自分は子どもに迷惑をかけないと決めていても、自分の意思だけではどうにもならないこともあるというのも、悲しい現実です。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月27日理化学研究所・革新知能統合研究センター認知行動支援技術チーム(チームリーダー:大武 美保子)は、「認知症を防ぐ社会」を目指すNPO法人ほのぼの研究所の協力を得て、2024年7月3日に軽井沢駅周辺及び、軽井沢レイクガーデンにて「街歩き共想法(きょうそうほう)@軽井沢~認知症を楽しく予防しよう~」を開催します。厚生労働省研究班は、認知症の患者数は2030年に523万人にのぼり、高齢者の14%にあたる7人に1人が認知症患者となる見通しを発表しました(2024年5月8日)。認知症対策の重要性が一層高まる中、本イベントは、脳の仕組みに基づいて考案した、認知症予防のための「共想法」を初夏の軽井沢で楽しみながら実践し、日常生活に活かすヒントもお伝えします。各自で写真を撮りながら街歩き■認知症を予防する「街歩き共想法」とは?共想法とは、テーマに沿った写真や話題を持ち寄り、時間を決めて話し手と聞き手が交互に会話をして、想いを共有する手法です。認知症予防に有効とされ、現在も研究が進んでいます。「街歩き共想法」のポイントは、今日体験したことを今日話すということ。加齢と共に、記憶の中でも新たに「覚える」機能が低下しやすいことから、機能を保つためには、昔のことではなく、最近のことを話すことが重要になってきます。街歩きと共想法を組み合わせ、街歩きで体験したことを共想法で会話するのが街歩き共想法です。これまでに、東京・千葉・埼玉・茨城・愛知にて、15回実施してきました。今回、開催のきっかけを作ってくださったのが、東京から軽井沢に移住された竹田さんご夫妻です。移住されてからも、スマートフォンを用いて実施する遠隔共想法へ継続参加されています。街歩き共想法を軽井沢でとご提案いただき、開催となりました。写真を使った認知症予防の会話法を実践【イベント内容】■タイトル:「街歩き共想法@軽井沢~認知症を楽しく予防しよう~」●日時 :2024年7月3日(水)9:50~15:00●会場 :<街歩き>軽井沢本通り(or駅前)散策<街歩き・共想法の実践>軽井沢レイクガーデン内●プログラム(予定):<9:50>軽井沢にて集合。街歩き散策へ。※お申し込み後、集合場所の詳細をご連絡いたします。テーマ「新しい発見」に沿った写真をスマートフォンで撮影。様子をみて、軽井沢レイクガーデンへ移動。軽井沢レイクガーデンにて散策、撮影、昼食。<13:00頃から>「今日から始める認知症予防―今日あったことを今日話そう」<講演者:大武 美保子><13:20頃から>各自撮影した写真をもとに共想法*を実施*4~5人でグループを作り、自分が撮った写真をもとに、定められた時間内でその写真を説明し、質問に答えながら会話をする。「話す」「見る」「聴く」「考える」を行う、脳の仕組みに基づいた手法。<15:00頃>軽井沢レイクガーデン出発 解散※時間はあくまでも目安です。参加者様のご様子を見ながら変更する場合がございます。●参加者 :30名程度●参加費 :無料(ご自身の交通費、保険代、飲食費など実費はご負担ください)●持ち物 :共想法で使用するスマートフォン、動きやすい服装、タオル、昼食、飲み物●参加方法:理化学研究所 認知行動支援技術チームへご連絡ください(月~水 10:00~16:00)電話 080-9213-9536E-mail kyosoho.riken@gmail.com ■大武(おおたけ)美保子プロフィール理化学研究所 革新知能統合研究センター 認知行動支援技術チーム チームリーダーNPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学研究科修了、博士(工学)。東京大学准教授、千葉大学准教授を経て、2017年4月より現職。2006年、認知症をもつ祖母との会話をヒントに、「共想法」を考案。高齢者を支援する実用的な技術を高齢者と共に創るため、「ほのぼの研究所」を設立。自治体、福祉・介護・医療機関との協働事業を展開。著書に『介護に役立つ共想法』(中央法規出版)などがある。【専門】ロボット工学、人工知能、認知症予防認知症予防に取り組む大武 美保子■ロボットの力を認知症予防に!祖母の認知症経験からロボット工学博士の大武は、ゲルロボットという柔らかいロボットの研究時に、祖母が認知症となり、要介護になっていく姿を目の当たりにすることになりました。このような経験を経て「認知症をなんとかしたい!」という思いを強くし、関連する人ロボット共生学、こころの時間学、思春期主体価値、共創言語進化、対話知能学の研究領域に参加し研究を進め、人間の認知機能を育む人工知能技術の基盤要素技術を開発しました。それが、認知症予防支援ロボットを使った共想法です。ほのぼの研究所の市民研究員と研究を進めている(右:大武)■NPO法人ほのぼの研究所についてほのぼの研究所の市民研究員たち。コロナ禍には、在宅で共想法支援システムに参加できる手順を確立した。超高齢社会の課題である「認知症」を、高齢者を中心に全世代と共に考え、解決方法を提案する新しい学問を創り、「防ぎうる認知症にならない社会」を実現することを目的として2008年に千葉県柏市で発足し、2024年で設立17年を迎えた。認知症予防のための会話支援ロボット「ぼのちゃん」を使った共想法を実践し、認知機能を向上するなどの効果をあげている。「共想法」実践研究の運営の中心は、平均年齢70代の市民研究員で、20代から90代の賛助会員が参加している。在宅で「共想法」の実践Instagramでも認知症予防の情報を発信中●Instagram: ●HP: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年06月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。インスリン注射を打った後、血液検査の結果を聞くために、この前駆け込んだ皮膚科へ行こうとしていたワフウフさん。しかし、「もう治ったから行かなくていい」と、母・あーちゃんは拒否。仕方がないので、ひとりで行こうとしたところ今度は「私も行く!」と言いだしたのですが、お手洗いに立ち寄ったかと思うと、そのまま帰路へ……。自分の言ったことを忘れてしまったようです。悪気がないのは十分理解しつつも、振り回されているワフウフさんはイラッとしてしまうのでした。なくしたとばかり思っていた交通系ICカードが、定期券になっていたことを発見したワフウフさん。週1回しか通わないダンス教室のために、あーちゃんが自分で購入したようです。仕組みがよく理解できなくなっているのに、なぜか定期券は購入できてしまうというのも、困りものです……。そんな折、姉・なーにゃんから高齢者を狙った詐欺が流行していると聞いたワフウフさん。あーちゃんに注意するように伝えましたが、理解できているのかどうかは微妙なところ。もし詐欺の連絡が来たら、その連絡自体を忘れてくれることを願うばかりです。 あの症状は何だったの……? ここ最近、あーちゃんはこの発言をよくするように。 こう言われて、姉もビックリ……。 説明しても、驚くだけ。 そして、ストレートな発言にモヤモヤしてしまうことも……。 でも「おかしくないよ」って否定してあげられないのも、つらいのです……。 ある付き添いの日。あーちゃんが薬の処方明細を持って来ていたので見てみると、そこにはあーちゃんの字でピロリ菌の薬を「もらってない!」と書かれていました……。えぇ……っ!? じゃあ、おなかが真っ赤になったのはなぜ? 皮膚科で長時間待たされたのに忘れてしまったの……? そういえば皮膚科でこう言われたけれど、言葉通りよくわかっていなかったのかも……。 ここ最近のあーちゃんは、なぜか私たち姉妹が病院の付き添いができなくなったと思い込んでいる日が多くなっています。この前も、姉が病院に行くとビックリされてしまったそうで、なぜ付き添っているのかを説明すると「ウソッ!? 私、頭がおかしいの!?」と驚く始末。そのストレートな言い方にもモヤモヤしてしまうのですが、そこで「大丈夫、おかしくないよ!」と答えてあげられないのも、つらいところです。 そしてまたやってきたインスリン注射の日。あーちゃんが前回の薬の処方明細を持って来ていたので、よく見てみると……。そこに記載されてるピロリ菌の薬のところに、あーちゃんが書いたと思われる「もらってない!」というメモ書きを見つけてしまいました。 本当にもらっていないなら、おなかが真っ赤になったあの症状は何が原因だったの……? と、姉は脱力。しかも、そのアレルギー反応のせいで、飲み切らないと効果が出ないピロリ菌の薬を全部飲めていないので、ピロリ菌が除去できたのかどうかもわかりません。 --------------相変わらず、たった1度だけ通院に付き添えなかったときの印象が強く残っているようですが、付き添っている理由を何度も繰り返し説明するのも、ラクではないですね。そんなときに、さんざん振り回されたピロリ菌の薬を「もらってない!」というメモを見つけてしまうと、脱力してしまうのも納得です……。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。その後、母・あーちゃんのアレルギーはひどくなることはなく無事に回復しました。そして予定通り、インスリン注射を打ちにいつもの病院に行ったところ、看護師さんから「最近ようやくワフウフさん姉妹を見分けられるようになった」と言われました。それを横で聞いていたあーちゃんは、自分とワフウフさんが似ていると言われたのだと勘違い! うれしそうに照れるあーちゃんを見て「さすがにそれは……」と、ワフウフさんは困惑していました。インスリン注射を打ったあと、この前受診した皮膚科に、血液検査の結果を聞きに行こうとしていたワフウフさん。しかし、あーちゃんは「もう治ったから行かなくていい」と言います。仕方がないので、ひとりで行こうとしたところ「私も行く!」と言いだしたあーちゃん。しかし、お手洗いに立ち寄っている間にその言葉を忘れたのか、そのまま帰路へ……。悪気がないのは十分理解していますが、こんなにすぐに忘れてしまうと、ワフウフさんはイラッとしてしまうのでした……。 詐欺に注意! 失くしたと思っていた交通系ICカードは、定期券へと姿を変えて発見されました。 あーちゃんが通う週1回のダンスのために定期券を買う必要はないので、チャージで使おうと言いますが、拒否。 その後も説得を試みるも、断固拒否……! しかし、なぜかなーにゃんが言うとあっさりチャージしたらしいのです。 この対応の違いって……何!? 最近、高齢者を狙った詐欺が流行っているようです。 あーちゃんにも心当たりがあるみたいです。 念のため確認しましたが……。 「もちろん電話なんかしていない」と自信満々。 そもそも、ハガキやメールが届いても、それをずっと覚えていられないとは思いますが……。 あーちゃんの場合、家庭内に財産を狙う人(夫)がいるので、資産管理は常に気を抜けません。 てっきりあーちゃんが失くしたと思っていた交通系ICカードが、実は定期券に姿を変えていたことが判明。週にたった1度しか通っていないダンスのために、あーちゃんは定期券を購入していました。交通系ICカードの仕組みは理解できなくなっていたはずなのに、定期券は購入できたというのも困りものです。とにかく定期は無駄なので、ダンスにはチャージで通うように言ったのですが、断固拒否。しかし、翌週なーにゃんが話をすると、あっさりチャージをしたそう……。姉妹によって対応が違うのは、一体なぜ!? なーにゃんから聞いた話によると、最近は高齢者向けに「訴訟」とか「差押え」とか、物騒な言葉を並べてお金を払わせる詐欺が流行っているみたいです。あーちゃんにも注意するように伝えましたが、理解できているかどうかは微妙なところ……。ただ、もし詐欺の連絡が来ても、その連絡自体を忘れてしまうのではないかと思っています。 あーちゃんの場合、財産を狙う人は家庭内にも存在しているわけで、ある意味常に詐欺師には注意しておかないといけないので、私たち姉妹も気は抜けません。 --------------交通系ICカードの仕組みはよくわからないものの、定期券を買っていれば、決まった場所には便利に行けることが理解できている……。なんとも不思議な思考回路ですが、自分でできてしまうことがあるのも考えものですね。そして、高齢者を狙う詐欺はいろいろな手法を使ってくるので、姉妹間で常に最新の情報を共有しながら、注意しておく必要がありそうです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。先日受けた胃カメラの検査でピロリ菌が見つかり、除去をするために薬を飲み始めた母・あーちゃんでしたが、インスリン注射のために行った病院で、おなかが真っ赤になっていることに気づきました! 慌てて近くの皮膚科を受診したところ、アレルギーだろうとのこと。しばらく様子を見て症状がひどくなれば入院と言われました。いたって元気で食欲もあるように見えていますが、ワフウフさん姉妹は、いろいろな感覚が鈍っていることを目の当たりにしました。その後、ピロリ菌の薬のアレルギーはひどくならずに無事に回復。予定通り、インスリン注射を打ちにいつもの病院に行ったところ、看護師さんからワフウフさん姉妹を「最近ようやく見分けられるようになった」と言われました。あーちゃんは、その言葉を自分とワフウフさんが似ていると言われているものだと勘違いしてうれしそうにしていましたが、その姿を見て困惑してしまうワフウフさんでした。 たった1度だけなのに アレルギーの症状は治まっているので、血液検査の結果を聞きに皮膚科に行く必要はないと言い張るあーちゃん。 説得しても無理そうだったので皮膚科に連絡を入れると、本人抜きでも血液検査の結果は教えてくれるとのこと。仕方がないので、ひとりで行くことにしましたが……。 気が変わったようで、一緒に行くと言いだしたあーちゃん。 しかし、トイレから戻るとさっきまでの会話は忘れてしまったようで、迷わず最寄り駅へ向かうバス乗り場へ……。 黒い感情がこみ上げてきますが、説明するのも面倒なので、あーちゃんにはそのまま帰ってもらいました。 結局、「問題なし」という検査結果を聞くのに3時間待ち。交通の便が悪く、疲れは倍増です。 あーちゃんがいたら大騒ぎだったと思うので、ひとりで来てよかったかもしれません……。 看護師さんにそう言われ、付き添いが始まってから早いもので1年4カ月が経過していました。 たった1度だけ、2人の都合がつかずにひとりで通院してもらった日の翌週は混乱が見られたものの、なんとか乗り越えてきたと思っていたのですが……。 ここ最近、毎回のようにこんなことを言われるように……。前日には、ちゃんとメールで確認しているので、そう伝えても理解してもらえません。 とにかく、2人から付き添えないと言われた、という主張を変えません。 たった1度行けなかっただけなのに、よりによってそれが頭に残っているなんて、むなしすぎます……。 インスリン注射の付き添いを終え、先日駆け込んだ皮膚科に血液検査の結果を聞きにいこうとしていたのですが、あーちゃんは「もう治ったから行かなくていい」と言います。たしかにアレルギーの症状は治まっていますが、血液検査の結果は聞きにくるように言われていました。仕方がないので私ひとりで行こうとすると「自分のことだから、私も行く」と言いだしたあーちゃん。しかし、お手洗いに立ち寄って自分の言葉を忘れたのか、そのまま帰宅してしまったのです……。 早いもので、あーちゃんが認知症と診断されてから、1年4カ月。この間、1度だけどうしても2人の都合がつかず、あーちゃんひとりで通院してもらったことがありましたが、それ以外は必ずどちらかが付き添っていました。 しかし、そのたった1度のことが強く印象に残っているようで、ここ最近は「今日は2人とも来られないんじゃなかったの?」と繰り返して言うようになりました。今までやってきたことより、1度だけやってあげられなかったことのほうが覚えられているのは、むなしくなります……。 --------------お互い家庭を持ち、仕事を持ちながらも、なんとか助け合って病院や用事の付き添いを続けてきたワフウフさん姉妹。たった1度だけの「やってあげられなかったこと」だけ、いつまでも覚えられているのは、つらいですね。症状が進むにつれて、こういうつらい思いを何度もすると思うと、介護は身体的な負担だけではないと痛感します。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月24日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。姉・なーにゃんはひどい風邪で、保険の話を聞いたときも、眼鏡を買いに行ったときも、マスクをしていました。マスクをしている=風邪をひいている、というのは理解できているようで、母・あーちゃんからは体調を心配する言葉をかけられましたが、無理をして付き添いをしているとわかっても「あらー。それは悪かったわね!」と気持ちがこもっていない謝罪をするだけ。悪気はないとわかっていても、こういった言葉の端々に、なーにゃんはモヤモヤしてしまいます。先日受けた胃カメラの検査でピロリ菌が見つかり、あーちゃんは除去をするために薬を飲み始めました。しかし、服薬開始から6日目。インスリン注射のために行った病院で、おなかが真っ赤になっていることに気づき、慌てて近くの皮膚科を受診することに。結局、アレルギーだろうとのことで、しばらく様子を見て症状がひどくなれば入院と言われました。本人は食欲もあり元気そうでしたが、いろいろな感覚が鈍っていることを再確認した出来事でした。 それはさすがに…… 結局、アレルギー反応と思われた症状は、その後ひどくなることはありませんでした。 注射のとき、看護師さんからこんなことを言われました。私と姉は顔立ちが違うので、似ていると言われたこともなく、人によっては雰囲気が似ていると感じるのかな? と思っていたら……。 ……え!? もしかして、あーちゃんは自分が娘と似ていると言われたと思っている!? キッパリと言い放つ看護師さん、ナイスです! 姉は、昔から美人だと言われ続けていて、知り合いの中国人からも謎の太鼓判を押されるほど。 それに対して私は……。 ※N子さん……母・あーちゃんの妹(叔母) 多感な時期の私にとっては、なかなか衝撃的な出来事でした。 心配していたアレルギーは、ひどくなることはなく、入院という事態は避けられました。そして、いろいろと確認されたものの、無事にインスリン注射も完了。その際、看護師さんから「先週とは違う娘さんですね。よく似ているから最初はわからなくて、最近ようやく見分けられるようになった」と笑顔で言われました。 たしかに、先週は姉・なーにゃんが付き添っていましたが、私たち姉妹は顔立ちが全然違っていて、これまで似ていると言われたこともないので、雰囲気が似ているのかな? と思っていたら、横で「あらぁ~! そんなに似てますかしら? 嫌だわぁ♡」と照れているあーちゃん。看護師さんが「娘さんたちの区別です」と真顔で訂正してくれたので、壮大な勘違いは一瞬で終了……。 そういえば、昔から美人だと言われ続けたなーにゃんに対して、「ブスよね!」と何度もあーちゃんが言っていた叔母に似ていると言われたことがある私。あーちゃんの無神経な発言で、小学4年生にして、厳しい現実を知ったような気がしました……。 --------------ペットが飼い主に似てくるという話も耳にしたことがありますし、顔立ちが違う姉妹でも、他人から見ると似て見えることもあるのかもしれません。小学生のときの体験は衝撃的だったと思いますが、親にとって娘は世界一かわいい存在であることは変わらないのではないでしょうか。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。眼鏡を失くしてしまって困ると、母・あーちゃんから3回も電話を受けた姉・なーにゃん。仕方なく一緒に眼鏡を買いに行くことにしましたが、眼鏡屋さんの前であーちゃんから「何を探しているの?」「今日、眼鏡を失くして買いに来たの?」と聞かれる始末。結局、無事に眼鏡を購入したものの、休みを返上して付き合った分、何も理解できていない様子にガッカリしてしまいました。保険の話を聞いたときも、眼鏡を買いに行ったときも、風邪のためマスクをしていた姉・なーにゃん。あーちゃんからは、体調を心配する言葉をかけられますが、無理して付き合っていることがわかっても「あらー。それは悪かったわね!」と大して気にしていない様子です。悪気はないとわかっていても、なーにゃんはこういった言葉の端々にモヤっとしてしまうのでした。 おなかが真っ赤! 胃カメラ検査で見つかったピロリ菌の除去をすることになったあーちゃん。昔から胃が弱かったのは、ピロリ菌のせい?? ピロリ菌を除去するには、薬を用法用量を守って一定期間飲み続ける必要があり、あーちゃんにはハードルが高いような……。 結局、本人の希望もありピロリ菌の除去をすることになりましたが、その後インスリン注射を打ちに訪れた病院で、おなかが真っ赤になっていることが判明。 痛みもかゆみもないようで、本人は気づいていませんでした。すぐに近くの皮膚科へ行くことに。 病院で待っていると、自分がなぜここにいるのかと聞いてくるあーちゃん。 自信はなさそうでしたが、一応来た理由はわかっている様子。 見た目も元気そうで、食欲もあるようなので、ひとまずは大丈夫そうです。 先日受けた胃カメラの検査で、あーちゃんは胃炎と胃ヘルニア(食道裂孔ヘルニア:胃の一部が胸腔内に上がってしまい、胃の内容物が食道に逆流しやすくなっている状態)が見つかりました。しかし、治療が必要なほどでもなかったので、そのまま放置。それより、同時に見つかったピロリ菌を除去することになったのです。ただ、ピロリ菌の除去は、薬を1週間朝晩2回飲み続けるだけですが、果たして今のあーちゃんにそれができるのか……? 私は正直、治療には消極的。でも、あーちゃんがやるというので、そうすることにしました。 しかし、薬を服用して6日目。インスリン注射を打つために病院でおなかを出すと、皮膚が真っ赤になっていました……! 痛みもかゆみもなかったようで、あーちゃんは言われて初めて気づいた様子。糖尿病の病院から紹介された、近くの皮膚科を慌てて受診したのでした。 2時間半ほど待たされて、ようやく診察。結果は、「ピロリ菌の除去の薬に対するアレルギーか、あるいは除去されたピロリ菌の死骸に対するアレルギーだろう」とのこと。万が一、このあと急激に症状がひどくなれば入院が必要だと言われましたが、いろいろな感覚が鈍っているあーちゃんが自分で気づけるのかどうか……。本人は食欲もあっていたって元気でしたが、大変な1日となりました。 --------------痛みやかゆみがなくても、おなかが真っ赤になっていれば、お風呂に入るときに気づきそうなものですが……。もしかすると、気づいていたことを忘れてしまったのでしょうか。服薬管理ももちろんですが、こういった体調の変化の把握が難しくなっていくのは、とても心配ですよね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 監修者:医師 医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長 菊池大和先生地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんはお花が好きなので、母の日は毎年鉢植えを贈っていたワフウフさん姉妹。しかし、今年は体調を考慮して、ワフウフさんはハンドクリームとボディクリームのセットを贈りました。すると、涙ぐみながらお礼を言ってくれたあーちゃん。しかし、例年通り鉢植えを贈った姉・なーにゃんには「部屋にあったお花は、私が受け取ったの!?」と言い、ガッカリさせてしまったのでした。ここ最近、調子が良さそうなあーちゃん。食欲も戻っているように見えます。しかし、疲れちゃうからダンスをやめたいと言いだしたため、代わりに病院の患者さんが参加しているサークルに参加してはどうかと提案しますが、却下されてしまいました。さらに、なじみのある調味料を忘れてしまっていることも判明し、あーちゃんの頭からどんどん知識が消えていることを目の当たりにしたワフウフさんでした。 メールでのフォローは限界…? 今でも、付き添いは不要だと言うあーちゃん。病院の前日に確認メールをしても「大丈夫」と返事が届きます。 しかし、ここのところはちょっぴり自信がなくなってきたのか、確認メールは欲しいようです。 訳のわからない行動をされるのは大変ですが、やることに自信がなくなっているのを見ているのは、それ以上につらいです……。 胃カメラ検査の朝。確認メールをすると……。 このメールのあと、すぐに電話がかかってきて……。 いろいろと大変なことになっていました! 早めに気づいたおかげで、一応検査は受けられましたが……。 別々で暮らしながらのフォローに限界を感じ始めていました。 私たちに「毎回病院について来なくていい」と今でも言うあーちゃんですが、このところ少しだけ自信がなくなってきたのか「もし忘れるのが心配なら、前の日にメールだけしてもらえればいいのよ」と、付け加えるように。自分が何でも忘れてしまうことは、うっすらとわかっているのかもしれません。 数分前のことすら忘れてしまうのに、前日確認だけで放っておけるわけはないのですが……。自信満々で訳のわからない行動をされると、私たちもフォローが大変ですが、こうして自信をなくしているのを見るのも、なんだか切ない気持ちになります。 そうして、体調が安定しない中でやってきた胃カメラ検査の日。食事の注意事項もあり、時間も普段の通院とは違うため、姉が確認のメールを送ると、すぐさまあーちゃんから電話がかかってきました。話しているうちに、家を出る時間を間違えていることがわかって、慌てて軌道修正。結局、検査は無事に受けられましたが、別々に住みながらフォローをしていくことにやや限界を感じ始めていました……。 --------------あーちゃんが「ひとりで大丈夫」だと言うのは、もちろん自分でそう思っているのかもしれませんが、確認メールはしてほしいと言われたことを考えると、これ以上負担をかけられないという娘たちへの配慮の部分もあるのかもしれません。もう少し、今の状況に合ったフォローの方法を見つけられるといいですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月14日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。一度全身をくまなく調べたほうがいいというかかりつけ医からのアドバイスもあり、最近の母・あーちゃんは検査が続いています。付き添って見ている限り調子は良さそうですが、季節外れのアウターを着て待ち合わせにやって来ることもあり、「季節に合わせた服装ができなくなる」という認知症の症状に当てはまる行動も見え隠れしています。お花が大好きな母・あーちゃんのために、毎年母の日には鉢植えを贈っているワフウフさん姉妹。しかしワフウフさんは、あーちゃんの体調を考慮して今年のプレゼントをハンドクリームとボディクリームのセットに変更しました。すると、涙ぐみながらお礼を伝えてくれたのですが、いつも通り鉢植えを贈った姉には、「あのお花、私が受け取ったの!?」と言い、ガッカリさせてしまいました。 どんどん忘れていくのかな…… 最近のあーちゃんは食欲も戻っているようで、調子が良さそう。 でも、ダンスをやめたいと言い始めて……。 それなら、病院の患者さんが集まるサークルはどうかと提案しますが却下。 何を提案しても……。 却下……。 でも、冷静に考えると新しいことを始めるなら付き添いが必要!?……そう思うと、厳しいかも。 調子が良い状態は長くは続かず……。 数日後に控えた胃カメラ検査と今日の通院がごちゃごちゃになっている様子。 差し入れを渡しながら、料理の話をしていると、毛嫌いしていたはずの「柚子胡椒」をすっかり忘れていることが判明。 姉も、同じような体験をしているそうで、どんどん身近なものについても忘れてしまっているのだと痛感しました。 ここ最近、あーちゃんは調子が良さそう。食欲も戻っているようで、ちゃんと食事をしている様子が見られるのもうれしい限り。しかし、そんな中で「疲れちゃうから、ダンスをやめたい」と言いだしました。それなら、ダンスの代わりに病院の患者さんが参加しているサークルに参加してはどうかと提案しますが、即却下……。そもそも、何か新しいサークルに参加するとなると、付き添いが必要!? それは厳しいので、このままダンスを続けてほしいです……。 そんな話をしていた翌週。この日の付き添いは姉。あーちゃんは、話の理解がイマイチで、ここ数回の通院と比べると調子は良くなさそうです。数日後に控えた胃カメラの検査について説明していても、理解が追い付いていない様子で、ちょっと不安……。 さらに、私が付き添いをしたときに、差し入れをしながら話していたら「柚子胡椒」がわからなくなっていたことが判明。あーちゃんには、夫婦関係が悪化している父の出身地で作られているというだけで毛嫌いしていた柚子胡椒があるので、存在を知らないということはありません。驚きながら姉に報告すると、姉と話していたときには「デミグラスソース」を忘れてしまっていたこともわかり、あーちゃんの頭からいろいろな知識が消えていることを痛感しました。 --------------自分の好きなことをしてほしいと思いながらも、新たな場所で何かを始めるなら付き添いが必要……。そう考えると、現状維持が一番だと思ってしまいますよね。介護は実際のお世話も大変ですが、お互いの生活を守りながらできないことに折り合いをつけるとことも大変です。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年06月13日6月14日は「認知症予防の日」。この特別な日に、楽天ランキング1位を多数受賞した俺流総本家では物忘れユニークTシャツを10%OFFでお求めいただけるクーポンを配布します。大切な人と一緒に笑顔で過ごしながら、認知症予防の意識を高めるためのユニークなアイテムをお得に手に入れるチャンスです。なぜ6月14日が認知症予防の日なのか?6月14日は、認知症予防の重要性を広めるための日として設定されています。この日には、全国で様々なイベントやキャンペーンが行われ、認知症についての理解を深める活動が展開されます。俺流総本家では、この特別な日にふさわしいアイテムを特別価格でご提供します。物忘れ系ユニークTシャツで認知症予防を考えよう!俺流総本家の物忘れ系ユニークTシャツは、日常のちょっとした物忘れをユーモアたっぷりに表現したデザインが特徴です。デザインには、「昨日の記憶を探しています」、「認知症予備軍」、「三歩歩くと忘れます」といった、誰もが共感するメッセージが込められています。これらのTシャツは、笑いを提供するだけでなく、日常の中で認知症予防について考えるきっかけにもなります。これらのユニークなデザインのTシャツは、着るだけで周囲の注目を集め、日常生活の中で楽しさと笑顔を広げることができます。この機会に、俺流総本家の物忘れ系ユニークTシャツをお得に手に入れて、ユーモアと共感を身にまといましょう。商品はこちら : キャンペーンの詳細6月14日は認知症予防を推進する日。6月14日から先着100注文に、対象の物忘れ系ユニークTシャツを通常価格より10%オフになるクーポンを配布いたします。この機会に、ご自宅用はもちろん、ギフト用としてもぴったりな物忘れ系ユニークTシャツをお求めください。なお、このクーポンの有効期限は、6月20日までですのでお早めにご注文ください。当店通常価格 2,480円~ 10%OFFで2,232円~クーポンはこちら : 俺流総本家こだわりの品質俺流総本家のTシャツは、高品質な生地選びから鮮明なプリントまで、品質にこだわり抜いております。Tシャツは、5.6オンスの極厚で丈夫な生地で、「よれない・透けない・長持ちする」といった三拍子がそろった上質な一枚に仕上げています。さらには、丈夫な首もとを実現するため、首まわりの縫製に「ダブルステッチ」を採用。長年愛用いただいてもきちんとした首まわりを保ちます。高品質な素材を使用した当店のプリント技術は他では真似できない技術です。洗濯しても色褪せない耐久性を備えているため、毎日愛用しても、鮮明なプリントのままです。豊富なサイズ展開なので、お子様から大きいサイズの方までご利用いただけます。ラッピングにも対応!俺流総本家では、大切な方へのプレゼントに最適な無料ラッピングサービスをご提供しています。誕生日やクリスマスなど、さまざまなイベントに合わせてお選びいただける12種類のラッピングデザインをご用意しました。俺流総本家のTシャツは、品質とデザインとユニークさに妥協しない方におすすめの一枚です。6月14日認知症予防の日を、俺流総本家の物忘れ系ユニークTシャツで盛り上げましょう!是非この特別な機会をお見逃しなく。クーポンはこちら : 俺流総本家とは\お陰様で年間販売数10万枚突破!/俺流総本家は、ユニークで個性的な語録Tシャツを提供する日本のブランドとして、年間販売数10万枚を誇ります。この実績は、全国のお客様からの信頼と支持の証です。楽天ランキング1位を多数獲得楽天市場では、多くのカテゴリでランキング1位を獲得しています。さらに、楽天ショップ・オブ・ザ・マンスにも輝き、優れたサービスと品質で高評価を受け続けています。語録Tシャツのラインナップは1万種類以上!俺流総本家の語録Tシャツは、1万種類以上のデザインを取り揃えています。面白いものから感動的なものまで、多彩なデザインがあり、お客様一人ひとりの個性を引き立てる一枚を見つけることができます。カスタマイズ可能なデザインもあり、特別なイベントやギフトにも最適です。高品質とお客様満足度へのこだわりすべてのTシャツは高品質な素材を使用し、快適な着心地と耐久性を兼ね備えています。お客様の声を大切にし、常に改良と革新を続けることで、最高の製品とサービスを提供し続けています。会社概要代表者片岡正徳資本金500万円設立2009年4月1日所在地〒289-2148 千葉県匝瑳市飯倉台28-11TEL0479-74-8261 (代表)0479-74-8285 (企画部直通)FAX0479-74-8338俺流総本家楽天市場店[ ]{ }俺流総本家オンラインショップ[ ]{ }公式インスタグラム[ ]{ }事業内容インターネット通信販売業インターネットを利用した通信販売事業を展開し、衣類、バッグ、雑貨など幅広い商品を提供しています。プリント印刷加工・製造衣類、バッグ、雑貨等の生地に対するプリント印刷加工や製造を行っており、OEM(相手先ブランド名製造)にも対応しています。コンサルタント業務お客様のビジネス成長を支援するコンサルタント業務を提供しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年06月11日犬を飼っている人と猫を飼っている人とでは、認知症の発症リスクに差が出る。こんな驚きの研究結果が東京都健康長寿医療センター・社会参加とヘルシーエイジング研究チームによって公表された。早速この研究に携わった同センター協力研究員で国立環境研究所主任研究員の谷口優さんに聞いた。「たしかに、犬を飼っている人は、飼っていない人に比べて、認知症が発症するリスクが40%低いことが、今回の研究で示されました」この研究には2016年から2020年までの5年間で、東京都内での疫学調査に応答した65歳以上の男女約1万1千人の調査データを使用。犬を飼っている人は飼っていない人より40%認知症発症リスクが減るのに対し、猫を飼っている人は飼っていない人と比べて2%しか認知症発症リスクが減らなかったのだという。「今回の研究では、さらに犬を飼っている人のうち、定期的に運動する習慣がある人や、家族・友人などと対面や電話などで交流している人のほうが、認知症を発症するリスクが下がることもわかりました。犬を飼えば、毎日の散歩が日課となります。また、その散歩中に出会う人とあいさつしたり、会話したりすることがコミュニケーションとなるでしょう。それらが認知症リスクを下げることにつながっているのではないかと思います」(谷口さん、以下同)■散歩する習慣や人とつながる行動が重要ここで、納得できない猫派の読者も多いのでは……。「猫を飼うことで飼い主の心理的な側面によい影響を及ぼすことが報告されています。猫がいることで“気分が安定する”ことは考えられますが、『猫の飼育が認知症リスクを軽減できる』とまでは言えないでしょう」犬を飼うことによって機会が増える「散歩する習慣や、人とつながる行動」こそが認知症リスクを下げると谷口さんは強調する。さらに関連する研究では、ペットの飼育をしている人は、飼育をしていない人に比べて「月額の介護費が約半分に抑えられる」という結果も出たそうだ。超高齢社会に差し掛かり、医療・介護費の増大は国家の大問題となっているが、犬などペットの飼育がその是正に役立つのかもしれない。「昨今は『飼育崩壊』が問題視され、高齢の方がペットを飼うことをネガティブに思われる風潮もあるかと思われます。しかし、ペットがいることは、生きがいにもなりますし、認知症リスクの低減や介護費削減にもつながる。ご家族や地域で飼育をサポートする仕組み作りも必要ではないかと思っています」飼っている犬や猫はもちろん、家族やご近所と向き合うことも、認知症予防には大切だ。
2024年06月10日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。待ちぼうけ事件の翌日。担当者から改めて保険の話を聞くため、ワフウフさんは病院帰りの母・あーちゃんと姉・なーにゃんと合流。そこで、あーちゃんは昨日のことをすっかり忘れてしまっていることがわかり、一応謝罪はされたものの、ワフウフさんはガッカリ。保険は、持病について事前に告知していなかったようで、結局審査に通らず契約することはありませんでした。眼鏡を失くしてしまって困るとあーちゃんから3回も電話を受けた姉・なーにゃんは、仕方なく一緒に眼鏡を買いに行くことに。しかし、いざ眼鏡屋さんに到着すると「何を探しているの?」、「今日、眼鏡を失くして買いに来たの?」と、あーちゃんは何もわかっていない様子……。眼鏡は無事に購入できましたが、休みを返上して付き合った分、ガッカリしてしまったのでした。 似たもの夫婦? 先日ひいた風邪がなかなか治らない姉。 マスク姿の姉を見て、あーちゃんからは体調を気遣うような発言が。 「知らなかった」ではなく、「忘れた」のだと思いますが……。 その発言に、悪気はないとわかっていますが……。 何も理解していないままで謝られても……。 その昔、それなりにイチャコラ期もあったあーちゃん夫婦。 ※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫。 タイプは違えど、子どもを所有物だと思っている毒親な部分は似ている2人。 その昔、家族で旅行に行く途中、車内でとんでもない会話が繰り広げられました。 このやりとり、だいぶ衝撃的だったので、今でもハッキリ覚えています。 この発言で、親への絶対的な信頼感のようなものが崩れたのを覚えています……。 保険の話を聞いていたときも、眼鏡の購入に付き添った日も、姉は風邪をひいていてマスク姿でした。それを見たあーちゃんは「風邪をひいているの? 具合が悪いなら、無理して来てくれなくてもひとりで大丈夫だったのに」と……。ひとりで大丈夫ではないから、無理して付き合っているのですが。そして、お決まりの「あらー。それは悪かったわね!」という軽い謝罪。ただ空気を読んで言っただけの謝罪をされても、何も響かないのに……。 今は冷え切った関係のあーちゃんと父・たんたんですが、昔は子どもの目の前でも構わずイチャコラするような仲良し夫婦だった時代もありました。あーちゃんは管理支配型、父は無関心型のいわゆる毒親でした。タイプは違っていますが、子どもを所有物だと思っていたり、子どもの自尊心をつぶしてでも親の権威を振りかざそうとしたりと共通点もあり、もしかしたら似たもの夫婦だったのかもしれません。 長いこと夫婦をやっていて似てきたのか、あるいはその似ている部分があるから、こじれながらも夫婦であり続けられるのか……。娘といえども、まだまだわからないことばかりです。 --------------「マスクをしている=風邪をひいている」というのは理解できているのに、少し前に風邪をひいていたことは覚えていない様子のあーちゃん。そして、あーちゃん夫婦にイチャコラ期が存在していたのも驚きです。またそのころの気持ちを取り戻してもらえれば、あーちゃんのサポートをお願いできるのに……なんて思ってしまいますね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年05月27日聞きなれない「軽度認知障害」という言葉。聞けば、「認知症」の一歩手前だという。65歳以上の6人に1人が認知機能にトラブルを抱える今、少しでも進行を食い止めるには――。2022年時点で、65歳以上の認知症の高齢者の数は、443万人。厚生労働省が5月8日に公表した研究資料には、認知症にまつわる推計の数値が、このように記されていた。全国紙・社会部記者が言う。「団塊ジュニア、つまり現在のアラフィフ世代が65歳以上になる’40年には、『認知症』の高齢者の数が584.2万人、割合にして高齢者の14.9%が認知症になっているだろうという推計が出ました。同時に、同資料では、’40年の『軽度認知障害』の患者数が約612.8万人と、高齢者の15.6%にのぼるだろうという推計も示されました。こちらのほうが驚きです」’60年には認知症の人が645万人、軽度認知障害の人が632万人と推計されている。認知症に関しては、誰しもある程度の認識はあるだろう。だが、この「軽度認知障害」なるものがどんな状態なのか、認知症なのか、はたまた別のなにかなのか……。はじめて目にする読者も多いのではないだろうか。認知症の予防に詳しい神戸大学大学院保健学研究科の古和久朋教授が、こう説明する。「軽度認知障害(以下、MCI)とは、認知機能の低下があって、健常な状態ではないものの、認知症と診断されるわけでもない、グレーゾーンの状態を指します。ただ、そのまま放っておけば認知症になる可能性が高い状態といえるのです」MCIとは、具体的にどんな状態で、なぜ「放っておけば認知症になる可能性が高い」のか、古和教授に詳しく聞いた。■日常生活は送れるMCIとはどんな状態?「4大認知症のひとつで、患者数の割合が多いアルツハイマー型認知症の場合、ある日突然なるものではなく、20年ほどの長い期間を経て発症することがわかってきました。その認知症の『一歩手前の段階』がMCIです」認知症が「日常生活を一人で送ることが困難な状態」だとすれば、MCIは「日常生活は送れるけれど、家族などに同じことを何度も尋ねたりして多少の面倒をかける状態」なのだという。「アルツハイマー型認知症では、脳にアミロイドβという老人斑がたまっていくことで、徐々に物忘れがひどくなり、やがて認知機能が低下し認知症になります。この物忘れがMCIの症状で、記憶障害はあっても全般的な認知機能は正常範囲内というのが特徴。その物忘れが激しくなって認知症に極めて近い人もいれば、複雑な内容をすべて正確には覚えていないけれどもおおよそはほぼ正しく覚えられている人もいます。このどちらの場合もMCIとされるほど、症状の幅はあります」認知症に進行しないよう、取れる対策はあるのだろうか。「MCIの状態の場合は、早い段階で適切な診断を受け、適切な対処をすれば、認知機能の改善や維持ができたり、機能低下を遅くすることも可能だと考えられます」改善、維持……。劇的に治ったりはしないのか。「認知機能は年齢とともに低下しますが、この低下は正常加齢によるもので、誰しもに起きることです。そんななか、MCIの対策をすることで、認知機能を現状維持し、キープできるというのであれば、それ自体がすごいこと。プラスといえます」まずは、自分や家族がMCIの状態であるかどうかを、チェックリストに記入して確かめてほしい。8項目中4つ以上当てはまれば、要注意だ。■まずは生活習慣を整え規則正しい日常生活をでは、私たちはどうすればMCIを予防・改善できるのだろうか。著書に『もしかして認知症? 軽度認知障害ならまだ引き返せる』(PHP新書)などがある鳥取大学医学部認知症予防学講座の浦上克哉教授は、こう話す。「脳の神経細胞には、生活習慣病が大きなダメージを与えます。特に高血圧、糖尿病、脂質異常症の3つが、認知症とその予備軍であるMCIに悪影響を与えるんです」これらの病気の共通項は「動脈硬化である」と浦上教授は続ける。「生活習慣病によって血管や血流に大きな悪影響があり、脳の神経細胞の代謝にも悪影響が出ることで、神経細胞は弱って、死んでいってしまいます。したがって、日常生活を見直すことがMCIの予防・改善に結びつくといえるでしょう」まずは、規則正しい生活から。「朝、きちんと起きて歯を磨く、3食バランスよくとる、そして質のいい睡眠を取ることです」仕事や家事などでは、指先をよく動かす作業が、認知症、MCI予防には重要だ。「指先を動かすといっても、パソコンのキーボードを打つより、手書きで文字を書いたほうがいい。パソコンは変換機能につい頼ってしまいますから、漢字を忘れたり、字が書けなくなったりするんです」塗り絵や、クロスワードパズルなども効果的だという。■適度に筋トレを取り入れ女性ホルモンを上げる次に、運動も非常に重要だが、ただ長時間歩くだけでは、むしろ逆効果になることもあるというから要注意だ。「特に65歳以上であれば、『1日1万歩』という目標は多すぎると考えられます。有酸素運動をそこまですると、逆に筋肉量が落ちてしまいますので、7千歩程度にとどめたほうがいいでしょう」そして、残りの体力は筋力トレーニングやストレッチに充てるべきだと浦上教授。「特に女性は、高齢になると骨粗しょう症のリスクが出てきます。転倒―骨折―入院となれば、認知症にどんどん近づいてしまいます。ちょっとしたことでの転倒防止のためにも、筋トレは少しでも行うべきです」そもそも、アルツハイマー型認知症でいえば、「女性が1.5~2倍と、男性より患者数が多いといわれています」と浦上教授。「女性のほうが、平均寿命が少し長いのも一因かもしれませんが、やはり女性ホルモンが低下することも関係しているのではないかと思われます。女性の場合の認知症予防や改善に『化粧療法』というのがありますが、人に見られること、おしゃれをすること、集まりなどに出て異性と交流することなども、ホルモンアップに大事です」チェックリストの記入の結果、少しでも不安があるという人は、日常生活から見直していこう。MCIの予防・改善は、QOL(生活の質)の向上から!
2024年05月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。「保険の更新で実印が必要」と言う母・あーちゃんがなんだか心配になり、姉・なーにゃんと相談して契約に同席することにしたワフウフさん。しかし、担当者の人と連絡がつかないまま当日を迎えてしまいました。あーちゃんには、担当者が家に来たら駅前のカフェに一緒に来てほしいと伝えたのですが、そのまま数時間が経ち、その間になんと担当者はすでに家に到着していて、話が終わってしまっていました。結局、再度ワフウフさん姉妹にも説明をしてもらえることになりましたが、ワフウフさんは無駄足になって終わってしまいました。。まさかの待ちぼうけをくらった翌日。改めて担当者から保険の話を聞くために、病院帰りの姉・なーにゃんとあーちゃんと合流。病院ではなーにゃんが昨日のことを説明してくれていたようですが、あーちゃんは何も覚えておらず、とりあえず形だけの謝罪を受けました。その後、担当者と話をして、あーちゃんが持病について何も話していなかったことがわかり、保険契約の審査は通らず、契約することはありませんでした。 3回も電話をかけてきて…… 眼鏡を失くし、書類の文字が読めない状態で不便そう……。 「困った」と電話をかけてきたので、もう一度探してみるように言いますが……。 また同じ内容で電話をかけてきて……。仕方がないので、一緒に買いに行くことに。 ここで甘えられても残念ながらうれしいとは思えず。 こういうときこそ、父にサポートしてほしいところですが、お金が絡まないと助けてはくれないでしょう……。 そして、眼鏡屋さんに到着しましたが、目的を忘れてしまったようで……。 さすがにそこを忘れないで……! なんだかんだで、無事に購入が完了。もう失くさないように言ったところ……。 ……!? ええええええ……。 姉と病院にいたとき、あーちゃんは眼鏡がないと言っていたようで、保険の話が片づいてゆっくり過ごそうとしていた姉に、3回も電話をかけてきたそう。 仕方なく、休みを返上してあーちゃんの眼鏡を買いに行くことにしたなーにゃんですが、眼鏡屋さんに到着するやいなや、あーちゃんは「何を探しているの?」とひと言。姉がここまでの経緯を説明して、無事に眼鏡の購入が完了。 「もう失くさないようにね!」と最後に姉が言うと、あーちゃんは「今日、眼鏡を失くして買いに来たの?」と言い、あんなにないと困ると騒いでいたのにすべて忘れている状況に、姉は絶句してしまったのでした……。 --------------失くしたものが眼鏡となると、日常生活が不便なのは想像できますよね。そして、3回も電話をしてきたのなら、相当困っているのだと思うでしょう。それなのに、実際に買いに行って「何を探しているの?」なんて言われてしまったら、ショックですね。そこまで思い入れがないと、また失くしそうな気がしてハラハラしてしまいそうです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年05月26日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんから保険の更新のために実印が必要だと言われたことを姉・なーにゃんに相談したところ、やはりあーちゃんひとりでは心配だと言われたので、ワフウフさんが予定を変更して同席することに。当日、ワフウフさんは、父・たんたんに会いたくないから、場所を家から駅前のカフェに変更してもらえるよう、担当者に連絡しておいてとあーちゃんに伝えました。移動してしまうので、結果はメールでほしいと言うと「アドレスを教えて!」と言われてしまい、いつもやりとりしているのに? と驚きを隠せませんでした。結局、母・あーちゃんと担当者がちゃんと話せているのかわからないため、ワフウフさんが担当者と連絡を取ろうと試みましたが、電話はつながらず。しかし、いつの間にか担当者はあーちゃんの家に到着していて、ワフウフさんの知らないところで話がどんどん進んでいました。と言っても、内容を聞く限り、すぐに契約できるような話ではないため、改めてワフウフさん姉妹にも説明をしてほしいと担当者に伝えて終了。結果として、ワフウフさんは無駄足になってしまいました。 さんざん翻弄された結果 待ちぼうけ事件の翌日、あーちゃんはすべてを忘れていました……。 事情は姉・なーにゃんから聞いたようで……。 めちゃくちゃ軽い謝罪をもらいました。おそらく何も理解できていないのだと思いますが。 残されたのは、疲労感だけ……。 保険の契約に同伴者が必要なのはわかりますが、同伴者がこんなに高齢でもいいという制度に疑問が……。 数日後、当初はこんなふうに軽い謝罪だけだったあーちゃんから……。 とても申し訳なさそうに謝罪をされました。今になって理解ができたということ!? 話を聞く限り、ちゃんと謝っている内容も理解できているようでした。 申請は通りませんでしたが、保険金の受取人が父になっていたことをあーちゃんに告げると……。 ※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫。認知症になる前から関係は最悪。 険しい顔でこう言いますが、本当に理解できているのかどうかは微妙です。 待ちぼうけ事件の翌日。通院には姉が付き添ってくれましたが、その後に私が合流しました。病院では姉が昨日の待ちぼうけ事件について説明してくれていたようですが、あーちゃんは何も覚えていませんでした……。でも、姉から話を聞いてわるいとは思ったようで、「それは悪かったわね!」とめちゃくちゃ軽い謝罪を受けました。 その後、保険の人と会って姉と一緒に話を聞きました。すると、担当者はあーちゃんが糖尿病や認知症だということを知らず「審査に通るのはほぼ無理だと思います」と、必要最低限の手続きだけ終えて帰っていきました。その言葉通り、結局審査は通らず保険の契約をすることはありませんでした。 ちなみに、審査を通す段階では保険の受取人は父になっていましたが、あーちゃんは気づいていませんでした。そして、実際に必要な印鑑はやはり実印ではなく、引き落とし口座の銀行印だったことも判明。この調子だと、万が一悪い人に付け入られてもわからないと思うので、今回のように知らないところで動かれるのは怖いです……。 --------------仕方がないと頭では理解しているつもりでも、やっぱり待ちぼうけをくらったことを全部忘れられていると、ショックですよね……。でも、保険については病気について告げないまま契約をせずに済んでよかったですね。調子が良いときは対応もしっかりできるので、知らないところで何かの契約を結んでしまったら……と思うと、心配は尽きません。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年05月25日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ある朝、母・あーちゃんから「保険の更新をするから、実印を持って来て」と言われたワフウフさん。しかし、約束の日はあいにく予定があり同席できない日。日程を変更してもらえないか聞いてほしいと言っても、担当者の名前がわからず名刺も見当たらない状態でお手上げ……。しかし、そもそも保険の更新で実印なんて聞いたことがなく、何か勘違いしているのかもしれません。大きなトラブルにならないよう、やっぱり実印の管理は本人に任せられないと改めて思ったワフウフさんでした。姉・なーにゃんとも相談し、やはりワフウフさんが予定を変更して保険の更新に同席することにしました。そもそも契約の内容が理解できているのかを確認するため、いくつか母・あーちゃんに質問をしますが、何も答えられません。不安なまま約束の日を迎え、ワフウフさんはあーちゃんに待ち合わせ場所の変更を担当者にお願いするように伝えました。電車に乗るため、結果はメールでほしいと言うと「アドレス教えて!」と言われしまい、いつもメールでやりとりしているのに? と驚きを隠せませんでした。 放置プレイ…… 「結果はメールで」と伝えていましたが、結局電話がかかってきました。 あーちゃんの家の最寄り駅に向かいながら、途中で連絡を入れますが……。 つながらないのか、かけていないのか、わからなくなってきました。 仕方がないので、自分でかけることに。 なんだかんだで、やっと連絡先を入手。 私がかけても、電話はつながらず、仕方なく駅前で待ち合わせすることにしました。 あーちゃんの口から、初耳の待ち合わせ時間を聞いてビックリ。 もっとわかるように話して……。 なんだか、いろいろともどかしくて……つらい! それは突然の電話でした。なんと、すでに家に担当者が来ているとのこと。 姉に連絡して、保険証書から保険会社を探してまで電話をして、担当者には折り返しをお願いしていたはずなのに……。 年金保険の支払いが始まる? 年金保険の一部を医療保険に? 父が同席して契約を了承している……? 担当者から語られた内容が衝撃的すぎて……。 結局、同席するはずが知らないところですべての話が終わっていて、放置されて終わり。悲しすぎます。 「保険の人に待ち合わせ場所を変えてもらえるように電話でお願いして」と、あーちゃんに伝えていましたが、話しているうちに電話をしたのかつながらなかったのかすらわからなくなっていたので、代わりに電話をしました。しかし、電話はつながらなかったので、担当者が家に来たら駅前のカフェに一緒に来るように伝えました。 すると「14時に行けばいいのね」と、あーちゃん。私が聞いていたのは11時。でも、あーちゃんは「ここに書いてあるから14時よ!」と。ここってどこ?? どうしようもなくなり、姉に助けを求めると、保険証書の番号からなんとか保険会社の電話番号がわかり、担当者から折り返しをもらえることになりました。 しかし一向に折り返しは来ず……。すると、あーちゃんから「今保険の方がいらしている」と突然電話が。担当者からは、年金保険の支払いが始まること、その中の一部を医療保険に回したらどうかと提案したこと、父が同席して契約に納得していることと、衝撃的すぎる内容がズラリ。やんわりこちらの事情を話し、再度私たち娘にも内容を説明してもらえるように伝えました。……折り返しをお願いしたのに、いつの間にか家で話が進んでいて、なんだか悲しくなりました。 --------------年齢も決して若いわけではなく認知症と糖尿病を抱えている中で、保険の契約ができるのか、ちょっと疑ってしまいたくなる話です。ちゃんと同席するつもりで動いていたのに、いろいろな不都合が重なってしまい、結果として無駄足になってしまいました……。その怒りをぶつけるところがないのは、ストレスがたまりそうです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年05月24日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。胃カメラ検査を終えて病院から出ようとしたところ、姉・なーにゃんは母・あーちゃんから「これ、私の傘よね?」と聞かれます。しかし、かなり特徴的な形をしているその傘には、まったく見覚えがないなーにゃん。そこで「そんな形の傘、持っていた?」と聞くと「持っていないわよ!」と返されてしまいました。物の形の認識が、思っている以上に曖昧になっているようです……。ある日の朝、母・あーちゃんから「保険の更新をするから、実印を持って来て」と言われたワフウフさん。約束の日を聞くと、あいにく予定が入っていたため、日程を変更してもらうように言いますが、担当者の名前もわからず、名刺もどこに置いたのか忘れている状態。そもそも、保険の更新で実印を押す? と疑問に思い、やっぱり実印のような大切なものは本人に渡すわけにはいかないと改めて思ったのでした。 なかなか理解してもらえない…… 姉と相談した結果、やはり実印をあーちゃんに渡すのは危険ということで、私も同席することに。 担当者の連絡先がわからないと思っていましたが、奇跡的に名刺を発見した模様。 ここまでは順調でしたが……。 待ち合わせ場所の変更の話が、保険の詳細を聞く話に……。 何度も同じ説明を繰り返し、やっと電話をかけてもらいましたが、すでに営業時間外となっていて連絡は取れませんでした。 父(たんたん)と会いたくないため、家に行くのは嫌だと言いましたが、父は出かけたから来ればいいと簡単に言うあーちゃん。 ここは断固拒否! また、同じやりとりが始まりました……。 そろそろ家を出ないと、約束の時間に間に合いません。 あーちゃんから、衝撃的なひと言が……。 そもそも、口頭でアドレスを言っても、自分で登録ができないと思うのですが……。 保険の更新に実印が必要だと言われた話を姉にしたところ、やはりあーちゃんに実印を渡すのは怖すぎるからやめたほうがいいということに。そもそも、契約の内容を理解できているのかを確認する必要があると思い、改めて電話で聞いてみますが、予想通り私の質問には答えられず……。 さすがにこのまま実印は渡せないと思っていると、あーちゃんが失くしたと思われた担当者の名刺を発見。その人に電話して「待ち合わせの場所を変更」してもらえるように言いますが「保険の話を聞けばいいのね!」と言うあーちゃん。何度も何度も言い聞かせ、電話をさせましたが、結局営業時間外になっていて連絡がつかず、話は進みませんでした。 結局そのまま当日を迎え、家を出る準備を進めていたところ、あーちゃんから電話がかかってきました。父と顔を合わせたくない私は、あーちゃんに待ち合わせの場所を家から駅前のカフェに変更してほしいと連絡をお願いしました。これから電車に乗るので、結果はメールで知らせてと言うと「アドレス教えて!」と言われ、ビックリ。いつもメールのやりとりをしているのに??? なんだかもう、朝からどっと疲れてしまいました。 --------------ここのところ、調子が良さそうな日が続いているように見えましたが、会話がかみ合わない症状が顕著になってきたことを考えると、決して良い状態とは言えなさそうですね。子ども相手でも何度も同じことを説明するのは疲れるのに、大人を相手に何度も同じ話をするのは、認知症だとわかっていても、精神的に疲れそうです。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年05月23日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。認知症の症状が進行している今でも、母・あーちゃんはワフウフさん姉妹に「毎回の付き添いは不要」と言います。しかし、このところは少しだけ自信がなくなってきたのか「もし忘れるのが心配なら、前の日にメールだけしてもらえればいいのよ」と、付け加えるようになりました。そんな姿を見てワフウフさんは、自信満々で訳のわからない行動をされてもフォローが大変ですが、自信をどんどんなくしていく姿を見るのは切ないと思ってしまったのでした。胃カメラ検査を終えて病院を出た母・あーちゃんと姉・なーにゃん。そのとき、あーちゃんは1本の持ち手が特徴的な形をしている傘をつかんで「これ、私の傘よね?」と聞いてきました。見覚えはないけれど、そんな形の傘は持っていたのかとなーにゃんが聞き返すと「持ってないわよ!」と平然と言われ、それならなぜ自分のものだと思ったのかと困惑。形の認識も、かなり曖昧になっているようです。 バレバレのウソ 朝から電話がかかてきて、何事かと思ったら「保険の更新」で実印が必要とのこと。 あいにく私が立ち会えない日に約束していたので、日程を変更してもらうように言いましたが……。 担当者がわからないため、約束の日を変更するのはもうほぼ不可能。 そしてまた、同じ用件で電話がかってきたのでした。 週1のレッスンにしてもらい、なんとか続けているダンスを休むと言い始めたあーちゃん。 理由を聞くと、父と出掛けたことは、ここではなかったことに。 姉には違う理由を伝えています。 バレバレだったけれど、頭を使っていたのはわかりました! ある朝、あーちゃんから電話があって出てみると「保険の更新で実印が必要だから、持って来て」と言われました。でも、更新する日はあいにく予定が入っていて、私は立ち会えそうにありません。約束の日を変えてもらおうとしましたが、名刺をどこに置いたのか忘れ、担当者の名前も忘れ……。つまり、相手と連絡が取れない状態。仕方なく最寄り駅まで実印を持って行くことにしましたが、そもそも保険の更新で実印なんて聞いたことないよね?? と思い、大きなトラブルに巻き込まれないためにも、やっぱり実印は渡せないと強く決心しました。 そしてその電話で、あーちゃんは次の日に予定していたダンスのレッスンを休むと言ってきました。この前父と出掛けた疲れが出たのだろうとは思いつつ、理由を聞いてみるとただ疲れたとだけ言っていて、私には父と出掛けたことを言いませんでした。姉の反応を見て、私に言ったら怒られると思ったのでしょう。こういう状況判断は、まだできるみたいです。 その場でお休みすることは了承しましたが、あえて当日の朝に「今日はダンスの日」と、姉妹で確認のメールを入れると、それぞれに違う理由でお休みすると伝えてきました。姉妹で情報共有しているので、ウソはバレバレですが、頑張って言い訳を使い分けながら、怒られないようにしようとした努力はスゴイです! --------------人生で実印を押す機会はほとんどないかもしれません。もしかすると、実印と認印がわからなくなってしまったのでしょうか。いずれにしても、重要な物の管理は引き続き姉妹で分担したほうがよさそうですね。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年05月22日2024年5月に調査実施徐々に気温も上昇し、今年も熱中症のリスクと隣り合わせの梅雨、そして盛夏がやってきます。その前にいまいちど、正しい熱中症対策を復習しておくべき時期がやってきました。熱中症は、気温の上昇や水分摂取の不足による高体温と脱水によって起こる、身体のさまざまな器官がダメージを起こす病気です。体温調節機能が未熟な子ども、また、体温調節機能が衰え始める高齢者においては特にリスクが高いといわれますが、正しい健康管理をしていなければ誰にでも熱中症になるリスクがあります。「水分を摂ればいい」、「塩分を摂ればいい」といった断片的な知識では、熱中症は予防できません。また、熱中症になりにくい身体を作るための長期的な栄養対策、いざ熱中症リスクが急激に高まる暑熱環境における短期的な栄養対策も、実は異なります。「適度に摂取することで熱中症対策に役立つ栄養素」と認識しているものは?熱中症対策の栄養管理に関して正しい知識を持つ人はまだまだ少なく、大正製薬株式会社が2024年5月に実施した調査によると、熱中症対策として摂取したい栄養素(たんぱく質、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、タウリン、ロイシン(アミノ酸のひとつ)、ビタミンB1、カルシウム、ビタミンC)のうち、それらの栄養素が熱中症対策になると知っているかを聞いたところ、1200人中の353人、3割弱の29.4%の人が「どれも知らない」と回答。すべて認知していた人はわずか27人(2.3%)でした。また、認知している人が多い栄養素順では右のグラフのような結果になっています。今回は熱中症の対策に詳しい医師の谷口英喜先生に、熱中症になりづらい体づくりのために知っておきたい、食生活からの熱中症対策について伺います。【調査概要】調査名称:「適度に摂取することで熱中症対策に役立つ栄養素」として認識しているものは?調査機関:Freeasy調査対象:全国の 20 代~70 代の男女 1200 人(年齢・性別 均等割付)調査方法: Web アンケート調査日:2024年5月8日監修者プロフィール谷口英喜先生熱中症からいのちを守る済生会横浜市東部病院患者支援センター長/周術期支援センター長/栄養部部長医師谷口英喜先生麻酔・集中治療、経口補水療法、体液管理、臨床栄養、周術期体液・栄養管理のエキスパート。日本麻酔学会指導医、日本集中治療医学会専門医、日本救急医学会専門医、TNT-Dメディカルアドバイザー。1991年、福島県立医科大学医学部卒業。学位論文は「経口補水療法を応用した術前体液管理に関する研究」。2024年5月に新刊『熱中症からいのちを守る』(評言社)が刊行。その他の著書『いのちを守る水分補給~熱中症・脱水症はこうして防ぐ』(評言社)など。暑くない時期から継続する、長期的な食の対策熱中症になりづらい身体づくりは、まだ暑くない今の時期から開始しましょう。一年を通して継続するべき長期的な対策としては、「貯水しやすい身体」と「暑熱順化(しょねつじゅんか=暑熱環境への順応)」を意識した栄養素の摂取が重要になります。体内の水分は、約半分の量が筋肉に貯蔵されます。そのため、筋肉量を増加させるたんぱく質を積極的に摂取して身体を動かし、長期的に筋肉が維持できるようにすることが重要です。また、膠質浸透圧(こうしつしんとうあつ。血管中に水分を引き込む浸透圧のこと。アルブミンという血漿に含まれるたんぱく質が豊富でないと血管内へ水分を引き込みにくくなります)を維持するためにもたんぱく質が必要になります。特にロイシンというアミノ酸は筋肉の合成を促す効果が高いので、ロイシンを豊富に含む肉や魚を積極的に食べましょう。また、暑熱順化のためには、タウリン、ビタミンCも重要です。魚介類や栄養ドリンクに豊富なタウリンは筋肉疲労を回復する効果でも有名ですが、身体のさまざまな機能を調節する働きがあることがわかっています。近年、深部体温を下げる働きがあることも研究結果からわかっており、熱中症対策として意識したい栄養素です。ビタミンCには抗酸化作用があり、体内の活性酸素を減らすことで細胞を守り、炎症を軽減し、暑熱順化をサポートする役割を果たしてくれます。タウリンもビタミンCも水溶性なので、魚介類や野菜を煮てスープのようにしたお料理を汁ごといただくのは、食事からのたっぷりの水分摂取にもつながり非常におすすめです。熱中症対策時期・食生活の注意事項・ポイント・摂取する栄養素気温が上がってきてからの短期的な食の対策気温が上がってからの短期的な予防策では、暑熱環境で汗をかいて失われた水・電解質・ビタミン類を補うことを意識します。長期対策のための栄養素に加えてほしいのが、電解質であるミネラルであるナトリウム、カリウム、マグシウム、ビタミンB1です。ナトリウムは塩に含まれますが、ナトリウムを適度に摂取しつつ水分補給をしないと体内には吸収されにくく、また残りにくいのです。水だけを多量に摂ると、いわゆる水中毒となり、体内の塩分濃度が極端に下がってしまうと低ナトリウム血症を起こすリスクもあります。逆に塩分のみで水分を摂取しないことも水分の実質的な補給に繋がらずに危険です。塩飴だけ、梅干しだけ、ではなく、必ず塩飴、または梅干し1つにコップ1杯の水分をあわせて摂ることを忘れずに。真水だけを1時間に1リットル以上飲むと危険です。必ず塩分が含まれた水分か食事とあわせて摂るようにしましょう。野菜や芋類、藻類に豊富なカリウムは尿を出しやすくし、体温を下げることに役立ちます。緑黄色野菜や豚肉に豊富に含まれるビタミンB1は熱中症の症状を緩和させてくれます。暑さによる疲労感をやわらげ、食事から摂取した糖質を体内で燃やして効率的にエネルギーを作ることで必要な身体作用をサポートしてくれます。これらをいっぺんに摂ることができるのが、ビタミンB群もビタミンCも豊富に含むキウイをはじめとする果物やトマト、きゅうり、かぼちゃなどの夏野菜です。豚肉を入れた夏野菜カレーなどもおすすめのメニューです。これって熱中症?そんな症状が出てしまったら…万が一、体温が上昇し、めまいや激しい汗、頭痛など、熱中症を疑う症状が出た場合は、固形物を食べるのは避け、体温をさらに上昇させてしまうたんぱく質も避ける必要があります。汗で失われた電解質とともに水分をたっぷり摂る必要があるので、水、ナトリウム、カリウムを迅速に適正濃度で摂取できる経口補水液をできるだけ早い時期に沢山飲むことで対処してください。基準として、ペットボトルのふたを自力で開けて自分で飲めないくらいの重症の場合は、迷わず病院に受診するようにしましょう。体力を回復し、自律神経を整える習慣を栄養管理も重要ですが、あわせて日々体力を蓄え、体温調節にも密接に関わる自律神経を整えておくための生活習慣も欠かせません。こまめな水分補給、食事からの水分補給量も非常に大きいので朝食を抜かない(食事で1リットル、水分補給で1リットルの1日2リットルが目安)、天気予報で熱中症注意報を意識した無理のない行動計画を立てる、日傘、帽子、首冷却アイテムなど、暑熱環境で危険のない対策アイテムを持ち歩く、エアコンをきちんと使用し、涼しい環境で良質な睡眠・休養を取ることなども大切です。【大正製薬】熱中症対策に関するリリース_谷口英喜先生監修.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月22日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。ここ最近、食欲も戻っていて調子が良さそうに見える母・あーちゃんですが、ワフウフさんが通院に付き添ったときに「疲れちゃうからダンスをやめたい」と言われてしまいました。代わりに病院の患者さんが参加するサークルをすすめてみますが、却下。そして、会話の流れでなじみのある調味料についての記憶もなくなっていることがわかり、ワフウフさんは、あーちゃんの頭の中からどんどん知識が消えていることを目の当たりにしました。今でも「毎回の付き添いは不要」とワフウフさん姉妹に言う母・あーちゃんですが、このところ少しだけ自信がなくなってきたようで「もし忘れるのが心配なら、前の日にメールだけしてもらえればいいのよ」と、付け加えるように。自信満々で訳のわからない行動を取られてもフォローは大変ですが、そんなふうに自信をなくしていく姿を見るのは切なくなってしまい、複雑です。 区別がつかない……? 病院を出るとき、あーちゃんは1本の傘を持っていました。 雨が降りそうだから持ってきたと言いますが……。 まったく降りそうな気配はなく……。 もう一度確認してみると。 え……?? 思っている以上に、形がわからなくなっているのかもしれません。 ひどい風邪をひいた姉が、あーちゃんの健康状態を心配して連絡すると……? まさかの返答。 ※たんたん:ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫。認知症になる前から関係は最悪。 糖尿病の持病を抱えるあーちゃん。メールを見て、心の中で絶叫する姉。 あれだけ憎んでいたはずなのに……。 さすがに我慢できなくなった姉は、チクリと小言を送信。 全然響いていない……(涙)。 そりゃ落ち込むよね。 胃カメラ検査を無事に終え、病院を出ようとしたところ、あーちゃんが1本の傘をつかみ「これ、私の傘よね?」と姉に聞いたそう。姉はその傘に見覚えがなく、雨が降りそうな天気でもありませんでした。その傘は持ち手が変わった形をしていたので、そんな形の傘を持っていたかあーちゃんに聞き返すと「持ってないわよ!」と普通の顔をして言われ、なぜ自分の物だと思ったのか困惑……。 最近のあーちゃんを見ていると、物の形がわからなくなっているようなので、気をつけてみていないと人の物を悪気なく持って行ってしまいそうです。症状が進行するにつれて、一挙手一投足も見逃せなくなってきました。 そしてこの検査の後、ひどい風邪をひいてしまった姉。病院でもらってきたのであれば、あーちゃんも心配だとメールで連絡をしました。ほどなくして、元気にしていると返事が来て安心しましたが、同時に関係が最悪なはずの父とパンの食べ放題に行ったと報告され、姉はいろいろと複雑な感情を持つことに。 --------------実際に他人のものを勝手に持って帰ってきてしまったら、認知症の症状の可能性が高いとはいえ、気をつけないといけないですね。荷物は最小限にする、バッグの中の収納場所を決めるなど、見慣れないものを持っていたらすぐわかるような対策も、これからは必要になってくるのでしょうか。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。 シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ワフウフ
2024年05月21日