口腔アレルギー起こす「ハンノキ花粉」医師語る“唯一の対策”
花粉への反応が敏感な人は、アナフィラキシーショックを起こし、重篤な状態に陥る恐れもあります。アレルゲンである豆乳を飲んでのどがかゆくなったと訴える患者さんにアレルギー検査を受けてもらって、ハンノキ花粉症と判明するケースもあります」(永倉先生・以下同)
一見、関係のなさそうな花粉症と食物アレルギーだが、どのようなつながりがあるのだろうか。
「花粉に含まれるタンパク質と、食物のタンパク質の構造が似ていると、食べたときに体に花粉が侵入したと認識して、アレルギー反応を起こすのです。この口腔アレルギー症状を伴うのは、ハンノキ花粉症患者の約5割で、花粉飛散時に症状が悪化するという報告があります」
唇が腫れる、せきが止まらないなどのアレルギー反応が起きるのは、食後およそ15分以内。次のアレルゲンの食物を食べるたび、口・唇・のどなど口腔粘膜のかゆみ、ピリピリ、イガイガ、腫れ、じんましん、気管支ぜんそく症状などが出るという人は、ハンノキ花粉症も疑ったほうがいいだろう。【果物】りんご、桃、いちご、さくらんぼ、びわ、梨、キウイなど。
【大豆】豆乳、豆もやしなど。
【野菜】にんじん、セロリ、じゃがいも、トマトなど。