2019年5月15日 16:00
断食メニューとして注目「おかゆ」の健康効果はどれくらい?
“ファスティング”とも呼ばれ、体の中にたまった余分なものをきれいにするイメージのある「断食」。ダイエットの手段として、一度は気になったことのある女性が多いのでは?なかでも、おかゆのみを食べる「おかゆ断食」は、手軽とあって根強い人気だ。
じつは、おかゆの効能は禅の世界でも認められていて、道元禅師が仏典『摩訶僧祇律』から引用した曹洞宗の規律にも「粥有十利」として記述がある。
【粥有十利】おかゆがもたらす10の効能
<1>色(肌の色つやがよくなる)
<2>力(気力が増す)
<3>寿(寿命が延びる)
<4>楽(食べすぎることなく体が楽になる)
<5>詞清辯(頭が冴え言葉がなめらかになる)
<6>宿食除(食べ物が残らず胸やけしない)
<7>風除(風邪をひかない)
<8>飢消(消化よく栄養となって飢えを消す)
<9>渇消(のどの渇きを消す)
<10>大小便調適(便通がよくなる)
そこで、具体的な健康効果を食医療に詳しい石原新菜先生にうかがった。
■無理なく安全に行える
「おかゆは消化によく、消化器官に負担がかからないのが利点。“完全断食”より効果は薄れますが、必要最小限の栄養がとれるため低血糖やめまいを起こしにくく、空腹も感じづらいでしょう。