健康な足作るために…骨質を上げる「ビタミンK」を摂ろう
(松井先生・以下同)
ロコモを防ぐために、丈夫な筋肉や骨、関節を作るには、日常的な運動だけでなく、必要な栄養素をしっかりと摂取することも不可欠だ。
「筋肉を作るうえでベースとなる栄養素はタンパク質です。筋肉を増やし、脂肪を減らすものを選ぶのが大切です」
それに該当するのが、主に鶏肉、魚、卵、大豆食品、乳製品など。これらの食品に多く含まれる必須アミノ酸が、筋肉のもととなる。
「中高年以上の成人女性が1日に必要なタンパク質は50〜60グラムですが、それは体に吸収される分量。それだけの量を吸収するためには1日100〜150グラムのタンパク質を摂取することが必要です」
丈夫な骨を作るにはカルシウムとビタミンD、さらに骨質を上げてくれるビタミンKも重要だという。カルシウムは乳製品、大豆食品、しらす、めざしなどの小魚類、小松菜、水菜、切り干し大根といった野菜に多く含まれている。1日に500〜600ミリグラムを目安に取るようにしよう。
ビタミンDはカルシウムの吸収を高めるためにも不可欠な栄養素だが、実は筋肉を作る役割もある。サケ、サンマ、ブリなどの魚介類、乾燥しいたけ、しめじなどのきのこ類、緑黄色野菜に多く含まれている。