「猫背矯正マイスター」が伝授、曲がらない背骨作る体操
するとその傾きをカバーしようと、背骨が曲がっていってしまうのです。骨盤が前後に傾いている人は、股関節が硬くなっている傾向があります。たとえば、足元にある物を持ち上げる際、腰や背中を丸めて持ち上げている人は、それだけ股関節の可動域が狭く、背骨に負担をかけてしまっています。将来的に背骨が曲がるリスクが高いため、注意が必要です」(小林さん・以下同)
小林さんによれば、背骨の曲がり方は大きく分けて3つのステージがあるという。
「ステージ1の『首曲がり期』は、猫背初期〜定着期。背中が曲がりはじめ、肩や頭が前に出ています。進行するとステージ2の『背曲がり期』に。背中のカーブが大きくなり、山の“頂点”が生まれる時期です」
最後はステージ3の「腰曲がり期」。
腰が90度くらいに折れ曲がった、いわば最終形態だ。
「この段階になったときには、多くの人が70歳を超えています。ステージ3では、転倒や骨折、寝たきりなどのリスクも高まります」
そこで今回、小林さんに基本の骨盤を立てるストレッチに加え、ステージ2の人に追加で行いたい「タオルワーク」を教えてもらった。どのステージに該当する人にも有効なので、無理をせず試してみよう。