2020年2月26日 11:00
花粉症患者に医師「『市販薬あるから病院いかない』は危険」
ただし、治療を開始するのは、前年のシーズン終了後の6月から12月までで、花粉が飛び始めた時期からでは治療ができません」(田中先生・以下同)
今からできることは、花粉症の症状が出たときに緩和するための投薬治療。注意したい点は、素人判断で「熱がないから大丈夫」と安易に考えたり、「市販薬を飲めばわざわざ病院に行かなくてもいい」と、決めつけたりしないこと。
花粉によるアレルギー反応は、吸い込んですぐに症状が出る「即時反応」と、半日ぐらいたって出る「遅発反応」がある。起床後にくしゃみ、鼻詰まりなどの症状が発作的に現れる「モーニングアタック」は、布団や床に落ちた花粉が朝の活動とともに空気中に舞い始めることや、遅発反応によって引き起こされる。症状の程度には個人差があるので、異変に気づいたら早めの受診を心がけよう。
「花粉症を放置すると、ますます症状が悪化するおそれがあります。スギ花粉とは別のアレルゲンに反応していたり、ちくのう症などの病気にかかっているケースもあります。くしゃみ、鼻水、目のかゆみのなかで、どの症状が強く出ているのか、それによって処方する薬や量は異なります。
また、市販のかぜ薬には鼻水を止める成分が入っていて、花粉症の薬とかぶると作用が出すぎてしまうこともあるので、気になる症状があるときには市販薬だけに頼らず耳鼻科を受診しましょう」
「女性自身」2020年3月3日号 掲載
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