2020年6月15日 11:00
冷房はケチらずつける!「室内でも熱中症対策を」と専門医
「室内にいても、熱中症を引き起こす原因はじゅうぶんあります。人間の体というのは、日光を浴びるなどしながら、周囲の熱を使って、徐々に自律神経の働きを整えていきます。その過程で、汗をかきやすくなったり、暑さに慣れていくのです(暑熱順化)。ところが、外出自粛によって日光を浴びたり外気の熱に触れたりしていないため、その暑熱順化が進んでいない。急激に気温が上がると、当然室内の温度も上がる。暑熱順化ができていないとその変化に体がついていけず、熱中症を引き起こしてしまうのです。この時期の熱中症のリスクは、例年より高いといってよいでしょう」
では、自分や家族を熱中症から守るためにはどうすべきか。犬飼さんは、「“水分補給”と“涼しい環境の確保”が基本の2つ」だとアドバイスをする。
【1】1日コップ6〜8杯分の水分補給を心がける
「まず、こまめに適切に水分補給をすること。具体的には1日コップ6〜8杯の水をめどに、1時間おきに飲むなどして、喉が渇いたと思う前に水分を補給しましょう」
あくまでも“ミネラルウオーターが推奨”とのこと。
「スポーツドリンクなどは塩分や糖分が含まれているので、糖尿病や心不全などの疾患をかかえている人が飲みすぎると意識を失ってしまうことも。