忍たま原作者のリハビリ奮闘記「“すしざんまい”が良い運動に」
病気をする前は、フリーハンドでササッと描けた絵も、いまはヘロヘロになりがちですが、定規でなぞりながら時間をかければ、なんとかなるんです」
今年4月からは、朝日小学生新聞で、乱太郎などのキャラクターが『今昔物語』や『宇治拾遺物語』などの古典のおもしろさを文章とイラストで伝えていく、月1回の新連載もスタートした。
「これまでは、忍たまたちが生きる戦国時代だけを舞台にしていましたが、新連載では、乱太郎たちが平安時代や奈良時代の舞台にも登場します。もう少し手が自由になったら四コマ漫画も描きたい。今は、足もとがおぼつかないので取材に出かけられませんが、リハビリと“シャモのえさ”をして、取材ができるようになれば、漫画の再開だってあるかもしれません」
脳梗塞でこれまでどおりの生活ができなくなっても、尼子さんは前を向いて、いまを楽しんでいた。
「女性自身」2020年7月14日号 掲載