「緑内障」早期発見のカギは「40歳を超えたら一度は検診を」
そして検診結果に『視神経乳頭陥凹拡大』と記載されたら、必ず眼科に行くこと。これは、視神経乳頭が圧迫されている可能性を示す医療用語。“緑内障の疑いあり”という意味の記述ですが、その意味がわからずに放置してしまう人が意外と多いのが現状です。緑内障は早期から末期までわずか4~5年で進んでしまうため、放っておくのは危険です」
たとえ“問題なし”と診断されたとしても、4~5年に1度は検査を受けるべきだ。いっぽう、緑内障と診断されれば一生涯のケアが必要となる。
「病名を告げたときには、多くの患者さんがショックを受けます。しかし、早期に発見できたのだとしたら、“まだ見えるうちにわかった”とポジティブにとらえてほしいです」
正常眼圧緑内障の治療は、一般的に目薬がメインだ。痛みなどをともなうことはない。
「最近はよい薬も多く、症状によって1種類から数種類を合わせることになります。毎日の点眼が必要です」
失明の原因として最も多い割合を占める緑内障。早期発見、早期治療のタイミングを逃してしまっては、取り返しのつかないことになりかねない。
「女性自身」2020年11月17日号 掲載