ワセリン、鼻呼吸…花粉を防ぐ“毎日のルーティン”習慣
また、顔と髪も一緒に洗うとなおいいでしょう」
鼻には、外気を調整して肺が呼吸しやすい温度と湿度に整える機能と、異物などを取り除く機能が備わっている。「鼻孔」(鼻の穴)から入った空気は左右の鼻腔を通過して鼻の突き当り、のどの上にあたる『上咽頭』で合流して、のどから肺に向かって流れる。
「上咽頭はウイルスを含んだ空気がたまりやすい場所で、粘膜下にリンパ球などの組織が発達しています。このリンパ組織の集合体が“扁桃”で、呼吸によって鼻や口から入ってくる異物を捉え、気管や肺への侵入を防ぐ免疫機能を持っています」
上咽頭へ異物が入るリスクを減らすためには、“鼻呼吸”が必須。乾いた空気を吸い込むと、口腔内で病原体が繁殖しやすい状態になってしまう。鼻呼吸であれば、鼻毛や鼻粘膜がフィルターの役割を果たすため、口呼吸よりもリスクを減らすことができる。
■鼻呼吸
鼻呼吸を意識することで、鼻が持っている本来の機能を活用することにつながる。
口呼吸の習慣がある人は、舌の先端の位置が低く、舌がのどの奥に後退している特徴がある。
まず、舌の先端を上あごのくぼみに押し付けて、繰り返し呼吸をしてみよう。
また、朝起きると口の中が乾燥しているという人は、市販の鼻呼吸をサポートしてくれるテープを使うと効果的。