「ピーナッツ習慣で脳梗塞リスク2割減」国立がん研究センターが報告
1粒が0.8〜1グラムであるから、1日4〜5粒ほどピーナッツを食べるだけで重篤な病気を予防する効果が表れたというから驚きだ。
「今回の調査では、毎日の摂取量が0.7グラム、つまり1粒でも脳卒中や脳梗塞の発症リスクが下がっていることもわかっています」(井上先生・以下同)
■ポリフェノールが活性酸素の働きを抑制
厚生労働省の「人口動態統計」(’20年)によると、日本人の死因の1位はがん(悪性新生物)で27.6%。2位は心疾患(心臓病など)15.0%、4位が脳血管疾患(脳卒中など)7.5%になっている。
心疾患も脳血管疾患も、血管が破れたり詰まったりすることで起こる“血管の病気”だ。この2つの疾患を合わせた割合は22.5%。じつに4〜5人に1人が血管の病気で亡くなっている。
こうした突然死を招くことも少なくない血管の病気を、おやつやおつまみのイメージが強いピーナッツが予防してくれるとは、どういうことなのか。井上先生は次のように解説する。
「ピーナッツのさまざまな栄養素には、“血管年齢”を若返らせる効果があります。とくにピーナッツの薄皮部分には、強力な抗酸化作用があるレスベラトロールというポリフェノールがふんだんに含まれています。