2023年4月28日 06:00
腰痛の理由にお尻のゆるみが?「肛門締め」で体幹を鍛えよう
とくに、第4・第5腰椎の間に腹圧が集中しやすく、腰痛の約8割はこの部位で発生します」
腰椎に負担がかかった状態が続くと、重いものを持つときや顔を洗おうとして前かがみになったときなど、日常のちょっとした動作で、ぎっくり腰になる。
また、腰椎を守るために多裂筋に力が入りすぎてしまい、腰の張りの要因になる。
「肛門力は、肛門を締める動きで鍛えられますが、ふだんほとんどしない動きなので年齢を重ねるごとに筋力は落ちます。それに、女性は出産の関係で骨盤が大きく、柔軟なためにゆがみやすく、腹圧のバランスが崩れやすいことから、男性より肛門力が低下しやすい。なので40代以降の女性は、ほぼ確実に衰えていると考えられます」
また、コロナ禍で外出や運動量が減り、座っている時間が長くなったことで、肛門力の低下が進んでいるという。■肛門力を鍛えるには「肛門括約筋」がカギ
そこで、鈴木さんが考案したのが「恥骨タックイン」だ。
「骨盤底筋群は意識して動かすことはできませんが、唯一、肛門括約筋だけは意識して動かすことができる。骨盤底筋全体を効率的に鍛えるトレーニング方法なんです」
恥骨とは、アンダーヘアのあたりにある硬い骨のこと。