「糖尿病患者の年間100人に1人が寛解」新潟大学が驚きの研究結果を発表!治りやすい人の傾向は?
食事療法や運動で血糖値が正常値まで改善する方もいます。ただ糖尿病は再発することがあり、病気が根本から治る『治癒』という言葉を使っていませんでした」
糖尿病が“一生治らない”と思われている背景には、継続的な運動や食事療法が不可欠で、薬物治療をしてもコントロールが難しく、再発のリスクがあることが大きい。
「今回の調査は、ヘモグロビンA1cが糖尿病の指標である6.5%未満まで改善し、血糖値を下げる薬が必要なくなって3カ月以上継続している状態を『寛解』と国際的に定義されたことを受け、国内で初めて行われたものです」
■「太っている人ほど治りやすい」というデータも
では、どんな人が糖尿病の寛解に至っているのだろうか?
調査によると、年間の、1千人あたりの寛解発生数(寛解した人の数)で、もっとも高い数値を示したのが「1年間の体重の変化」だ。「体重を1年間で10%落とした人の寛解発生数は、1千人あたり48.2人と非常に高くなっています。これは、たとえば糖尿病で体重80kgだった人が8kg減量することで、年間約4.8%の人が“治っている状態”になるということ。体重減少により寛解が起きやすくなることがわかりました。