「糖尿病患者の年間100人に1人が寛解」新潟大学が驚きの研究結果を発表!治りやすい人の傾向は?
体重を減らせば、インスリンの効き目が回復して、血糖値が低下し、寛解に結びつくと考えられるのです」
“肥満体質だから糖尿病は治らない”と諦めるのは早い。太っている人ほど寛解するチャンスがあるとも考えられるのだ。
■糖尿病患者の5人に1人が治る!
「全体で100人に1人という寛解発生率は約4万8千人の平均の割合。早期発見して治療を始める、体重を減らすなどの条件が重なった人においては、最高で5人に1人ぐらいの割合で寛解が期待できることが、さらにデータを分析した結果、わかってきました」
“糖尿病患者の5人に1人が治る”と聞けば、運動や食事療法を頑張ろうと思えてくるのではないだろうか。そうして寛解を目指すことは、恐ろしい糖尿病の合併症を防ぐことにもつながる。
「代表的な合併症には、毛細血管の障害が原因となる網膜症や腎症、神経障害があり、失明、人工透析、足の壊疽につながります。突然死を招く心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める動脈硬化も発症しやすくなります。
これらの合併症を引き起こしてしまったら、今の医学でも治すのは困難。
できるだけ早期に糖尿病を見つけ、合併症を予防するべく治療を続けるのが、現在の糖尿病医療のスタンダードなのです」