イスに座るとき両足の裏をつけない人は体がゆがむ?年間6000人をケアする整骨院の院長が語った“背中の痛みの2大原因”
長く歩くと痛むとしたら、旅行もショッピングも楽しめません。こういう症状を抱える人は、自分では脚を上げて歩いているつもりでも上がっていないという特徴が。じつは、すり足ぎみになりつまずきやすくなっています。当然走るのも困難ですし、脚が上がらないぶん、つま先を上げようとするので、足首を動かすすねの筋肉が張ってくることも。料理などの立ち仕事でも股関節に痛みが生じがちで、あまりひどくなると、太ももまで痛みが広がったり下肢がしびれたりします。
この痛みの原因は、前傾姿勢により太もも前面にある大腿直筋が縮んで使えなくなっていることにあり。本来、太ももを持ち上げるのは、太ももの大腿直筋やお腹の腸腰筋です。しかし大腿直筋が働かないので、代わりにお尻の外側にある中臀筋を酷使。
だからこり固まって痛みが生じてしまうのです。股関節痛がある人はガニ股の傾向があり、つま先やひざが外向きになり、よけい中臀筋を使うようになります。
普段から正しい筋肉を使って歩くには、少しだけ上半身を反らすくらいがいいでしょう。歩行中、つま先が正面を向いているかの確認も大事です。
【PROFILE】
今村匡子(いまむら・きょうこ)