3カ月以上続く“原因不明のめまい”その4割が新疾患「PPPD」だった!新潟大学の医師が解説
しかし、スマホの動画を見ていたり、動いているものを見るなど、目への刺激があるときに強い症状に襲われたりします。同様に、体を動かしたときにふらつきが強くなることも多いです」
セルフチェックリストでは「スーパーやホームセンターなどの陳列棚を見る」「車、バス、電車などの乗り物に乗る」「本や新聞などの細かい文字を見る」など、めまいの症状の度合いを7段階で評価。72点中28点以上ならば、PPPDの疑いがあるという。
「揺れているものを見て、自分も揺れていると感じてしまったり、物音にビクッとなったり、知覚が過敏な人や、常に緊張している人がなりやすいと考えられています」
■3カ月以上続く場合は専門医への受診を
気になる症状が3カ月以上続く場合は、耳鼻科や専門医を受診することだ。
「まずは眼振の検査をしたり、目を閉じて立ち上がるなど平衡機能検査をしたりして、メニエール病や、良性発作性頭位めまい症などの病気の可能性を排除します。さらに問診を重ね、診断します」
PPPDと診断された場合の治療法は、3つに分けられる。
「病名が確立する以前は、抗めまい薬を処方されたりしていましたが、PPPDには効かないため、第一選択肢は抗うつ薬のSSRIという薬を使用します。