コロナ禍における角膜の傷リスクとニューノーマル時代の正しいアイケア習慣
角膜上皮細胞には自己修復機能があるが、目を傷つける要因が多いと修復が追いつかず、文字がぼやける・かすむ・痛みが出る等の不快な症状が出る。
これらはしばしば歳や疲れのせいと放置しがちなので、注意が必要だそうだ。
コロナ禍の“角膜の傷リスク三重苦”とは
またコロナ禍において起こる角膜の傷リスク三重苦として、3つの要因が堀先生によって紹介された。
1つ目は目の酷使。パソコンやスマートフォンを長時間見続けるVDT作業に集中するとまばたきの回数が通常の1/4程度まで減少。
また自律神経の交感神経が優位になることで涙が出にくくなり、結果として乾燥が進んで涙の層が崩れ、角膜が傷ついてしまうそう。
2つ目はマスクドライアイ。マスクから漏れ出る呼気によって涙が蒸発し、目が乾燥してしまうという。
3つ目は精神疲労による涙の量と質の低下。
コロナ禍での不安やストレスによって自律神経のバランスが崩れ、涙の量が減るとともに、涙の層を守る油層を形成する「マイボーム腺」の働きが低下し質も低下してしまうのだとか。
こうした傷リスクを回避するためには早めのケアが必要で、VDT作業中は目線を下げる・エアコンの風を直接目に当てないなどの他、入浴やストレッチなどリラックスして涙が出やすいようにする、点眼薬を使うことなどが推奨された。