安易なマネはNG!グルテンフリーダイエットの本来の意味とは?
「糖質オフダイエット」や「置き換えダイエット」など、世の中には、数えきれないほどのダイエット法が存在しており、健康や美容を気にしている人にとっては強い味方になっています。しかし、なかには本来の意味と異なる捉え方をされているものもあり、安易にマネをするのはNG。「グルテンフリーダイエット」の本来の意味を指摘する慶應義塾大学循環器内科の福田芽森先生に話を聞きました。
グルテンフリーはダイエット向けの食事法ではない
グルテンとは、「小麦」や「大麦」、「ライ麦」などの穀物から生成されるたんぱく質の一種で、グルテンフリーダイエットは、これらの穀物を摂取しない食事法のことです。
そもそもグルテンフリーはどんな人が行う食事法なのでしょうか?
「グルテンフリーとは、『グルテン関連障害』と呼ばれるグルテンによって、体の不調を引き起こしてしまう人のための食事法です。例えば、グルテン関連障害のひとつである『自己免疫系:セリアック病』の場合、グルテンを摂取することで、腸の粘膜が障害され、十分に栄養を吸収できなくなる病気です。腹痛や下痢、便秘、疲労などの症状を引き起こしてしまうため、グルテンを摂取しないようにします」