ベルソムラの効果と副作用【不眠症で眠れないあなたの睡眠薬辞典】
ベルソムラを飲んでる人、処方された人必見。ベルソムラの効果、副作用や注意点など、すべて解説します。
■薬の効果
適応症:不眠症
ベルソムラ(スボレキサント)は、耐性や依存性が形成されにくく、服薬を中止したときの強い不眠(反跳性不眠)などが生じにくい薬剤です。
したがって、ベンゾジアゼピン・非ベンゾジアゼピン系睡眠薬を連用していない人、睡眠薬の依存性が心配な人、不眠症改善後に薬の中止を求める人に、より効果が期待できます。
ベルソムラは、筋弛緩作用や健忘などの副作用が少ないため、転倒や認知機能障害が懸念される高齢者にも使用しやすくなっています。
さらに、即効性や睡眠維持効果が認められるので、投与初日から睡眠効果を求める人、中途覚醒・早期覚醒を訴える人にも有用です。
他の不眠症治療薬に比べて、いったん目が覚めた後も再入眠が可能な場合が多くなります。しかし、ベンゾジアゼピン系睡眠薬にみられるような直接的抗不安作用を欠くため、不安症状が強い重症不眠症や、不安が前景に認められる精神疾患と併存した不眠症に対する単独使用では十分な効果が期待できません。
ベルソムラは、GABA-ベンゾジアゼピン、オピオイドなどの受容体に対して親和性(ある物質が他の物質と容易に結合する傾向)