「そこそこ」と「ハイパフォーマー」を分ける睡眠5原則~ニューロスペースが斬る!睡眠と健康経営~
【睡眠コンサルタント小林孝徳の健康経営道場第一回】
最近「健康経営」を掲げ、従業員の健康促進や業務効率を追求する企業が増えていますが、従業員の健康関連コストで最も多くを占めるのは、医療費でも従業員の欠勤でもなく、出社しても仕事に身が入らない状態(=プレゼンティーズム)なのです。このコラムでは睡眠の視点からビジネスマンの健康、仕事の生産性について考えていきます。
日本人は先進国の中でもトップクラスの長時間労働で、スマホやパソコンの使用などの影響もあって、慢性的な睡眠不足に陥っている人が多いようです。睡眠不足を原因とした国家レベルの経済的損失は約16兆円にも上っています(米ランド研究所の調査)。
私はニューロスペースという会社で「睡眠コンサルタント」として、効果的な睡眠の取り方を研究し、企業の皆様に睡眠の質を改善するための研修を提供しています。私はこの仕事をしていく中で、ある重要なことに気づきました。それは、仕事の生産性が高い「ハイパフォーマー」のビジネスマンと、仕事を普通にこなす一般的な「そこそこビジネスマン」との間では、睡眠の取り方に大きな違いがあるということです。
まずは、下の2つの図を見てください。