国産CPAPで睡眠時無呼吸症候群の治療を変える、メトランの挑戦
<専門家インタビュー> 睡眠時無呼吸症候群の治療に使われる持続的自動気道陽圧ユニット(CPAP)のほとんどが海外の製品で占められる中、人工呼吸器メーカーの草分けとして1984年に創業した株式会社メトランは、株式会社小池メディカルと共同で国産第1号となる「ジャスミン」を2006年に開発・販売しました。その開発の経緯と最新機種JPAP(ジェイパップ)のコンセプト、そして睡眠時無呼吸症候群治療のあるべき姿について、株式会社メトランの創業者であるトラン・ゴック・フック(新田一福)会長にお話をうかがいました。【トラン・ゴック・フック(新田一福)氏】 株式会社メトラン会長
株式会社メトランがCPAPを開発するようになったきっかけ
そもそも株式会社メトランがCPAP治療機器を開発するようになったのは、当社の製品を販売していた株式会社小池メディカルからの依頼がきっかけでした。私たちの開発技術力を高く評価してくれていた小池社長から、CPAPは海外の製品しかないので、ぜひ国産のCPAP装置を作ってほしいと頼まれ、二つ返事でお引き受けしたことが発端だったのです。
特許だらけのCPAP開発の壁を乗り越えた国産第1号
ところがいざCPAP機器の開発を始めてみると、実に奥が深いということがわかりました。