国産CPAPで睡眠時無呼吸症候群の治療を変える、メトランの挑戦
ですから、たとえばスーッと息を吸うときに機械がサポートしてくれるとより楽に息を吸うことができます。 このサポートの仕方が適切でないと、息を吸おうと思ってもガスが入って来ないので息が吸えなくなりますし、息を吐こうと思ったときに機械が制御して圧を下げてくれないと余分な力が必要になります。つまり、呼吸仕事量がよくない機械は患者さんにとって使いづらいものとなってしまうのです。このことは人工呼吸器を扱ってきた我々メトランにとっては当たり前のことですが、睡眠時無呼吸症候群の領域では医師も含めてあまり議論されていません。
患者さんの使い心地が軽視されているCPAP治療
私は、CPAPを使うからには快適な睡眠を提供できなければ意味がないと考えています。私が初めて睡眠時無呼吸症候群の治療を受けたとき、最初の3ヶ月は眠くて仕方がありませんでした。CPAPを使っているのになぜこんなに眠いのだろうと思って医師に尋ねたところ、寝ている間に足がピクピクと動く病気、つまり周期性四肢運動障害があるから薬で治療をする必要があるという説明を受けました。 しかし、私にはどうも納得がいきませんでした。
そこで自分でいろいろ考えてみると、たしかにCPAPのおかげで物理的に気道の抵抗を下げることができ、無呼吸は起こらなくなりましたが、脳は休んでいないのではないかと思ったのです。