一方で、「暗いな」と感じるような屋外であっても実は3000ルクスを超える照度があるのです。
10倍以上、屋外の方が明るいにもかかわらず、私たちは部屋の中を明るいと感じ、屋外を暗いと感じるのです。室内で照明の光を浴びるよりは、たとえ曇りであっても外に出て太陽の光を浴びた方が手っ取り早いということですね。
現代病とも呼べる昼夜逆転睡眠と覚醒のリズムのズレとは
多くの人は、自然に太陽光を浴びて体内リズムを整えていますが、なかなかそれができない人が現代には出てきています。
例えば、昼夜逆転で仕事をしているようなシステムエンジニア、在宅で仕事をしているフリーランスの人などは日光を浴びる機会が少ない方が多いようです。
すると、夜は眠くならないためにさらに仕事を続け、明け方頃やっと寝付くという習慣になってきてしまいます。睡眠リズムがずれていると、睡眠中の成長ホルモンが正常に分泌されなくなります。
不登校や引きこもりなどの子どもにも同じことが言え、成長ホルモンが活発に分泌される青年期を暗い部屋の中で過ごしてしまうことで、免疫力の低下や自律神経の不調などを招く危険性があります。
仕事のスタイルをすぐに大きく変えることは難しいでしょうし、引きこもりの子どもを外に連れ出すことはもっと難しいかもしれません。