午後の眠気“短時間”昼寝で解消されるか?【実験!体内時計と仕事の効率改善(2)】
※グラフの横軸は、正解数
※グラフの横軸はタイピング文字数
伊藤さんを例に出して見てみると、計算問題が60問も多く解答でき、タイピングにいたっては180文字ほども多くキーボードを打つことができました。そして、他の二人も見事に第1日目の結果を大幅に更新することができたのです。
二桁計算において、1問を解答するあたりの時間の違いを見てみると、
- 田渕さん3.3秒→2.5秒
- 足立さん5.1秒→3.6秒
- 伊藤さん3.9秒→2.5秒
と、3人とも短縮しています。
伊藤「普段、仕事をしていて作業効率が上がらないとき、どうしたものかと思っていたのですが、短時間の昼寝でこれほど効率が上がるなら、明日からでも昼寝をしたいと思います」
田渕「これまでは昼食の後は、外の空気を吸ったりして眠気を飛ばすようにしていたのですが、少し仮眠をとるだけでこれだけ結果が変わるなら真剣に睡眠をとってみたいと思うようになりました」
足立「ぐっすり寝ちゃったんですが、昼食後の睡眠は30分以内が良いと思います。30分以上寝てしまうと気持ちよくて起きられなくなると思います(笑)」
今回の実験で明らかになった昼寝の効果について、昼寝推奨の第一人者、久留米大学医学部 神経精神科医学講座 教授でありボディクロック研究会 理事長の内村直尚(うちむら なおひさ)