眠れないときは睡眠薬に頼りたくなるけれど、その半面、一度飲んだらずっと飲み続けなければならない、またはやめられないのではないかという不安もありますよね。不眠症治療のガイドラインには『休薬』を前提とした治療の重要性が記載されているそうです。
不眠症治療のゴールはどこ?
日本睡眠学会では不眠症治療の最終的な治療のゴールを「睡眠薬を休薬すること」としているそうです。そのため、ガイドラインに明示された治療のアルゴリズムによると、不眠症が寛解したら「休薬トライアル」に入るのが治療の手順なんだそうです。
「不眠症が寛解した」という判断は、ある医師によると「夜間の睡眠と日中の生活の質が改善し、さらに、患者が適切な睡眠習慣と眠れる自信をもった時点」と定義されています。つまり、不眠症は複合的な要素から判断する必要があるということです。
また、治療開始時に睡眠薬を処方することは、布団に入っても眠れないという悪循環を断ち、眠ることへの自信をつけるうえで役に立つと言われています。
休薬が前提の薬物療法を
不眠症の治療では、開始時に睡眠薬の服用は効果的だけれど、症状が寛解したら休薬をするという前提で睡眠薬を使う必要があります。