きれいな空気を保つために睡眠家電として利用できる空気清浄機の活用
東京工業大学で建築環境工学、空気環境を研究する鍵直樹准教授を訪ねて、花粉や粉じんなど様々な室内のホコリ対策についてお話を伺いました。睡眠中は、きれいな空気を吸って、睡眠の質を上げたいものです。換気や睡眠家電としても利用できる空気清浄機の正しい使い方についても伺いました。
室内に舞う様々なホコリ
Q:室内に舞うホコリには、どのようなものがあるのでしょうか?
鍵先生:室内には、繊維の糸くずや、花粉、ハウスダスト、ダニの死骸や糞、カビの胞子などが舞っています。しかしそれがまんべんなく室内の空気にただよっているわけではありません。ホコリは静かにしていれば重力により、やがて床に落下します。
たとえば、花粉、ペットの毛やダニの死骸などはホコリとしては大きく、大きさは50ミクロン程度で、2メートルの高さから床にまで落下するのに27秒で到達します。カビの胞子や菌などは15ミクロンほどとすると、5分程かかります。1ミクロン以下のバクテリアや小さな菌などになると、16時間もかかります。
これらは計算上の風や人の影響のない静かな空間での値ですが、実際のホコリは、エアコンの吹き出し空気や人の行動などによって、落下する途中で舞いあげられ、上昇したりします。