病院で行う治療法(複合的理学療法以外)
病院で行う治療法について見てみましょう。
外科療法
外科治療では、手術で流れが悪くなっているリンパ管を静脈につなぐ吻合手術をするのが主な治療になります。うまくつなぐことができれば、むくみの改善が期待できますが、全例が手術適応になるわけではなく、まったく圧迫療法が必要なくなるほど改善されることは少ないといわれています。
薬物療法
リンパ浮腫治療に効果が期待できる薬物療法は、現時点で効果が認められているものはありません。皮膚が硬くなってしまったときには、尿素製剤やケラチナミン軟膏が有効です。
日常生活で注意する点
皮膚を傷つけないように、血圧測定、採血、注射などはリンパ浮腫がない方で行ってもらうようにしてください。爪の手入れにも注意を払い、深爪にならないようにしましょう。虫さされやペットからのひっかき傷にも十分注意してください。リンパ液の流れが妨げられると、リンパ浮腫が悪化することがあります。指輪や時計、下着などは締め付けないものを選ぶようにしてください。できるだけ標準体重を維持し、栄養バランスを考えた食生活を送るようにしましょう。
監修:池内秀行
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