【お医者さんに聞いてみよう!】Q:アルコールの摂りすぎは肝臓に悪いと聞きますが、飲酒する場合の基準はあるのでしょうか?
また、飲み方、いわゆるピッチもお酒と肝臓の関係を考える上で非常に重要なファクターです。
肝臓が一時間に処理できるアルコールの量は日本酒4分の1合といわれていますので、同じ量を飲むのでも、できれば何かおつまみなどを食べながらゆっくり飲むことが肝臓をいたわることにつながります。加えて、毎日お酒を飲む習慣のある方は、肝臓にもお休みが必要ですから、週に2回はまったくアルコールを飲まない「休肝日」を設けることが推奨されています。
<「酸化ストレス」とは>
また、ご質問にあった「酸化ストレス」についてですが、確かに近年、肝臓病の発症に酸化ストレスが関わっているのではないかといわれています。酸化ストレスを増加させる原因としては、呼吸で発生する活性酸素や、喫煙、果物・野菜不足によるビタミンE、ビタミンC、カロテノイドなどをはじめとするビタミン類、栄養素の不足、糖尿病などによって慢性的に高血糖が続いた状態などが挙げられます。
また、加齢や肥満、脂肪肝、アルコールには、それ自体が肝臓内で酸化ストレスを増加させる要因であるとされています。多くの要因が重なれば、それだけ酸化ストレスが増える確率は高くなります。
できるだけ危険因子とされるものは減らして、元気な肝臓を維持したいですね。
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