【お医者さんに聞いてみよう!】Q:くも膜下出血を発症する前に身体のサインを知ることはできないのでしょうか
質問:くも膜下出血を発症する前に身体のサインを知ることはできないのでしょうか
父親がくも膜下出血を患ったことがあります。幸い数日の入院ののち、今は後遺症も見られず元気に過ごしていますが、この病気で命を落とす方が多いとよく聞くのでとても怖いです。
発症する前に身体のサインを知ることはできないのでしょうか。また、私自身、たまに後頭部にズキッとした小さな痛みを感じることがありますが、何か関連性はありますでしょうか?
岩手県:みいもんさん(35)
回答:「くも膜下出血」についてお答えします。
――「くも膜下出血」とは
お父さまが過去にくも膜下出血を患われたことがあり、現在は無事に回復されているということですね。くも膜下出血は、50%という高い確率で命を失うこともある重篤な病気ですから、後遺症もなく回復されたのは本当に不幸中の幸いであったと思います。最初に、くも膜下出血という病気について、簡単にご説明したいと思います。
くも膜下出血は、脳を包んでいるくも膜という膜の内側の血管から出血が起こるものを言います。
よくあるのは、血管に小さなコブのようなふくらみ(動脈瘤)ができ、そこに何らかの圧力が加わって、そのコブが破裂してしまうことにより起こるものです。このコブがどうしてできるのかは、まだはっきりわかっていませんが、このコブは血管が二股に分かれる部分など、弱くなりがちな部分にできる傾向があることがわかっています