ミュージシャンからの性加害を告発した元女優の若林志穂さん(52)。3月24日、“性被害の後遺症”をXで明かした。’09年に芸能界を引退した若林さんは、昨年9月にXアカウントを開設。そして同年11月に行った動画配信で「ミュージシャンのNから性加害を受けた」と告白した。若林さんによるとNと映画で共演することとなり、2人きりでセリフ合わせを行ったものの、Nが違法薬物と思しきものを使用する姿を目撃。その後Nに監禁され、性的暴行を受けた上に「お前なんか芸能界にいられないようにボコボコにして海に沈めてやる」などと脅迫されたという。その結果、若林さんは複雑性PTSDになり、後年Nに謝罪を要求したものの「会いたくない」と言われ、断られたと動画内では説明していた。そんな若林さんは3月24日、Xで《性被害に遭われた方々(私も含め)のその後の苦しみも分かってほしいです》と切り出すと、こう続けた。《本や海外ドラマ、洋画などで性被害に遭われた方々のお話しを読んだり観たり自分なりに納得するまで独学で勉強した。ストレートに言わせて下さい。男性不信になりセックスが怖いです。気持ちがいいと感じたこともないです》続けて《私の性被害の話を妄想だと言う方がいますが、恋をして人を愛したその後の事を考えたくもありません。恐怖しかありません。もし今人を愛したとしてもセックスは怖いです。性被害に遭われた他の方々とお話しをしたことはありませんが、私は怖くてその様な行為で気持ち良くなる事は二度と来ないです》と改めて性行為への恐怖感について投稿。そして、こう述べた。《子供は好きですし、『ママ』や『お母さん』と呼ばれてみたいと思いますし、自分の子供の成長ぶりも見てみたいと思った事もありますが、レイプされた私には二度と経験できないと思います。恥を承知で具体的にお話しをしました事をお許し下さい。女性としての喜びは断たれてしまいました》いっぽう、自身の心情を受け入れているようで《女性としての喜びはなくなりましたが、今という時間を一日一日大切に過ごす喜びを経験出来ています。幸せの形は100人いれば100通りの形があります》と綴ると、こう呼びかけた。《今も誹謗中傷が来ましたが、私は性被害に遭われた方やいじめやDV、子供への虐待、モラハラ、セクハラ、の被害を少しでも無くさなくてはいけないと思います。被害に遭ってから動き出しても遅いのです。加害者になる前に止めなくてはならないと思います。日本がもっと重きをおいて考えて頂きたいです》性被害を受けた若林さんの、重い後遺症ーー。Xでは《すごく辛い思いをしたのが伝わってきますよ…なんだか胸が痛い気持ちでいっぱいです》《辛く苦しい告白ですね そのような気持ちが少しでも晴れるようになるよう祈っています》《過去は消えなくても、未来は自分で作れますから、一歩ずつ志穂さんのペースで作っていって頂きたいなあと思います》と慮る声が相次いでいる。
2024年03月25日ステージ3~4の大腸がんを宣告され、2021年2月に手術を受けていたタレントでミュージシャンの桑野信義が10日に自身のアメブロを更新。手術後の後遺症で見舞われた障害の影響で現在もしていることを明かした。1月4日のブログで、桑野は「人工肛門を閉じてからの後遺症で排泄障害になってしまい」と告白し「トイレラッシュに襲われる」と説明。「色々な種類や形があるけれどこれが人工肛門パウチです」と写真とともに明かし「人工肛門を閉じた後に排出障害で同じ思いをしている人がたくさんいることを知った」とつづっていた。この日は「パシフィコ横浜に行って来たよ」と報告し「1度オストメイト(人工肛門の人)になり その後ストーマ(人工肛門)を閉じ現在排出障害になってしまった桑野信義に講演依頼が来たのです」と説明。「正直言って当時は人工肛門の自分が恥ずかしかったんです」と明かしつつ「でも世の中には老若男女のオストメイトがいると知りました人工肛門ですが普通の生活をしています」と述べ「恥ずかしいと思っていた自分がすごく恥ずかしくなったんだ」とつづった。続けて「そして人工肛門を閉じる時に愛おしくさえ思えたストーマにお別れをして記念写真を撮ったよ」と報告し「その後は排出障害になり現在もオムツをしている」と現在もおむつを着用して生活していることを告白。「ちっとも恥ずかしくない」と述べ「これから、そして今現在 同じ障害を持つ人たちの役に立たればということ少しでも自信を保って欲しいので隠さずこれから発信していきます」と今後の意気込みをつづった。また「桑野も最初は不安だったよ」と明かし「このブログを見て質問があればどんどんお待ちしてます」とコメント。最後に「元気に見えても人は何らかのハンデを背負って生きてます」と述べ「焦らず!慌てず!諦めず!がんサバイバーの皆さん一緒に闘いましょう」と呼びかけ、ブログを締めくくった。
2024年02月11日歌手の森高千里のものまねタレント“ナナちゃん”こと古村奈々が16日と17日に自身のアメブロを更新。新型コロナウイルスの後遺症なのか別人の様になってしまった息子についてつづった。16日に、古村は「胃腸炎と診断されたポン太ですが、入院するにあたってコロナウィルスの検査をしたところ、なんと陽性反応が出ました」と息子が新型コロナに感染したことを明かし「ここ数日のポン太の症状について、コロナが原因による40度近い高熱、嘔吐、そして胃腸炎になったと説明していただきました」と報告。「だから何度も嘔吐してたんだね」と述べ「言葉がまだ話せない赤ちゃんだから、検査してやっとわかることもあるんだって今回思いました」とつづった。17日に更新したブログでは「先程病院から連絡が来ました」と切り出し、医師から「ミルクをあげてみたら8割方飲むことができて、吐き戻すことなく体調もよくなってきたので今日退院しても大丈夫ですよ」と言われたことを説明。「電話がかかってくるのを今か今かと待っていた」と述べ「とりあえずよかったー!!」とコメントした。一方で、その後に「別人のようになった息子」と題したブログでは「お迎え行って家に帰ってきました。全然元気がない」と息子の様子を明かし「立っちすることも、お座りすることも、つたい歩きも、笑顔もない」と説明。「コロナの後遺症なのか」「仰向けでゴロゴロして動き回ることをしません。おもちゃで遊んでくれない。名前呼んでもボーッとしてる」と述べ「まるで別人になってしまったようです」とコメントし、おしゃぶりを咥えた息子の姿を公開した。さらに、息子について「先程また噴水のように大量に吐き戻しもしました」と明かし、医師から「また吐き戻ししても何度もしてるわけではなければまた入院しなければいけない訳ではないので今のところ大丈夫ですよ」と言われていたそうで「もう何度も電話してお世話になってるし、、また盛大に吐き戻してしまったと言いづらい」と心境を吐露。「コロナの後遺症について調べたらポン太の倦怠感、元気のなさ、いろいろ当てはまる」と述べ「後遺症なのかな。。すごく不安です」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「色々考えすぎて不安になりますよね」「心配ですね」「大丈夫ですか?」「早く元気になりますように」「病院に電話して良いと思います」などのコメントが寄せられている。
2024年01月18日ステージ3~4の大腸がんを宣告され、2021年2月に手術を受けていたタレントでミュージシャンの桑野信義が4日に自身のアメブロを更新。がん手術後の後遺症でなってしまった排泄障害についてつづった。この日、桑野は「お早う皆さん」と切り出し「正月が明け今日から仕事だね」とコメント。「年明けから地震災害と飛行機事故が重なり大変なことになっている」と1月1日に発生した石川県・能登半島地震、2日の日航機と海上保安庁の航空機の衝突事故について言及し「早い復興復帰を心よりお祈りします」とつづった。続けて「年末年始からラッパのトレーニングは欠かせ無い」と述べ「ラッパもホラもいつでも吹けるように備えてます」とコメント。「おっさんの朝のルーティンもず~っと続けているのじゃ」と明かし「スムー爺を飲む爺」「カラダに良い爺ライダー」とスムージーの写真とともにお茶目につづった。また「そう言えば人工肛門を閉じてからの後遺症で排泄障害になってしまい」と告白し「トイレラッシュに襲われる」と説明。「色々な種類や形があるけれどこれが人工肛門パウチです」と写真とともに明かし「人工肛門を閉じた後に排出障害で同じ思いをしている人がたくさんいることを知った」とつづった。さらに「これは説明しても理解不能わかってもらえないと思う」と述べつつ「自分なりにエビデンスをとってきた結果トイレラッシュに襲われないBestの方法は!?」とコメント。その方法として「食べない飲まないがベスト」と説明しつつ「お正月だし家にいるから食べちゃった」と明かした。最後に「その結果はわかっていたけど今日からまた自分なりの食生活に戻します」と報告。「全国のがんサバイバーの皆さん今年も闘いましょう」と述べ「とびきりの笑顔とデッカイ愛で生きましょうや」と呼びかけ、ブログを締めくくった。
2024年01月04日最近、テレビのCMで「帯状疱疹ワクチン」の名を目にする方は多いのではないでしょうか。この帯状疱疹、実は50代から急増する病気で受診が遅れると後遺症が出ることもあるといいます。今回はこの帯状疱疹がテーマ。自身のクリニックでも帯状疱疹ワクチンの接種をおこなっている、泌尿器科医の窪田徹矢先生に聞きました。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。帯状疱疹とは?ピリピリとした痛みと発疹が現れます「帯状疱疹」とはどんな病気なのでしょうか。「まず、体にピリピリとした痛みが走り、その数日後、痛みがある場所に水ぶくれなどを伴う発疹が現れます。発疹は片側の胴体にできやすいですが、全身に出る可能性があります。目や耳の周囲にできると結膜炎や難聴などの疾患を合併することもあります。眠れないほどの激しい痛みが生じることもあり、痛みは3~4週間続きます」。後遺症が出ることも「帯状疱疹にかかった人のうち約2割に帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)という後遺症が出ることがあります。これは皮膚症状が治まった後も続く痛みで、帯状疱疹の合併症として頻度が高く出るものです。多くの場合は皮膚症状が治まれば痛みは消えますが、この後遺症が出ると初めの痛みが一度落ち着いた後に、6カ月から1年以上、痛みが継続します」(窪田先生)。どんな人がなりやすい?乳幼児期に水ぼうそう罹患&免疫が落ちた50代以上帯状疱疹はどんな人がなりやすいのでしょうか。「基本的には、乳幼児期に水ぼうそうにかかったことがある人に発症します。水ぼうそうが治った後もウイルスは後根神経節(こうこんしんけいせつ)という場所に潜伏していて、加齢や過労、ストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。ストレスや免疫機能が低下したときに発症しやすいので、50代以上から増え、80歳までに1/3の人が発症するともいわれています。これまで水ぼうそうにかかったことがない人は、体内に水ぼうそうのウイルスがないため帯状疱疹は発症しません。もし発症してしまったら、なるべく早く皮膚科か内科を受診しましょう。受診が遅れるとウイルスが体内で増えて、6カ月から1年以上痛みが継続する帯状疱疹後神経痛を起こしやすくなります」(窪田先生)。帯状疱疹はどう防ぐ?2020年、帯状疱疹に特化したワクチンが登場帯状疱疹を防ぐ方法はあるのでしょうか。「免疫が落ちているときにかかりやすいので、ストレスをためないようにする、規則正しい生活習慣を続けるといった基本的な対策はあります。しかし、より確実に予防するならワクチンが効果的です。これまでは、乳幼児に接種している生ワクチンの水痘ワクチンしかなかったのですが、2020年に帯状疱疹に特化したワクチン『シングリックス』が登場しました」(窪田先生)。どのようなワクチンなのでしょうか。「シングリックスは水痘ワクチンと比べると効果が高く、50歳以上の発症を3~5%まで減らすことが可能とされ、70歳では10%程度まで減るという臨床結果もあります。シングリックスは不活化ワクチンのため2回接種で、料金は2回で4万4000円です。水痘ワクチンが1回接種で8000円前後であるのに比べて高価ですが、帯状疱疹を確実に防ぎたいという人が接種しています。帯状疱疹は人によって発疹が出る場所が違います。顔に出ることもあり、女性の場合は外出もできないなどつらい症状が出ることもあります。リスクのある方は検討していただきたいですね」(窪田先生)。まとめ4歳のときに水ぼうそう罹患&お疲れ50代の私は、まさに帯状疱疹発症予備軍。水ぼうそうは子どもながらにすごくつらかった記憶があり、これが今発症したら、かなりメンタルをやられることは必至でしょう。リスクがある方は、これをきっかけにワクチン接種を検討してみてはいかがでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/mido(50歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/窪田 徹矢 先生くぼたクリニック松戸五香院長。獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouYuberとしての情報発信もおこなっている。
2023年12月29日数年前に未知の病として恐れられていた新型コロナウイルス感染症も、今は一般的な病気になりつつあります。新型コロナウイルス感染症は後遺症があることが知られていますが、実は更年期に起こる体調不良の症状とよく似ています。そこで、それぞれどんな症状があるのか、見分けることはできるのか、改善策はあるのか、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。教えてくれたのは…監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。【チェック】今あなたがつらい症状は?コロナ後遺症と更年期症状には共通する症状があるまず、コロナ後遺症にはどんな症状が出るとされているのでしょうか。「現在まで、コロナ後遺症として厚生労働省が報告しているのが疲労感・倦怠感、関節痛、筋肉痛、咳、痰、息切れ、胸の痛み、脱毛、記憶障害、集中力低下、頭痛、抑うつ、嗅覚障害、味覚障害、動悸、下痢、腹痛、睡眠障害、筋力低下などです。コロナ後遺症については、今も世界的に調査研究が進められている段階であり、まだ不明な点が多いのが現状です」(駒形先生)一方の更年期症状には、どんなものがあるのでしょうか。「更年期症状は多岐にわたります。大きく3つ『血管運動症状』『精神的症状』『身体的症状』に分けられます。まず『血管運動症状』には、のぼせ、顔のほてり(ホットフラッシュ)、動悸、息苦しさ、疲労感、頭痛、肩凝り、めまいなどがあります。次に『精神的症状』には気分の落ち込み、倦怠感、イライラ、意欲の低下、不眠、食欲低下などがあります。そして『身体的症状』には腰痛、関節・筋肉痛、冷え、しびれ、疲れやすさ、湿疹、かゆみ、頻尿などがあります」(駒形先生)コロナ後遺症と更年期症状を比較してみると、動悸、息苦しさ、疲労感、倦怠感、頭痛、関節・筋肉痛といった症状が共通しているようです。あなたの一番つらい症状は、これらに含まれるでしょうか?どちらが不調の原因か見分けはつく?すぐに見分けはつかないが長引くなら更年期症状の可能性大コロナ後遺症と更年期症状には共通する症状がありますが、見分けはつくものなのでしょうか。「残念ながら、すぐに見分けるのは難しいです。ただ、厚生労働省の報告によれば、コロナ後遺症は時間経過とともに症状が改善することが多い、とされています。一方の更年期症状は閉経を挟んだ前後5年、10年ほど続くのが一般的ですので、なかなか改善されない場合は更年期症状の可能性があります。ただしその場合も、更年期症状以外の疾患による症状の可能性もあります。気になる症状が続く場合は婦人科を受診しましょう。医療機関では、コロナ後遺症か更年期症状か診断がつかなくても、各症状に応じた対症療法がおこなわれるので、問題はないと考えます」(駒形先生)どちらであっても症状を緩和する対策はある?漢方学における「気」「血」の改善で対策コロナ後遺症も更年期症状もあまりはっきりしない症状が多いようです。自分でできる改善策はあるのでしょうか。「コロナ後遺症と更年期症状の共通症状である、動悸、息苦しさ、疲労感、倦怠感、頭痛、関節・筋肉痛などは、漢方学の基本概念のうち「気」「血」「水」の「気」と「血」が不足している状態にあります。女性は生理があるので、コロナ後遺症や更年期症状とは関係なく基本的に「血」が滞る「お血(おけつ)」の状態です。閉経をしても上半身と下半身の血流バランスは乱れたままなので、「お血」の改善には有酸素運動と筋トレが効果的です。筋トレというとつらいイメージがあるかもしれませんが、まずは普段動かしていない筋肉を気が付いたときに動かすようにするだけでも全然違います。例えば、パソコン仕事をしている人は脚を使わないので休憩時間に足踏みするとか、肩を動かしていないなら回してみるとか。できることから始めれば良いと思います。そして「気」は酸素が足りない「気虚」の状態なので、深呼吸が有効です。深呼吸をするとき大切なのは、横隔膜をしっかり動かしているかどうか。ポイントは以下の通りです。息を吐くことに重点を置きましょう。深呼吸であれば10秒かけて吸って、30~40秒かけてゆっくり吐くのが理想的です。吸うときは、胸とおなか、両方を膨らませてもOK。体幹や四肢の筋肉に力が入り体に無駄な力がかからなくなります。猫背や反り腰にならないよう、「正しい姿勢・体幹」を意識。横隔膜を動かすことで自律神経を刺激し、バランスを整える効果もあります。横隔膜には自律神経が密集しています。心臓や腸とは違い、自分でコントロールできる唯一の臓器なのです。まずは1日に数回、全力で呼吸する時間を取ってみましょう。最初は1日1回でも良いと思います」(駒形先生)まとめ体調が悪いと原因を知りたくなりますが、コロナ後遺症についてはまだわからないことが多いということ。これから明らかになるでしょうが、まず私たちができるのは不調をいかに改善できるかということでしょう。体をできるだけ動かすこと、意識的に深呼吸をおこなうことなど、できることから始めてみてはいかがでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/岩崎みどり(51歳)ライター歴25年。35歳で第1子、38歳で第2子出産。最近、たるみが加速して二重顎が悪化。身長153㎝なのにLサイズの服が少しきつくなってきて……人生最後のダイエットを計画中。著者/監修/駒形 依子 先生2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。
2023年11月11日病気の“後遺症”で体を上手く動かせなくなったら、そのショックは計り知れませんよね。もしあなたの身近な人が、思うように体を動かせず涙を流していたら……?今回は、にゃち(@nya_ti3)さんの体験談をもとにした漫画『ただの風邪だと思っていたら…』をダイジェストでご紹介します。身近な人が次々に倒れ……離れて暮らす祖母が倒れた矢先、祖父が軽度の認知症だと判明したにゃちさん一家。生活が慌ただしくなった矢先、さらに父までもが“髄膜炎”で倒れてしまいました。父が入院してから1週間以上が経過し、ついに目を覚ました父。それから1ヶ月後、彼はリハビリに奮闘していましたが、自分の体を上手く動かせず……?悔し涙を流す父……父を励ます母……その後の展開は?自由に体を動かせずにショックを受ける父を、献身的に支えるにゃちさんたち。その一方で、にゃちさんは入院中の祖母のお見舞いへと向かいますが、どんどん痩せ細っていく祖母に不安を抱くのでした……。次々と家族が後遺症で体を上手く動かせなくなってしまった父と、それを懸命に励ます母、これは本人も家族も辛いですよね……。その後のお話でにゃちさんたちは、父の様子だけでなく、入院中の祖母の様態にも不安を募らせることとなります。あなたの身近な人が次々と倒れてしまったら、どうしますか?※この記事は実話を元に作成されていますが、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修医:新見正則新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。最新刊『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』はAmazonでベストセラーに。(MOREDOOR編集部)(イラスト/@nya_ti3)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。
2023年07月29日■前回のあらすじ頭の腫瘍が破裂し、緊急手術を受けた父。手術を終えた父はまるで別人のように小さく、その姿に私は呆然としたまま病室を出ることに…。すると、そこには泣き崩れる母の姿があったのでした。■左前頭葉の四分の一を切除した父■母方の祖父母が来てくれて…すっかり文字が読めなくなっていた父。そしてその後、明らかにおかしな言動が増えていったのでした。次回に続く「若年性認知症の父親と私」(全21話)は22時更新!
2023年07月12日「亜鉛は、新型コロナ感染症予防や後遺症に有効だという研究があります。しかし、摂取量は日本人の大半が不足しているのです」そう話すのは、赤坂ファミリークリニック院長で栄養・食事療法に詳しい伊藤明子先生だ。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」によると、女性の場合、亜鉛は1日に8mgの摂取が推奨されている。不足すると、皮膚炎や口内炎、脱毛、味覚・嗅覚の異常などを起こすことがあるという。また、亜鉛が不足すると、感染症にかかりやすくなる。冒頭のとおり、新型コロナに関しても感染や後遺症のリスクが高まるという研究は多い。コロナ後遺症としては、体のだるさや倦怠感、集中力が続かず思考力が低下する“ブレインフォグ”、味覚や嗅覚の異常、乾いた空せきが長く続く、脱毛などがよく見られる。こうした症状が短い人で1~2カ月、なかには1年以上続く人もいるそうだ。伊藤先生のクリニックには、後遺症に苦しむ患者が、助けを求めてやってくることも。「後遺症はどれもつらいと思いますが、特に若い方などに脱毛は大問題。泣いて訴える方もいます」(伊藤先生・以下同)お風呂場で髪の毛がごっそり抜けたり、他人が見てもわかるほど薄毛になる人もいるという。「後遺症が顕著な方は全員、血液検査を行いますが、もれなく亜鉛不足が見つかります」患者には、亜鉛など不足欠乏していたものの摂取を勧め、併せて食事指導も行うそう。脱毛などの後遺症で来院した母と大学生の娘は、治療を始めて3カ月ほどで効果を実感し、半年ほどですっかり元どおり。さらにブレインフォグなどの後遺症にも改善が見られ、亜鉛効果の大きさがうかがえる。「すでに後遺症が起きている方には医療機関の受診が望ましいですが、今は健康で感染症予防が目的なら、毎日の食事で亜鉛の摂取を心がけるといいと思います」亜鉛を多く含む食材といえばカキが有名だが、そのほかウナギやイワシ、レバー、海藻、枝豆、きな粉、アーモンド、ごまなどにも多い。亜鉛はこれらから「毎日取る」ことが望ましいという。とはいえ、1日の推奨摂取量はカキだと5~6個分に相当する。毎日食べ続けるのはむずかしい。そこで、伊藤先生のおすすめはすりごまだ。ごま100gに亜鉛は5.9mg含まれ、肉類のなかで亜鉛が比較的多いといわれる牛肩ロースの約1.3倍だ。堅い皮がすりつぶされ、栄養素を吸収しやすいすりごまを活用しよう。「すりごまを毎日大さじ1~2杯。お味噌汁に入れたりご飯にかけたり、納豆に混ぜてもいいですね。すりごまを食卓に並べておいて、それぞれ好きなものにかけて食べるといいでしょう」食べる分だけそのつどすると、香ばしいごまの香りが食欲を刺激し、新鮮な風味が楽しめる。「ただし1日に大さじ2杯まで。それを超えて量が増えてしまうと、カロリーの取りすぎが心配です。注意してください」スーパーで安価で買えるごまだからこそ、今すぐ始められて長く続けやすい。毎日のすりごまふりかけ習慣で、新型コロナに負けない健康な春を迎えよう。
2023年03月17日45歳のときにスキューバダイビングでかかった減圧症が原因で、体のだるさ、足のしびれ、足の極度の冷えなどの後遺症に悩まされる日々を、半年以上過ごしていました。背中の痛みがひどくて眠れない夜もあり、痛み止めでごまかすこともしばしば。ただ、市販薬では一時的な効果だけで、改善する余地はほぼ皆無。「根本的に体質を改善するしかない」と思い、体質改善に取り組んだ体験談をお話しします。★関連記事:痩せやすい、免疫力UPなど体に良いこといっぱい! 一年中手放せない冷え取りアイテム4選【医師解説】「アーユルヴェーダ―」治療に出合うスキューバダイビングの急浮上が原因で発症した減圧症。海外にいたためすぐに正しい治療ができない環境で、3カ月後に日本に帰国して専門医に見てもらったときにはすでに完治は難しいと診断されました。その後は手足のしびれ、背中の痛み、体全体のだるさなどの後遺症にかなり苦しむ日々に。特にひどかったのが、膝下からの極度の足の冷え。靴下の2枚重ね、足湯、足つぼマッサージ、オフィスではレッグウォーマーで足を温めるなど、あらゆることで冷え対策を試みましたが、根本的な改善にはつながらずもんもんとした日々を過ごしていました。そんなある日、インドに赴任経験のある友人にアーユルヴェーダをすすめられ、知識もないままインド人の治療院の門をたたくことに。初めてのアーユルヴェーダ治療でしたが、診断を受けて「世界最古の伝統医学」の奥深さを知ることになりました。アーユルヴェーダは一般的に知られるオイルマッサージだけでなく、瞑想やヨガ、呼吸法、ハーブを用いた食事療法などを毎日の生活に取り入れることで、心と体の健康を保つ「予防医学」であるとのこと。早速、朝起きてから寝るまでの生活全般を見直すことにしました。毎朝の呼吸法からインド式ケアを実践アーユルヴェーダのドクターから、脈診、生活習慣などの問診を受け、「ヴァータ体質」だと診断。これは疲れがたまりやすく、冷えやすく、体調を崩しやすいという体質で、まさにドンピシャで当てられたネガティブな診断でした。これは小手先の治療ではどうにもならないと覚悟を決め、1回5000円の治療を月4回、3カ月間通い、インド人スタッフの本場のトリートメントを受けました。その後は治療費がかさむことから、通院はやめてセルフケアに切り替え、インド人ドクターから学んだ、基本の呼吸法や体質に合わせた食生活を、自宅でも実践しました。特に効果があったのが、朝の呼吸法。吐く息に意識を向け、吐く息と一緒に心の悩みや不安、体のだるさなどを体の外に出すようにイメージしながら毎朝実践。体がふわっと温まり、頭がすっきりし、1日を心と体を整えてスタートできるようになりました。また、アーユルヴェーダの初心者向けの本を参考にしながら、マッサージやヨガ、アロマテラピーなどを取り入れた自己流ケアで、体質改善に取り組む日々。結果、薬に頼らない治療法で手足のしびれ、背中の痛み、体全体のだるさなどが少しずつ改善され、改めて自然治癒力を高めるアーユルヴェーダのすごさを実感できました。冷え性に効果のある朝の一杯アーユルヴェーダのドクターに、体質改善にすすめられた朝の一杯。ターメリック(ウコン)、しょうが、フェネグリーク(インド香辛料)、黒糖を小さじ1杯ずつティーカップ一杯のお湯で溶いて飲むこと。飲み始めたばかりは、特に体調の変化は見られませんでしたが、3年近く飲み続けているうちに、確実に冷え性は改善されました。今は、手に入りやすいターメリックと自家製ショウガパウダーを毎朝の一杯に取り入れています。8年飲み続けていますが、薬ではなく食品なので体に負担がなく、手軽にスーパーで手に入るため、無理なく継続できる冷え性対策としてかなり良いと思いました。その他、大好きだったコーヒーは体を冷やすとドクターに忠告されたため、1日1杯までにセーブし、その代わりに紅茶やカフェインレスのお茶を飲むように心がけたのも、冷え性改善に役立ったと実感しています。まとめ年を重ねるごとに、なるべく薬に頼らない生活を心がけるようになりました。もちろん、即効性のある市販薬や医者に処方された薬を服用することはありますが、長い目で見た場合、どうしても薬を飲み続けることに抵抗を感じてしまいます。アラフィフになり、体調管理の大切さや健康のありがた味を身に染みてわかるこのごろ。インド式治療を通して、生活習慣や食生活に少しの工夫を取り入れることで、自然治癒力を高められ、心身ともに豊かな生活を送れることを身をもって体感しています。これからも、体の声になるべく寄り添い、体に負担のかからないケアを実践していこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。著者/いずみ(53歳)独身。コロナ禍を機に、人生における健康の大事さを実感し、里山に移住し田舎暮らしを楽しんでいる。
2023年02月23日「オミクロン株に置き換わって以降、新型コロナ後遺症による症状の傾向は大きく変化しています」こう話すのは、岡山大学病院の「コロナ・アフターケア外来」で後遺症患者を診察している、大塚文男副病院長。岡山大学病院では‘21年2月~‘22年12月までのコロナ後遺症患者526人を対象に、従来株・デルタ株・オミクロン株ごとに症状の違いを調査し、最新結果を発表。オミクロン株以降の男女比はほぼ同じだが、患者の年代で最も多いのは40代(25%)。30~50代で全体の61%を占めており、後遺症を発症するのは働き盛りの年代に多いことがわかる。「従来株、デルタ株の後遺症は、『味覚障害』『嗅覚障害』『脱毛』の症状が目立っていました。しかし、現在のオミクロン株ではそれらの症状を訴える患者さんの割合は減少。反対に、『睡眠障害』を訴える患者さんの割合が、これまでの2倍以上に増加したんです」(大塚副病院長・以下同)睡眠障害とは、なかなか寝つけない(入眠障害)、夜中に何度も目を覚ます(中途覚醒)など、睡眠に何らかの異常がある状態のこと。また、睡眠障害と併せて頭の中がモヤモヤし、霧がかかったような状態になる「ブレインフォグ」の症状を訴える患者も増えているのだとか。「ブレインフォグとは、日常生活において、集中力が続かない、物事が思い出せないなどの状態を指します。睡眠障害はそういったブレインフォグの症状につながりうると考えられます」岡山大学病院では、コロナ後遺症で治療終了となった患者は、発症してから回復まで平均して182日かかったという。「現在までで、従来株の後遺症は77%、デルタ株では74%が治癒しています。オミクロン株の後遺症に関しては、まだ治療期間が短いこともあり36%という数値に。全体で見ても、いまだ4~5割の患者さんは半年が経過してもコロナ後遺症が残っている状態です」つまり、いまコロナにかかるとオミクロン株で急増している「睡眠障害」に半年以上悩まされる危険が大いにあるのだ。さらに、厚生労働省のデータによると、慢性的な睡眠不足は、糖尿病や高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病になるリスクを高めるとされている――。5月8日から新型コロナの感染症法上の位置付けが「2類相当」から「5類」に引き下げられるが、大塚副病院長は、コロナに対する緊張感の緩みをこう懸念する。「現状では後遺症に効く特効薬はありません。発症すれば長引くことが多いので、日常生活にも支障をきたします。後遺症にならないためには何より感染しないこと。『5類』になっても基本的な感染予防対策を継続していくことが大事だと思います」オミクロン株に感染しても“軽症だから大丈夫”ではなく、睡眠障害をはじめ、さまざまな後遺症のリスクが潜んでいることを再認識しておくべきだろう。
2023年02月09日長引くコロナ禍。感染者が増加するとともに、治癒後も倦怠感や頭痛、思考力の低下などで日常生活に支障が出る後遺症に悩む人が増えている。治療に当たる医師に、対処法を教えてもらった。「コロナが治った後に無理をすると、身の回りのことはできても一人で外出できない“準寝たきり”状態や、介助なしには生活ができない“寝たきり”状態になってしまう場合があるのです」そう警鐘を鳴らすのは、5千人以上のコロナ後遺症患者を治療しているヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の院長・平畑光一さん。約8万人のコロナ罹患者を対象に行ったオランダの研究では、成人の8人に1人が後遺症になっているという。さらに、症状が長引くケースも少なくない。フランスの調査では、後遺症の発症から12カ月たっても何らかの症状が残っている人が85%という結果が報告されている。一度治った後に、再発する場合もある。「当院の統計では、オミクロン株以降の後遺症症状としては倦怠感や、気分の落ち込み、“ブレイン・フォグ”と呼ばれる思考力の低下が多く、仕事復帰に影響を与えています」専業主婦でも、家事ができなくなってしまった人がいるという。このような後遺症の悪化を防ぎ、治すためのポイントについて、平畑さんは以下のように語る。【1】疲労をとにかく避ける「少しでも“だるい”と思うことは、できるだけしないことです。スマホの使用も控えめに。横になって動画を流してボーッと見ているだけでも脳が疲れるので、使用は短時間にとどめましょう」家事・育児・介護なども、無理は禁物。倦怠感がひどい場合は、入浴やシャワーも控えて、体をふく程度にしよう。「体力を回復させるための運動にも注意が必要。体を動かしてつらくないならかまいませんが、屋外での散歩やジョギングなどは悪化を招くことが多いです。少しでもだるさを感じたら、即中止して」療養期間が明けて、仕事を再開する場合は、さらに注意が必要だ。「休んだ分を取り戻そうとがんばって、一気に後遺症がひどくなった患者さんが多くいます。とくに通勤は負荷が高く、片道1時間以上かかる場合は要注意。電車を途中で降りて座るなど、こまめに休息をとってください。特にコロナに罹患して最初の60日間は、決して無理をしないこと。ここで無理をすると“準寝たきり”や“寝たきり”状態になりかねません」【2】飲酒・喫煙・甘いもの・油ものは控える「飲酒・喫煙は後遺症の症状が続いている間は、絶対にやめてください。とくに飲酒をすると、一気に後遺症が重くなる人が多いので要注意。また、消化器に負荷をかけると後遺症が重くなるということが少しずつわかってきています。砂糖や油ものは控え、食べすぎにも注意が必要です」【3】鼻うがいをするコロナ後遺症では、上咽頭(鼻とのどの間の部分)に炎症を起こしていることが多く、この炎症を治療することで症状が改善される場合が。その治療に効果的なのが、鼻うがいだ。「手軽にできる鼻うがいは、後遺症の症状全般を軽減してくれるだけでなく、コロナの予防や罹患時のリスクも軽減してくれます」アメリカの調査では、1日2回の生理食塩水による鼻うがいで、コロナによる入院や死亡のリスクを約9分の1に減らせたという報告も。市販のキットも販売されているので、ぜひ試してみよう。【4】上咽頭擦過療法を行う鼻うがい以上に上咽頭の炎症に効果があるとされるのが、上咽頭に薬を直接塗り付ける上咽頭擦過療法だ。まだごく一部の耳鼻咽喉科でしか行われていないが、保険適用のため安価に受けることが可能。治療できる病院は増えつつあるので、探してみよう。【5】鍼灸を試す後遺症の症状全般を軽減してくれる可能性がある鍼灸。ただし、施術を受けるときには注意点も。「普通に施術を行うと、効きすぎて、かえって悪化することも。最初は、すごく軽く施術をしてもらってください。だるくて治療院を受診できないという人は、訪問の鍼灸師にお願いしてみましょう」【6】漢方薬を取り入れる「漢方薬に詳しい医師に症状を説明し、自分に合った処方をしてもらうことで、後遺症が改善されるケースがあります」【7】亜鉛やアミノ酸を取り入れる味覚・嗅覚障害や脱毛などの症状が残っている人は、亜鉛が不足している可能性があるという。「血中の亜鉛濃度を測ってから摂取するのが望ましいですが、近くに相談できるクリニックがない場合は、サプリなどで一般的な量を摂取して様子を見てみましょう。市販のアミノ酸(BCAA)が倦怠感の軽減に効果があった、という人もいます」【8】呼吸リハビリをするお金をかけずにできて効果的なのが呼吸リハビリだ。「深呼吸するだけでも、症状が改善されるケースも。深呼吸で疲れてしまう人は、膝が直角になるように台に足をのせてあおむけに寝たり(上写真参照)、膝を立てた状態だとラクに呼吸ができます」longcovid.jpで公開されている重症者向けの呼吸法の一例としては、ソファや段ボール箱などに足をのせ、左右の腕の下にクッションを置いた状態で5~15分通常の呼吸をするというものがある。後遺症になってしまった場合でも希望を持つことが大切だ。「当院で2カ月以上診察した“準寝たきり”だった患者645人のうち、76・4%は、ある程度生活できる、または仕事ができるところまで回復しています。焦らず治療・療養を続けてください」各都道府県で案内されているコロナ後遺症外来がある病院やクリニックを受診したうえで、これらのポイントを実践してみよう。とはいえ、まだコロナ後遺症を診るクリニックが少ないのが現実だ。「増えない原因のひとつは、診療報酬が非常に低いからではないでしょうか。コロナ後遺症患者を診察するには十分なヒアリングが必要で、風邪の3〜5倍時間を要します。しかし、診療報酬は風邪と同じなのです」(平畑さん)療養したくても仕事を休めなかったり、後遺症で仕事に行けなくなってしまう場合も。もし業務中にコロナに感染したのであれば「労災申請の検討をしてみて」と語るのは産業医科大学産業生態科学研究所・災害産業保健センター助教の五十嵐侑さん。「認定されやすいのは、医療・介護従事者ですが『職場でクラスターが発生していた』『同僚が陽性だった』などがわかれば、どんな職種でも認められる可能性があるのです。パート・アルバイトでも申請でき、認められれば後遺症で休む場合も、給与の約8割が労災保険から支給されます。2年前まで遡って請求できるので、長く後遺症に悩んでいる人は申請してみるのもいいでしょう」後遺症は治らないとあきらめず、健康な生活を取り戻そう!
2022年12月27日5-ALAの研究・開発・販売をグローバルに展開するネオファーマジャパン株式会社は、東京大学との共同研究において、5-ALAによる新型コロナウイルスの後遺症症状改善を確認しました。今年の7月から始まった新型コロナウイルスの第7波では、全国的に感染者が急増し、新規感染者数は過去最大の1,000万人*1を突破しました。また6月に発表された厚生労働省の後遺障害に関する実態調査*2によると、感染後に後遺症を発症し、12か月後にも症状が残存していた方の13%が、疲労感や倦怠感などのメンタル不調に継続的に苦しんでいることが明らかになっています。このような中、かねてから5-ALA摂取による研究で疲労感などメンタル面での不調改善が認められていることにヒントを得て、新型コロナ後遺症への有効性を確かめる試験を、2021年に東京大学大学院の今村 恭子教授と共同で実施しました。その結果、後遺症症状として顕著にみられる疲労感(倦怠感)やストレスの改善傾向が確認されました。今村教授は、『この結果は5-ALAが有する “細胞内のミトコンドリアを活性化する働き”によってもたらされたものだと考えられる』と解説しています。5-ALAは天然のアミノ酸です。私たちの細胞内のミトコンドリアで作られ、身体に必要なエネルギー生産の効率を高めます。特に今年のように猛暑が長引いた後は、身体が季節変化についていけずエネルギー不足に陥り、疲労感などのメンタル不調を伴う「秋バテ」になりやすい可能性があります。その予防・改善にはミトコンドリアを活性化させることが大切です。有酸素運動や5-ALA成分などを含む食事をとり入れることで、細胞ケアとしてミトコンドリアを活性化させエネルギー生産効率を高めることが期待できます。なお、体内の5-ALAは17歳をピークに、減少の一途を辿ることがわかっています。しかも体内での貯蔵量は非常に少なく、外から摂取しても瞬時に体内で消費されてしまうため、不足しがちであることもわかっています。そのため、運動や食事に加え、サプリメントなども上手にとり入れて日々補えば、後遺症や秋バテなどのメンタル不調の予防・改善に寄与する可能性があります。*1 厚生労働省 データからわかる- 新型コロナウイルス感染症情報 -2022/9/14時点データ *2 厚生労働科学特別研究事業COVID-19後遺障害に関する実態調査(中等症以上対象)総括研究報告(令和4年6月1日)【「5-ALA」を使った最新研究結果】■5-ALAによる新型コロナウイルスの後遺症改善を確認2021年に東京大学大学院・今村 恭子教授のもと、新型コロナウイルスの後遺症を有する男女40人を対象に、5-ALAと鉄剤(SFC)の28日間連続摂取による安全性及び症状への影響に関する試験が実施されました。スマートウォッチと電子日誌による行動モニタリングを用いたことで、より客観的な評価となりました。その結果、安全性と共に、疲労感のVAS値*1、EQ5D5L*2で評価した生活の質のスコア、スマートウォッチ*3で取得した睡眠やストレスの状態が、5-ALA摂取群(5-ALA群)では摂取前と比較して、改善していることが確認されました。5-ALAの特性である「ミトコンドリアの活性化」により、エネルギー代謝が促進されたことが、試験結果に寄与したと考えられます。試験は28日間でしたが、試験期間以降も摂取を継続することで、さらなる改善が示される可能性があります。本研究は、2022年3月24日(日本時間)に学術誌「ALA-Porphyrin Science, Vol. 10 No 1 2021, 15-22」*4に掲載されました。*1 VAS(Visual Analog Scale):視覚的アナログスケール。直接測定できない主観的な痛みや疲労などの強さを10cmの線の中で表した値。*2 EQ5D5L(EuroQoL 5 Dimensions 5-Level):世界的に最も汎用されている生活の質の尺度。*3 スマートウォッチ:Garmin社製。心拍変動に基づきストレスレベルなどを測定。*4 図表については以下文献より引用:Phase 2 randomized clinical trial of 5-Aminolevulinic acid plus sodium citrate chloride vs placebo for Covid-19 infected patients recovered with sequelae●疲労感の改善【Day-0と介入後の1週間の平均疲労感VAS値】試験食摂取前(Day-0)と、摂取開始から1週間ごとの平均疲労感について確認しました。その結果、5-ALA群では、摂取1週目から疲労感の改善傾向がみられました。さらに、2週目からは疲労感の軽減がより大きくなる傾向が認められ、3週目・4週目にはDay-0と比較して有意差がみられました。●ストレスの改善【Low Stress(sec/day)】低レベルのストレス(持続時間sec/dayの毎週の推移)スマートウォッチで得た活動量と体のエネルギー状態等のデータから、低レベルのストレス状況について、試験食摂取以前のスクリーニング期(Day-0)から、1週間ごとの変化を確認しました。その結果、5-ALA群では、摂取1週目から、問題のない程度の「低いレベル」のストレス持続時間が増える傾向となりました。また摂取3週・4週目には、Day-0と比較して有意差が認められました。このことから、5-ALA摂取によって、強いストレスレベルが、低いレベル(1日を通し目指すべき状態)に改善したことが推測されます。<試験概要>・研究タイトル:スマートウォッチおよび電子日誌を用いた新型コロナウイルス感染症の後遺症を有する症例に対する5-アミノレブリン酸塩を含む健康食品の安全性試験・被験者:20~60歳の男女40人(本研究同意取得前6か月以内に新型コロナウイルス感染症と診断された者)を5-ALA摂取群とプラセボ群に分けて実施・試験食:5-ALA摂取群・・5-ALA(300mg)+鉄剤(SFC・174mg)含有カプセルを1日量として試験期間中、連日摂取・試験期間:28日間(その後の観察期間として2週間を設定)【メンタル不調の改善に寄与する「5-ALA」/発酵食品などに含まれる】■過去の研究からも明らかに。5-ALAで、うつ病症状が改善【うつ病の重症度評価尺度】・**:介入に対して、P<0/01危険率で統計的に有意差のあることを示す出典:書籍「ウォーキングの科学」能勢博署/講談社5-ALAは、うつ病症状の改善にもつながることが確認されています。うつ病と診断された女性患者9名に6日間、5-ALAとプラセボを摂取してもらう試験を実施しました。その結果、5-ALA摂取条件では摂取前と比較して、うつ病の重症度評価尺度*が有意に減少することが確認されました。対してプラセボ条件では、有意差は確認されませんでした。(なお、図の棒グラフはそれぞれの条件の9名の平均値を示します)*うつ病の重症度評価尺度:MADRS(Montgomery-Asberg Depression Rating Scale)■5-ALAは、ミトコンドリアに存在するアミノ酸。17歳から減少【5-ALA生産量の加齢変化】出典:Jun-Ichi Hayashi et al, J Biol. Chem. 269, 6878-6883 (1994)記載の複合体IV活性がヘムおよびシトクロム量に比例すると仮定し体重変化を加味することで5-ALA由来化合物量を推定話題の細胞ケアの中でも、注目度が高いのが「5-ALA(5-アミノレブリン酸=5-Amino Levulinic Acid)」です。5-ALAは、ヒトや動物、植物など、あらゆる生命体の細胞内でエネルギーを作り出す、ミトコンドリアで生産される天然のアミノ酸で、身体の中で様々な役割を担っています。その生産量は17歳をピークに、加齢と共に減少の一途をたどり、加齢の他にも、過労、ストレス、睡眠不足、飲酒、喫煙、運動不足、食生活の乱れなどでも5-ALAは不足します。不摂生で生じた体内の活性酸素を除去するために、5-ALAから作られるヘムが使われるので、エネルギー生産に使える分量が減ってしまうのです。ミトコンドリアというエネルギー工場で中心的な働きをする5-ALAの減少は、エネルギー生産効率の低下、つまりエネルギー減少を意味します。■摂取した5-ALAは、体内で100%吸収され、活用される【5-ALA 体内吸収図】5-ALAは摂取すると上部消化管から速やかに吸収されて、ほぼ全てが血液中に入ります。全身をめぐって各器官の細胞に取り込まれると、ミトコンドリア内で作られた5-ALAと同じ代謝経路で代謝され、ヘムの材料になります。医薬品などの開発において、化合物をミトコンドリア内部へと到達させるのは、通常はとても困難です。しかし、細胞外から摂取した5-ALAがヘムへと代謝されることは、実験で確認されています。■食品の中では、発酵食品などに比較的多く含まれる「5-ALA」【5-ALAが含まれる食品例】5-ALAは、動物や植物などあらゆる生命体のミトコンドリアで作られる天然のアミノ酸です。基本的には 食品全般に含まれていますが、米や小麦などの穀類にはほとんど含まれず、甘酒、黒酢、ワイン、酒粕などの発酵食品や緑黄色野菜に比較的多く含まれています■医学博士 今村 恭子先生一般社団法人 医療開発基盤研究所 代表理事前・東京大学大学院薬学系研究科 ITヘルスケア社会連携講座 客員教授今村 恭子先生新型コロナウイルス後遺症の病理については、まだ多くが解明されていないものの、長期にわたって後遺症に悩む方が多くいらっしゃいます。かねてより疲労感低減の効果が認められている5-ALAを摂取してもらい、新型コロナ後遺症への有効性を確かめる試験を実施した結果、疲労感や睡眠の質に関して改善傾向が認められました。詳細は現在解析中ですが、この結果は5-ALAが有する“細胞内のミトコンドリアを活性化する働き”によってもたらされたと考えられます。5-ALAはもともと私たちの体の中に存在するアミノ酸であり、経口摂取に対しての安全性が確認されていることからも、今後5-ALA が後遺症に悩む多くの方の手助けになるものと期待しています。<プロフィール>熊本大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学医学専攻修了。整形外科での診療経験後に、US留学で臨床薬理学、UK留学でアウトカムズ・リサーチを専攻。1995年より外資系製薬企業にて研究開発、メディカルアフェアーズ、安全管理、サイエンティフィックアフェアーズ等の経験を経て、現職。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月21日「デルタ株までの後遺症で特に顕著だった症状は“倦怠感”“嗅覚障害”“味覚障害”でした。それがオミクロン株に置き換わってからは“倦怠感”を訴える患者さんが顕著に増加し、反対に“嗅覚障害”“味覚障害”が減少。そして“頭痛”“睡眠障害”“せき”といった症状が増加しています。オミクロン株に変異後、後遺症の症状も明らかに変わったと言えます」こう語るのは、岡山大学病院総合内科・総合診療科「コロナ・アフターケア外来」で後遺症患者を診察している、大塚文男副病院長。新型コロナウイルスの国内累計感染者数がのべ2千万人に達しようとしている。このうちオミクロン株に変異後の第7波だけで感染者全体の半数以上を占め、約1千50万人を突破。同時に、コロナ感染による“後遺症”の増加が懸念されている。英国のロンドン大学キングスカレッジの研究チームが行った調査によると、オミクロン株に感染した場合の後遺症発生率は、全体の4.5%という結果だった。仮にこの発生率を日本の感染者数に置き換えると、第7波だけで45万人以上が後遺症を発症することに……。後遺症で苦しむ人たちが、これから急増することも考えられるのだ。岡山大学病院では、患者1人1人に細かく聞き取り調査を行っている。患者1人につき、平均で4〜5の症状を訴えるそうで、症状の種類だけでもじつに100以上。それらをまとめてデータ化していくなかで、オミクロン株に変異してからは、新たな症状を訴える患者が増えたという。「腰痛、肩こりなどの筋肉痛の症状を訴える患者さんもいます。数は少ないですが、立ちくらみ、足が重い、まぶしい、火照る、耳鳴りなどの症状はデルタ株の後遺症ではあまりみなかったものです」(大塚副病院長・以下同)【解説】コロナ後遺症の症状■ワクチン接種が後遺症リスクを軽減するというデータも大塚副病院長によると、後遺症外来の受診から半年経過しても、通院、診察を継続している患者は全体の約65%にものぼるという。後遺症の症状のなかで圧倒的多数を占める“倦怠感”も生活への影響はさまざま。もちろん個人差はあるが、少し休んだ程度では楽になるレベルではないつらさが日常生活をもろに直撃する。それが長引いたり、慢性化したりするから厄介だ。コロナに感染した人で倦怠感の症状が出た場合、まずはどのような対処をすればいいのだろうか。「無理に体を動かしたりすると症状を悪化させ、長引かせることになります。できるだけ体を休めることがなにより大切です。自宅で安静に療養しても症状が改善されない場合は、自治体の後遺症の相談窓口に連絡する、または内科や総合診療科、かかりつけ医などに相談・受診しましょう」海外の研究機関の報告には、従来株、デルタ株までは、ワクチンを打つと後遺症リスクもある程度軽減されるというデータも。「オミクロン株になってからはまだ統計が取れてないのではっきりしたことは言えませんが、やはり感染時に重症化すると、後遺症の症状は複雑化し長引く危険性が高いです。その点でも、ワクチンをタイミングのいいところで打ち、感染を重症化させないことが基本原則と言えます」第7波の感染者が後遺症を訴えるピークはこれからやってくる。新規感染者数が減少傾向にあっても油断は禁物だ。感染すると、同時に後遺症のリスクを負うことになる。その脅威から自分や身の回りの大切な人を守るためにも、感染しないための心がけを徹底することが私たちに求められる。
2022年09月21日コロナ感染が拡大するにつれ、後遺症を患う人が増えている。家事すらできないほどの倦怠感や、認知症のような記憶障害に悩む人も。それでもコロナは風邪といえますか?8月3日、新型コロナの1日の感染者数が全国で24万人を超え、過去最多を記録した。そんななか、日本感染症学会など4学会は8月2日「オミクロン株は多くの場合、“風邪”のようなもの。医療逼迫を避けるため、リスクの低い人は受診を控えるように」と呼びかけ物議を醸している。本当に、オミクロン株は“風邪のようなもの”なのだろうかーー。「風邪なんて言われると、本当に憤りを感じます。私はオミクロン株に感染して約4カ月たちますが、いまだにスーパーに買い物にも行けないほど倦怠感が続いています」そう語るのは、愛知県在住の安田智恵さん(仮名・59)。安田さんは今年3月末にコロナに罹患。38度を超える高熱や、喉の痛み、強烈な体の痛みなどが1週間ほど続いた。その後、検査で陰性になってからも次のような後遺症で苦しんでいる。「コロナ罹患中から、後鼻漏といって、常に鼻の奥から喉に鼻水が流れ込む症状に悩まされていました。それがずっと治らず、喉に流れ込む鼻水で窒息しそうになることも。いまだに深く息を吸うことができません」加えて、めまいや動悸、頭痛などにも悩まされている。安田さんは、コロナで受診した医療機関を再度訪れ、こうした症状を訴えた。「医師は、『たぶん後遺症でしょう』と。でも治療法はわからない、と。『いつ治るんでしょうか』と尋ねても、『1年続くか、2年続くかわかりません』と言われて……」安田さんは絶望的な気持ちで医療機関を転々とするも、抗生剤やめまいの薬を処方されるだけで、根本的改善には結びついていない。さらにつらいのは、改善が見られないまま「次々と新たな症状が増えていく」こと。罹患して2カ月後には脱毛が始まり、洗髪のたびに毛がどっさり抜けた。そして、なにより安田さんを悩ませているのは“倦怠感”だ。「経験したことのないだるさが続いて、歩くのもやっと。体力が落ちているせいだと思って、無理して歩こうと思ったんですが、玄関を出て10mくらい歩くともう歩けなくなってしまって……。スーパーにも行けず、近所のコンビニに車で行くのが精いっぱい。家事をすることもできません。台所に立っているのもきつく、昼は弁当の宅配を頼んで、夜は夫に買ってきてもらっています。お恥ずかしい話、洗い物もできないので、紙コップと紙皿ですませているんです」■頭皮が異常にカサカサすると思ったら…一般的に若年層に多いといわれる後遺症だが、このように中高年でも逃れられるものではない。東京都在住の山崎ゆかさん(仮名・53)も、1年前の8月、夫と共にコロナに罹患。3~4日間、熱の上がり下がりを繰り返した。第5波の医療逼迫で診察が受けられず、その間に夫は自宅で息を引き取ったという。「夫を亡くしたストレスの影響もあるかもしれませんが、この一年、頭痛やめまい、動悸などが続いています。最近は頻度が減りましたが、罹患してしばらくは月に何度かひどい頭痛に襲われました。頭痛薬が切れたらすぐに痛くなり、一日中寝込むほど」山崎さんの場合も、感染から4カ月ほどたつと抜け毛が始まった。「シャンプーの際に頭皮が異常にカサカサすると思ったら、髪の毛が抜け始めて……。頭の形が透けて見えるほど抜けてしまって、本当にショックでした」■記憶力が極端に低下し、ドラマも見れない2人のようにだるくて動けないといった強い倦怠感は、コロナ後遺症の典型的な症状。倦怠感のほかにも、気分の落ち込み、思考力の低下、頭痛、息苦しさ、不眠、脱毛など、その症状は多岐に及ぶ。これらに加えて、深刻な後遺症が、“認知障害”だ。「新しい薬の名前が覚えられなかったり、医療関係の書類を読んでも頭に入らなかったり、仕事に支障が出て困っています」そう打ち明けるのは、愛知県在住の看護師、沢口あかりさん(仮名・42)。沢口さんが罹患したのは、’20年7月。38度5分くらいの熱が2週間続き、酸素飽和度も入院が必要な93%くらいまで低下。しかし、「熱がある人は病院に来ないで」と言われ、診てもらえなかったという。「陰性になっても、発熱、耳鳴り、頭痛、ひどい倦怠感などが続いて、洗濯物一枚干すのもやっと。ご飯も食べられなくなり、この2年で7キロやせ、勤めていた病院も辞めざるをえませんでした」コロナに感染して半年ほどたったころ、認知症のような症状が現れ始めた。「高校生の娘に何度も同じことを質問して、『それ、さっき話したよ』と注意されることが増えました。ついさっきのことなのに、聞いた記憶がまったくないんです。それから、連続ドラマを見ても、登場人物の名前も先週のストーリーも覚えていられなくなりました。毎週見ても話が続いていかないんです」娘の学費のこともあり、昨年の4月から再度働き始めた沢口さん。しかし、以前ならできたマルチタスクがこなせない。「ひとつのことをやっているときに別のことを頼まれると、先にやっていたことを忘れてしまうんです。周りは後遺症のことを理解してサポートしてくれるんですが、迷惑をかけていることが心苦しくて……」記憶力が極度に低下した沢口さん。人と約束するときは、忘れないように携帯のアラームを必ずセットし、駐車場に車を止めたら、周囲の風景を写真に撮ったりメモをして、何とか暮らしているという。■オミクロンの後遺症でも認知障害は発生「オミクロン株だからといって、後遺症がこれまでの株と比べて軽いわけではありません」そう警鐘を鳴らすのは、これまで4千例を超えるコロナ後遺症を診てきたヒラハタクリニック(東京・渋谷)院長の平畑光一さん。さらに、認知機能が低下するという後遺症は、比較的軽症が多いとされるオミクロン株でも、依然多いという。「当院の患者さんでも、駅から家に帰る道がわからないとか、一桁の足し算をするのに5秒以上かかる、などと訴える高校生もいます」治療法はあるのか。「コロナ後遺症の方の多くは、鼻と喉の間にある上咽頭に炎症を起こしているケースが多く、耳鼻咽喉科でここを治療することで症状が軽減されることが多いです。いま、世界中で治療法の研究が進んでいるので、つらくても諦めないでください。必ず改善されます」オミクロン株といえども、決して風邪と同じではない。甘く見ず、しっかり感染対策を行おう。
2022年08月16日開運コーチング研究所HEROは、「脳卒中後遺症」頑張るあなたにコーチング・カウンセリング・占いしますプロジェクトのご支援のお願いをクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」にて6月10日(金)に開始しました。「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」クラウドファンディングサイト ■プロジェクトの背景多くの人が脳卒中の後遺症で苦しんでいます。また、ある日突然発症した脳卒中は、人生を一変させてしまいます。さらに、後遺症が残る方の多くは、外で働けず、経済的にも苦労なさっています。そこで、お金のことを考えずに気軽にお悩み相談等をして頂きたいです。少しでも心が軽くなり前向きに人生を歩んでいけるきっかけになればと思います。■プロジェクトの特徴無料カウンセリング脳卒中を発症し、後遺症に苦しむ方、後遺症に立ち向かい頑張る方に対し、無料でコーチング・カウンセリング・占いを行います。脳卒中当事者、ご家族が対象です。■クラウドファンディング概要名称 : 「脳卒中後遺症」頑張るあなたにコーチング・カウンセリング・占いします受付期間: 2022年6月10日(金)~7月20日(水)23:59URL : ■リターンについて1,000円 :お礼のメール3,000円 :お礼のメール・セッションを1,000円OFF5,000円 :お礼のメール・セッションを1,000円OFF・オラクルカード鑑定10,000円:お礼のメール・セッションを2,000円OFF・オラクルカード鑑定30,000円:お礼のメール・セッションを3,000円OFF・オラクルカード鑑定※ささやかなものですが、よろしくお願いいたします。■プロジェクト概要プロジェクト名: 「脳卒中後遺症」頑張るあなたにコーチング・カウンセリング・占いします期間 : 2022年7月21日(木)12:00~12月31日(土)12:00内容 : 脳卒中の後遺症を持つ方(家族も可)に対しての無料コーチング・カウンセリング・占い手段 : LINEビデオ通話 または ZoomURL : ■組織概要屋号 : 開運コーチング研究所HERO業務内容: コーチング、カウンセリング、コンサル代表 : 高田 浩充URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】開運コーチング研究所HEROTEL : 070-9010-6945お問い合せフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月21日新型コロナウイルスによる後遺症が認知障害を招くメカニズムははっきりしていない。免疫調節不全による炎症の進行、血栓症による血管損傷などの説があるが、未解明な部分が多い。6月1日、厚生労働省に助言する専門家会議において、こんな調査結果が発表されたからだ。慶應義塾大学医学部呼吸器内科の研究チームが、2020年1月から2021年2月までに、コロナ陽性となった男女1066人を対象にコロナ後遺症について追跡調査を実施。すると、陽性になって1年たっても、後遺症を訴える人が多くいることがわかったのだ。なかには、倦怠感(1年後13%)、集中力低下(同8%)、睡眠障害と記憶障害(同7%)と、脳に由来する可能性のあるものも含まれている。気がかりなのは、この調査対象者のうち、無症状を含む軽症者や、呼吸不全のない中等症Ⅰの患者が6割以上を占めていることだ。これまで4000人以上の後遺症患者を診察してきたヒラハタクリニック院長の平畑光一先生が語る。「3月に英オックスフォード大学の研究チームが、コロナ感染者の脳の画像を解析した結果、軽症だった人でも、脳が0.2~2%萎縮することを確認。認知機能の低下も認められたと報告しています。コロナに感染することで、脳に変化が起き、認知障害を招く可能性は十分に考えられます。私も、軽症や無症状でもブレインフォグと呼ばれる頭に靄がかかったような後遺症を訴える患者さんを多く診てきました」ブレインフォグの症状が出ると、日常生活もままならなくなることも。「常に2日くらい徹夜したあとのように、思考力や集中力も低下。メールが打てなくなる。言われたことが覚えていない。会話も困難になって、仕事を辞めざるをえない人も少なくありません」ブレインフォグを含む、コロナ後遺症は女性のほうがなりやすいという。「当院の統計では、男性よりも女性のほうが後遺症を患っています。後遺症の原因のひとつに、自己免疫があります。自己免疫の病気として知られている関節リウマチも女性に多く、同様のメカニズムが働いている可能性があります」とはいえ、認知障害を含む後遺症は、適切な治療で改善できる余地は十分にあると、平畑先生。「コロナ後遺症の患者さんは、鼻とのどの間にある上咽頭に炎症が起きているケースが多い。その炎症を抑える治療で、ブレインフォグなどが改善することがあります。また漢方や鍼灸なども含む、地道な治療でよくなる患者さんもいます」“脳の後遺症”を放置して、無理して脳を使うことで、症状が悪化するリスクは格段に上がる。「感染力が強いが軽症や無症状で済むケースが多いオミクロン株ではとくに注意が必要です。認知障害が出た際に、コロナの後遺症の可能性があることを知っておきましょう。ワクチン接種で後遺症になるリスクが半減するという報告もありますが、何より感染しないことが大切です」コロナを「風邪と同じ」と楽観視せずに、対策は続けよう。
2022年06月09日コロナ禍前の日常が戻りつつあるなか、英国からコロナ後遺症の衝撃的な報告が飛び込んできた。《コロナ感染による認知障害は脳を20年分老化させる》英国・ケンブリッジ大学などの研究チームが、5月1日、医学誌『ランセット』でこんな報告をしたのだ。米ボストン在住の内科医、大西睦子先生が解説する。「新型コロナウイルスに感染し、2020年3月10日~7月31日までに、集中治療を受けた46人の患者を対象とした調査です。感染から平均6カ月後に、記憶力や注意力、推論能力などを正確に測定できるAI(人工知能)を活用した詳細な認知機能テストを実施しました。その結果、46人すべてに、さまざまな刺激に対する反応が遅くなったり、不正確になったりするなどの認知障害が確認されたのです」46人の内訳は女性27人、男性19人で、平均年齢は51歳だった。研究では、これらの患者と一般市民6万6008人の比較調査も実施。その結果、患者46人の認知機能の衰えは、健常な人が50歳から70歳まで20年かけて認知機能が低下していくのと同程度であると推定された。「つまり、新型コロナの感染によって20歳分も脳が老化するリスクがあることが示されたのです。研究チームのひとりは、患者の認知機能の低下は、IQ(知能指数)で示すと10ポイント下がったのと同じだと、別の寄稿文で表現しています」(大西先生)とりわけ46人の患者のテストで悪かったのが「言語的類推」の成績だったという。「たとえば“靴ひもと靴の関係は、ボタンと何の関係に似ているか?”という問いに答えるような問題です。これはコロナ後遺症のひとつで、言いたい言葉が頭の中で見つからず口に出せない『換語困難』という症状です。また脳が情報を処理する速度も低下したことが明らかになりました。認知障害がゆるやかに回復した患者もいましたが、入院後10カ月たっても障害が残っていたケースもあったそう。研究チームは《完全に回復しない患者が残る可能性は非常に高い》としています」(大西先生)ケンブリッジ大学の研究は、コロナの重症患者が対象だ。現在、ワクチンの普及や変異株への移行で、重症化リスクが低くなっているが、今年3月に英オックスフォード大学の研究チームによる報告によると、軽症者でも脳の萎縮や認知機能が低下することがあることが報告されている。後遺症になるリスクを軽減させるとされるワクチンの接種、そしてそもそもコロナに感染しないように感染予防は続けよう。
2022年06月09日5-ALAの研究・開発・販売をグローバルに展開するネオファーマジャパン株式会社は、東京大学との共同研究において、5-ALAによるCOVID-19後遺症低減効果を確認したとする最新研究を発表しました。まだまだ猛威をふるうCOVID-19ですが、感染後の後遺症に悩まれている方も多いようです。国立国際医療研究センターの調査*によると、コロナウイルスに感染後、半年においても4人に1人の割合で何らかの症状が残り、なかでも男性より女性の方が症状が現れやすく、女性の場合、倦怠感が男性の2倍、脱毛は約3倍も症状がでやすいという結果も報告されています。そのような中、かねてから疲労低減効果が認められている5-ALAを用いて、COVID-19後遺症への有効性を確かめる試験を、2021年に東京大学大学院の今村 恭子教授と共同で実施しました。その結果、後遺症症状の一つである疲労感の改善傾向が確認されました。今村教授は、『この結果は5-ALAが有する“細胞内のミトコンドリアを活性化する働き”によってもたらされたものだと考えられる』と解説しています。5-ALAは、私たちの細胞内のミトコンドリアで生産され、エネルギー生産の効率を高めて代謝アップに働く成分です。季節の変わり目などに感じる疲れやすさ、なんとなく感じる不調も、細胞内のエネルギーが不足しているために起るともいわれています。改善には細胞力を高めること、つまり、細胞内のミトコンドリアを活性化させることが大切です。有酸素運動や5-ALAなど活性化を促す成分を含む食事を摂り入れることで、ミトコンドリアを活性化させ細胞内のエネルギー代謝を促すことが期待できます。なお、5-ALAは17歳をピークにその後下降の一途をたどります。しかも体内での貯蔵量は非常に少なく、外から摂取しても瞬時に体内で消費されてしまうため、不足しがちであることがわかっています。そのため、運動や食事に加え、サプリメントなども上手に摂り入れながら、日々上手に補うことをおすすめします。*国立国際医療研究センター新型コロナウイルス感染症罹患後の遷延症状の記述疫学とその出現・遷延リスク因子に関する報告 ■医学博士 今村 恭子先生一般社団法人 医療開発基盤研究所 代表理事前・東京大学大学院薬学系研究科 ITヘルスケア社会連携講座 客員教授今村 恭子先生新型コロナウイルス後遺症の病理については、まだ多くが解明されていないものの、長期にわたって後遺症に悩む方も多くいらっしゃる現状もあります。かねてより疲労感低減の効果が認められている5-ALAを摂取してもらい、新型コロナ後遺症への有効性を確かめる試験を実施した結果、疲労感の改善傾向が認められました。詳細は現在解析中ですが、この結果は5-ALAが有する“細胞内のミトコンドリアを活性化する働き”によってもたらされたと考えられます。5-ALAはもともと私たちの体の中に存在するアミノ酸であり、経口摂取に対しての安全性も確認されていることからも、今後5-ALAが後遺症に悩む多くの方の手助けになるものと期待をしています。<プロフィール>熊本大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学医学専攻修了。整形外科での診療経験後に、US留学で臨床薬理学、UK留学でアウトカムズ・リサーチを専攻。1995年より外資系製薬企業にて研究開発、メディカルアフェアーズ、安全管理、サイエンティフィックアフェアーズ等の経験を経て、現職。【「5-ALA」を使った最新研究結果】■5-ALAによる新型コロナウイルスの後遺症改善を確認2021年に東京大学大学院・今村 恭子教授のもと、新型コロナウイルスの後遺症を有する男女40人を対象に、5-ALAと鉄剤(SFC)の28日間連続摂取による安全性及び症状への影響に関する試験が実施されました。スマートウォッチと電子日誌による行動モニタリングを用いたことで、より客観的な評価となりました。その結果、安全性と共に、疲労感のVAS値*1、EQ5D5L*2で評価した生活の質のスコア、スマートウォッチ*3で取得した睡眠やストレスの状態が、5-ALA摂取群(5-ALA群)では摂取前と比較して、改善していることが確認されました。5-ALAの特性である「ミトコンドリアの活性化」により、エネルギー代謝が促進されたことが、試験結果に寄与したと考えられます。試験は28日間でしたが、試験期間以降も摂取を継続することで、さらなる改善が示される可能性があります。本研究は、2022年3月24日(日本時間)に、学術誌「ALA-Porphyrin Science, Vol. 10 No 1 2021, 15-22」*4に掲載されました。*1 VAS(Visual Analog Scale):視覚的アナログスケール。直接測定できない主観的な痛みや疲労などの強さを10cmの線の中で表した値。*2 EQ5D5L(EuroQoL 5 Dimensions 5-Level):世界的に最も汎用されている生活の質の尺度。*3 スマートウォッチ:Garmin社製。心拍変動に基づきストレスレベルなどを測定。*4 図表については以下文献より引用:Phase 2 randomized clinical trial of 5-Aminolevulinic acid plus sodium citrate chloride vs placebo for Covid-19 infected patients recovered with sequelae●疲労感の改善Day-0と介入後の1週間の平均疲労感VAS値試験食摂取前(Day-0)と、摂取開始から1週間ごとの平均疲労感について確認したところ、5-ALA群では、摂取1週目から疲労感の改善傾向がみられました。さらに、2週目からは疲労感の軽減がより大きくなる傾向が認められ、3週目・4週目にはDay-0と比較して有意差がみられます。●生活の質(QOL)向上EQ5D5Lスコア変化:ふだんの活動についての今日の状態同じくDay-0と28日間の摂取を終えた後(Day-29)の生活の質について比較しました。その結果、5-ALA群で、Day-0には1割以上存在していた「ふだんの活動を行うのにかなり問題がある」人が、Day-29にはまったくいなくなりました。研究タイトル:スマートウォッチおよび電子日誌を用いた新型コロナウイルス感染症の後遺症を有する症例に対する5-アミノレブリン酸塩を含む健康食品の安全性試験<試験概要>被験者 :20~60歳の男女40人(本研究同意取得前6か月以内に新型コロナウイルス感染症と診断された者)を5-ALA摂取群とプラセボ群に分けて実施試験食 :5-ALA摂取群・・5-ALA(300mg)+鉄剤(SFC・174mg)含有カプセルを1日量として試験期間中、連日摂取試験期間:28日間(その後の観察期間として2週間を設定)【細胞への吸収性は抜群!常に補給したい「5-ALA」】■5-ALAは、ミトコンドリアに存在するアミノ酸。17歳から減少5-ALA生産量の加齢変化出典:Jun-Ichi Hayashi et al, J Biol. Chem. 269, 6878-6883 (1994)記載の複合体IV活性がヘムおよびシトクロム量に比例すると仮定し体重変化を加味することで5-ALA由来化合物量を推定話題の細胞ケアの中でも、注目度が高いのが「5-ALA(5-アミノレブリン酸=5-Amino Levulinic Acid)」です。5-ALAは、ヒトや動物、植物など、あらゆる生命体の細胞内でエネルギーを作り出す、ミトコンドリアで生産される天然のアミノ酸で、身体の中で様々な役割を担っています。その生産量は17歳をピークに、加齢と共に減少の一途をたどり、加齢の他にも、過労、ストレス、睡眠不足、飲酒、喫煙、運動不足、食生活の乱れなどでも5-ALAは不足します。不摂生で生じた体内の活性酸素を除去するために、5-ALAから作られるヘムが使われるので、エネルギー生産に使える分量が減ってしまうのです。ミトコンドリアというエネルギー工場で中心的な働きをする5-ALAの減少は、エネルギー生産効率の低下、つまりエネルギー減少を意味します。■作るそばから消費される5-ALA、常に補う必要ありヒトの体内で作られる5-ALAは1日に1,000~1,500mg程度とされています。しかし、体内での貯蔵量は非常に少なく、推定では全身に68mg程度です。つまり、5-ALAの代謝回転が極めて速いということ。5-ALAはミトコンドリア内で作られると、すぐさま消費されてしまいます。そのため、常に5-ALAを作り補う必要があります。■食品の中では、発酵食品などに比較的多く含まれる「5-ALA」5-ALAが含まれる食品例5-ALAは、動物や植物などあらゆる生命体のミトコンドリアで作られる天然のアミノ酸です。基本的には食品全般に含まれていますが、米や小麦などの穀類にはほとんど含まれず、酒粕などの発酵食品や緑黄色野菜に比較的多く含まれています。食品の5-ALA含有量出典:ネオファーマジャパン調べ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月24日新規感染者数の減少に歯止めをかける“新しいオミクロン”への置き換わり。さらなる感染拡大で懸念されるのが、深刻な後遺症だ。「かかっても軽症だから、の油断は禁物」と専門医は語る――。「今後、新規感染者数の“下げ止まり”や“増加”が懸念されます。その要因として、オミクロン株がさらに感染力の強い変異亜種『BA.2』系統のウイルスに置き換わっていること。そして3回目のワクチン接種が進んでいないことなどが挙げられます」こう警鐘を鳴らすのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授。高齢者の8割以上はすでに3回目のワクチン接種を済ませているが、それより下の世代では接種率が政府の想定を大きく下回っているのが現状だ。「2回目を打ってから4~5カ月が経過し、予防効果が落ちてきている人たちがオミクロン株に感染するというケースが増えてきていると考えられます」(寺嶋教授)■大型連休を控え感染再拡大の懸念も……3月30日、厚生労働省の専門家会議は、直近1週間の新規感染者数の平均が増加傾向にあることから、「リバウンドにつながるか注視している」という見解を示した。「まん延防止等重点措置が解除されたなかで、4月末からは大型連休が始まります。感染再拡大を招く要因を抱えた状態なので、よりいっそうの注意が必要です」(寺嶋教授)“まん防”解除に伴い、飲食店やイベント会場などでは制限の撤廃・緩和が進んでいる。驚異的な感染力を備えるオミクロン株だが、若い世代を中心に“感染しても重症化はしにくいから”と楽観視する向きもある。しかし実際には、オミクロン株に感染すると、後遺症によって日常生活を脅かされる危険性があるのだ――。■オミクロン株後遺症で寝たきり状態を招くことも「2月後半から、オミクロン株の後遺症で来院する患者さんが急増しています。多くの患者さんに見られるのは、激しい全身倦怠感に襲われる『筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群』という病気に近いタイプの症状。これは寝たきりの状態を招くこともある、恐ろしい後遺症です」こう語るのは、新型コロナウイルス感染症の後遺症患者の診察を行っている「ヒラハタクリニック」(東京都渋谷区)の平畑光一院長。同クリニックは’20年3月から、新型コロナの後遺症に苦しむ患者を約3,700人も診察している。オミクロン株の感染が広がった今年1月以降のコロナ感染者で、後遺症に悩まされて診察に訪れる患者は、すでに200人以上にのぼるそうだ。そのうち約3分の2は女性の患者だという。「じつは軽症だった人のほうが、倦怠感の強い後遺症になりやすい傾向があることがわかっています。“倦怠感”と一緒に、思考力が低下して頭が働かなくなってしまう“ブレインフォグ”などの症状も多く見られます。後遺症の観点では、これまでのデルタ株などと比べて、“オミクロン株が最悪”だといえます」そのほか顕著に見られる症状として、気分の落ち込み、頭痛、せき、不眠などが挙げられる。ヒラハタクリニックの統計では、オミクロン株による後遺症によって仕事に影響が出るなど、日常生活に支障をきたすことになった人はじつに76%にものぼる。デルタ株以前の後遺症より、明らかに深刻な数字だ。平畑院長によると、2月初旬に後遺症を発症した30代の女性患者は、トイレも這って行くのがやっとのほどで、ほとんど動けずに家で寝たきりの状態になっているという。「彼女には小さな子どもがいるのですが、育児もできない。仕事も休職。夫が彼女の介護と育児を一人で行っている状況です」その夫も家事、育児、介護のために休職を余儀なくされ、経済的にも苦しい状況に追い込まれつつあるという。「彼女は体がほとんど動かないため、オンライン診療で対応していますが、“このまま介護される状態がずっと続くことになったらどうしよう……”と、泣きながら相談を受けています」デルタ株までの国内での感染者数は累計約170万人。その後オミクロン株に置き換わってから、感染者は約480万人も激増している。いかにオミクロン株の感染力が強いかがわかる。海外の研究機関の論文では、新型コロナの後遺症は、感染者の10~30%が罹患するというデータも。「これまで国内で約650万人が感染していますから、少なくとも現時点で、65万人の日本人に後遺症が出ている可能性があります。そのうち約50万人が、オミクロン株の後遺症になっていると考えると、かなり多くの人たちが、社会生活に支障をきたしているといえるでしょう」(平畑院長)後遺症は一度よくなっても、ぶり返すことがある。そのため、完治したかどうかの判断が極めて難しく、後遺症と一生付き合うリスクもあるそうだ。「後遺症については、社会的に周知されていないのが現状です。人生に与える悪影響は、コロナ感染そのものより、後遺症のほうが大きくなることが十分にありえます。後遺症で以前までの日常生活が送れなくなることもある。そういう現実をもっと知ってもらいたいです」(平畑院長)■ワクチン接種が後遺症の予防にもつながる3回目ワクチンの接種率が全体で約4割となかなか伸びないなか、長崎大学を中心とする研究チームが、3回目接種による発症予防効果に関する注目すべき報告を行った(3月25日)。全国10都県13カ所の医療機関で新型コロナウイルスの検査を受けた16~64歳の2,000人を対象に、ワクチン接種歴や検査結果(陰性・陽性)のデータを収集し、解析が行われた(期間1月1日~2月28日)。その結果、3回目接種をした場合、オミクロン株の発症予防効果は68.7%あることがわかった。「これは、デルタ株が流行していた時期の、2回目接種による発症予防効果(88.7%)よりは低い数字ですが、インフルエンザワクチンなどと比較しても、十分に発症予防効果があると考えられます」こう語るのは、長崎大学熱帯医学研究所・呼吸器ワクチン疫学分野の森本浩之輔教授。オミクロン株に対しては、2回目接種でも十分とは言えない感染予防効果を、追加接種によって高められることが立証されたのだ。「海外の研究でも、ワクチン接種は発症予防だけではなく、感染後の重症化を予防する効果があることも示されています。接種後の副反応に対する不安の声も多いですが、今回の検証結果からも、3回目のワクチン接種はより広く進められるべきではないでしょうか」(森本教授)国立感染症研究所の推計によると、オミクロン株はすでに6割がBA.2に置き換わり、5月初頭には9割を占めることになると予測されており、さらなる感染拡大も懸念されている。前出の平畑院長はこう語る。「オミクロン株が主流になってからは、ワクチンを2回打った人でも後遺症になる人がかなり増えました。しかし、今のところですが、3回目を打った人が感染後に後遺症になるというケースはまれです。3回目のワクチン接種をすることで、オミクロン株による後遺症が出づらくなる可能性はあるといえます」強い感染力に加え、後遺症リスクも深刻なオミクロン株。その亜種が広がりを見せるなか、当たり前の生活をこれ以上奪われないためにも、けっして油断は禁物だ。
2022年04月07日みなかみ町の住民で構成する子供の明るい未来を考える会は、~コロナワクチンについて考えよう~ 記録映像「ワクチン後遺症」上映会をみなかみ町カルチャーセンターで4月3日に開催いたします。チラシ東京都江東区は、5~11歳の子どもがいる保護者約2千人に行ったワクチン接種に関するアンケート結果として、約9割が接種に不安を抱いているとの結果を発表いたしました。また厚生労働省は令和4年3月24日、全国の都道府県に対し新型コロナワクチンを接種後、長期間にわたる体調不良に悩む患者のため、相談窓口と因果関係の有無にかかわらず受診できる医療体制を整えて、情報を周知するよう求める通知を出しました。様々な情報が飛び交う中、どのような情報を元に保護者が判断するべきか、一つの情報元として上映会を実施いたします。<開催地>〒379-1303 群馬県利根郡みなかみ町上牧1735みなかみ町カルチャーセンター 大会議室<参加費>大人:500円 中学生以下無料<上映時間>第一部 10:00~12:00第二部 13:30~15:30第三部 19:00~21:00※各部とも定員40名<ホームページ> 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月29日「重症化しにくい」「風邪と同じ」。そんなふうに楽観視されることもあるオミクロン株だが、後遺症のリスクは今までと同等かむしろ高い可能性が--。最前線の医師が警告する!「(オミクロン株は)大したことないって言えばいいんだよね。単なる風邪だと思えばどうってことねえじゃん」1月22日、タレントのビートたけし(75)が、自らキャスターを務める『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)の生放送で、感染が急拡大しているオミクロン株についてこんな持論を展開、大きな反響を呼んだ。強い感染力を持つが、これまでのデルタ株などと比べて重症化しにくいといわれるオミクロン株。ダウンタウンの松本人志(58)などの一部の芸能人や舛添要一元東京都知事(73)などの一部の有識者も、オミクロン株を “楽観視”するような発言をメディアで繰り返している。ネット上では、《重症化しないから大丈夫》《もうただの風邪と同じ》といった書き込みも多く見られる。「現実を何もわかっていません。こういう話を聞くたびに怒り心頭になります」そう憤るのは、新型コロナウイルスの後遺症患者の診療を行っている「ヒラハタクリニック」(東京・渋谷)の平畑光一院長だ。同クリニックは、’20年3月から新型コロナの後遺症に悩む患者を3,300人以上も診療してきた。“重症化しにくい”と軽視される向きもあるオミクロン株だが、後遺症のリスクは、これまでの株と同等か、それ以上の可能性もあるのだという。「今年に入り、オミクロン株の後遺症で診療に来られた方が、すでに10人以上います。年齢は10代~40代、女性が多いです。症状で特に多いのは、『倦怠感』を訴える方。それから“思考力”や“集中力”が低下する『ブレインフォグ』の疑いのある患者さんです。なかには、すでに寝たきりの状態に追い込まれている方もいます」■“脳に霧がかかる”恐ろしい後遺症1月6日、英国で感染状況を分析している「ゾエCOVIDシンプトム・スタディー」が、オミクロン株の症状についての驚きのデータを発表した。従来株と比べて、せきや胸の痛みなどの肺炎症状を訴える人が少ない一方、「倦怠感(64%)」や「ブレインフォグ(24%)」などを訴える人が多いことが明らかになったのだ。そもそもブレインフォグとはどんな症状なのか。神経免疫学の権威で、国立精神・神経医療研究センター・神経研究所の山村隆部長に聞いた。「ブレインというのは“脳”、フォグは“霧”という意味です。言葉が表すように、脳に霧がかかるようにあいまいになったり、時には晴れたりする。そのような変動を繰り返す特徴があります。これまで100人以上のブレインフォグの患者さんを診てきましたが、発症すれば社会生活に大きな支障をきたします」それまで、しっかりとしていた人でも、ブレインフォグになると一変してしまうことも多いという。「体は動かせても、思考力が低下して頭が働かない。会社に行っても書類も読めない、字も書けない。会話にもついていけない、そんな状態になってしまう。2人の子どもを育てている40代の主婦のケースでは、買い物に行っても財布を忘れたり、キッチンでガスコンロに火をつけたまま外出してしまうようになりました」(山村部長)まるで“認知症”のような深刻な症状の正体は、「自律神経が関係する脳の血流障害」だという。「ウイルスに感染すると体内で異物を排除しようとする免疫反応が起こります。ところが、体内に入ってきた異物を攻撃するはずの抗体が、間違って自分の体のタンパク質を攻撃してしまうと、免疫が正常に働かなくなるのです。この自己免疫反応によって、脳への血流を調整する自律神経の機能が低下した状態がブレインフォグだと考えられます」(山村部長)■自力ではトイレに行けず、“要介護”状態にブレインフォグと一緒に現れることが多いのが「倦怠感」の症状だ。この2つの症状は長引きやすく、感染から1年以上も悩んでいる人もいるという。「倦怠感とは、体がだるい、疲れて動けない。ひどい場合は、ほぼ横になった状態でしか過ごせないような症状です。コロナの後遺症で悩む患者さんは、この2つが合わさったケースが多いように思います」(山村部長)平畑院長によると、こうした後遺症のために、働けなくなったり、ほとんど寝たきりになったりする人も出ているという。「高校生の患者さんの中には、大学進学を諦めた方もいました。30代の女性で、自力ではトイレに行けず、お母さんにお尻を拭いてもらっている人も。親が子どもを介護している状態です。患者さんの中で、すでに100人以上が失職しています。罹患後、後遺症に悩み苦しむ人たちが多くいることが、社会であまり認知されていないことが大きな問題だと思います」(平畑院長)かくも恐ろしい後遺症。重症に至らなければ、ならないと考えている人も多いが、国立国際医療研究センターの調査によると、軽症であっても、後遺症になるリスクはある。コロナに感染した448名を対象に行われた同調査では、4人に1人(26.3%)が半年後も何らかの症状が残っていると回答しているが、調査の対象者の84.4%の人が軽症者だった。オミクロン株は重症化しにくいといわれるが、軽症であっても後遺症のリスクはあるのだ。「昨年夏の第5波での感染者の方が、いまも後遺症外来に新しく来ます。オミクロン株の後遺症の実態が明らかになるのは、半年ほどたってからでしょう」(平畑院長)オミクロン株の強い感染力は、多くの感染者を生み出している。そして、前出のように、倦怠感とブレインフォグが症状として出やすい。感染者のうち、どの程度の人にこれらの症状が後遺症として残るかは未知数だ。
2022年02月10日新型コロナウイルス感染後、後遺症に苦しむ人が多くいることが明らかになってきた。軽症者でも起こるという後遺症。なかでも、特に注目を集める症状が、ブレインフォグと呼ばれる認知機能の低下だ。認知症に詳しい医師は、年齢によっては将来の認知症につながる可能性もあると警鐘を鳴らすーー。猛威を振るう、新型コロナウイルス。1日の全国における新規感染者数は、19日時点で2万5,000人を超えた。特に、ワクチンが行き届いていない20~50代の感染は、全体の8割を占めるなど深刻だ。「じつは、こうした働き盛りの世代を中心に、コロナから回復したあとも“コロナ後遺症”と呼ばれるつらい症状を訴える方が増えているんです。最近は相談が急増していて、毎日午前3時ごろまでオンラインで診療をしています」そう語るのは、これまで2,200人以上のコロナ後遺症患者を診察しているヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の院長・平畑光一さん。その深刻な症状を、こう説明する。「日常生活に支障をきたすほどの倦怠感や、気分の落ち込み、頭痛、息苦しさや動悸、不眠、体の痛みなど、症状は多岐におよびます。最近、特に問題となっているのは“ブレインフォグ(脳の霧)”と呼ばれる認知能力の低下です」■思考力、記憶力が低下するブレインフォグとは“ブレインフォグ”とは、文字どおり、頭の中に霧がかかったようにボーッとして、物忘れが多くなったり、集中力や思考力が低下する症状のこと。その結果、これまでできていた仕事や生活ができなくなるという。「クリニックを受診する患者さんの中には、コロナ後遺症によるブレインフォグで失職した方が何人もいらっしゃいます。たとえば、企画立案、人材の育成や管理、編集、経理など、頭脳労働を要する職種の方は、アウトプットができなくなると仕事になりません。辞めざるをえない状況に追い込まれるんです」軽症・無症状だから大丈夫、ということではないという。「英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンが、市民約51万人を対象に実施した調査によると、コロナの重症患者だった人のほうが、肺などの臓器へのダメージは大きかった一方で、軽症や無症状だった人のほうが『だるくて動けない』とか『思考がまとまらない』などといった後遺症が長引きやすいという結果が出ています。実際に、うちに来られる患者さんも、ほとんどが軽症者です」実は、このブレインフォグが、将来的な“認知症”につながるのでは、と懸念されているのだ。■認知症の原因物質は脳の炎症部位にたまるそもそもなぜ、コロナ感染の後遺症で、ブレインフォグが起きるのだろうか。認知症の患者を多く診ている金町駅前脳神経内科の内野勝行院長は、こう解説する。「まだ、はっきりしたことはわかっていませんが、『脳の炎症』が関与していると推測されています。ウイルスに感染すると、体は抗体を出して闘いますが、そのとき体内では炎症反応が起こります。この炎症反応が脳内にもおよび、神経細胞がダメージを受けて認知機能が低下している可能性があるのです。また、感染によって自律神経が乱れ、脳が極度の疲労状態に陥ることも影響するでしょう。睡眠不足が続くと思考力が低下しますが、それと同じ状態が続いていると考えられています」こうした2点に加え、多くの患者を治療するなかで、“上咽頭”の炎症が関与していることもわかってきた、と前出の平畑先生は指摘する。「ブレインフォグを訴える患者さんの多くが、脳の近くに位置する、鼻の奥の上咽頭という部分に炎症を起こしています。この部分の炎症が脳の血流やリンパの流れを阻害して、ブレインフォグを引き起こしている可能性があるのです」■認知症につながる可能性は…脳の機能を低下させるブレインフォグ。認知症につながる可能性はあるのだろうか?「うちのクリニックで診ているような、比較的若い患者さんは、認知症につながるリスクは低いと思っています」(平畑先生)一方、前出の内野先生は「ブレインフォグと、いわゆる認知症では、発症のメカニズムが異なる」と前置きしたうえで、「特に身体機能が衰えていく50代以上においては、将来的に認知症のリスクを高める可能性も否定できない」と警鐘を鳴らす。その理由はこうだ。「たとえば、アルツハイマーの原因と考えられているタンパク質のアミロイドβは、脳の炎症がきっかけとなり蓄積されます」さらに、4大認知症の1つである前頭側頭型認知症でも、脳内の炎症が進んでいる部位ほど、認知症の原因となる異常タンパク質の蓄積が多いことが確認されているという。「これらを踏まえると、コロナに感染したことで脳内の炎症が長引けば、将来的に認知症になるリスクが高まる可能性も否定できません。また、軽度の認知症を患っていたが顕在化していなかった方がコロナに感染した場合、認知症の症状が一気に悪化してしまう可能性は十分にあります」
2021年08月25日「母にはわからない...!」息子のがんばる理由Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみ高次脳機能障害になってからのリクは、日々、体調が安定しないことに悩まされていました。頭痛やめまいで視界が狭くなり、吐き気で起き上がることも困難な日があったり、今食べた献立が思い出せなかったりしていました。そんな状態でも、「留年はしたくない!」という意地で、ギリギリの点数ではあるものの無事に3年生に進級することができたのです。もう、あとは卒業するだけ...あとは、バイトでもしながら、ゆっくり将来のことを考えてくれればそれでいいとさえ思っていたのです。Upload By ひらたともみUpload By ひらたともみUpload By ひらたともみはっ!としました…。私は知らず知らずのうちにリクの将来を、考えないようにしていたのです。なぜならそれは、「息子は障害があるからムリ」という本人のやりたいことを度外視した方法で、「それでいいんだ」「高校までがんばったんだし」というところに、親としての落としどころを勝手につけて満足していたんだと思います。Upload By ひらたともみ目標を決めたリクは、勉強することが多くなりました。ときどき吐き気や頭痛で学校を早退することもありましたが、それでも机にかじりついていました。そして、なんとか志望大学に推薦をもらえることになり、4月からは大学生になります。どうやら甘ったれた私と違うリク。「休めばいいのに」「やめちゃえばいいのに」と安易に思うことは、ややこしいこのご時世を生きる処世術だと思っていました。でもリクのように「がんばりたい」という強い意思を一度持つと、だれもブレーキをかけることなんてできない。今回は18歳の息子に教えられたようです。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2021年02月05日「新型コロナウイルスの感染者数はわずかに減ってきていますが、今、問題となっているのが後遺症です。呼吸困難や味覚障害といった症状が、検査で陰性になったあとも出る人が続出しています。新型コロナ感染時に軽症だった人や若い世代でも後遺症を発症する人が増えているんです」(医療ジャーナリスト)次々と浮き彫りになる新型コロナの“後遺症リスク”。1月には、イギリスの国家統計局とレスター大学が研究結果を発表。同国内で新型コロナ感染後に退院した約5万人を追跡調査し、“退院後140日以内に全体の29.4%が再入院。12.3%が死亡した”という結果が発表されたことも記憶に新しい。そんななか、日本でまだあまり話題になっていないが無視できない後遺症がある。新型コロナの後遺症外来で多くの患者を診療する「ヒラハタクリニック」の平畑光一院長は言う。「私の病院に通う3割弱の患者さんが『筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群』という病気に近い症状を訴えています。神経の損傷で起こるのですが、年齢や生活習慣、持病も関係なく、圧倒的に女性が多いですね。初期の症状はだるさなのですが、並み大抵なものではなく、進行すると歯磨きや長時間立つこともつらくなります。自宅療養になりますが、最悪の場合、寝たきりになってしまうこともあります」昨年末、自身も含む家族全員が新型コロナに感染した井上和香(40)は、1月28日ブログでこうつづっていた。《後遺症に関しては、主人と娘にはなく、私だけ空咳のようなものと息切れの後遺症があります。もともと療養していて体力も落ちてるからというのもあるかもしれませんが、この2つに関しては、治りそうで治りません。。。》“だるさ”という一見、見過ごされやすい後遺症だが、平畑院長は注意を呼び掛ける。「早い人は1カ月ほどで症状も進行していきます。“だるいな”と感じたら気をつけてほしいですし、新型コロナ感染後は症状に関係なく3~4カ月は運動などしないほうがいいです。メディアであまり報じられていませんが、この後遺症で苦しんでいる方は相当数います。高をくくっていると、本当に危ないです」「女性自身」2021年2月16日号 掲載
2021年02月03日「日常生活もままならないほど“コロナ後遺症”に苦しんでいるのに、病院では〈心の病いだ〉〈気の持ちようで治る〉などと言われ、死を考えるほど追い込まれている方がたくさんおられます。とくに女性は、男性に比べて約1.5倍、後遺症が出る人が多いことがわかってきました」こう話すのは、ヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の院長・平畑光一さん。“新型コロナ後遺症外来”を設置し、これまで400人以上の患者を診てきた。“コロナ後遺症”という言葉は聞いたことはあっても、どのようなものかを知らない人は多いだろう。平畑院長は、こう続ける。「その症状は、動けないほどの倦怠感や、気分の落ち込み、胸痛・筋肉痛など体の痛み、頭痛、息苦しさ、食欲不振、嗅覚・味覚障害、脱毛など多岐にわたります」ヒラハタクリニックを訪れる患者が訴える症状のなかで、特に深刻なのが“倦怠感”や“食欲不振”だと平畑院長。しかし、そうした症状を訴えても、「どこも悪くない」と治療すらしてくれない病院が多いという。「海外では研究が進んでいますが、日本ではまったくコロナ後遺症が認知されていません。そのため医師からは、『心の病いだ』と診療を放棄され、家族からは『なまけている』と叱責され、勤務先からは『さぼっている』と思われて、派遣やパートを辞めさせられた人も多いと聞いています」平畑院長は、今後の治療に役立てるため、症例のデータベース化を進めている。コロナ後遺症で大事なのは、倦怠感が強い場合は無理して動かないことだという。「コロナ後遺症が疑われる人の中には、社会生活がまともにできないほど倦怠感の強い“慢性疲労症候群”に近い状態の方がいます。そういう方は、仕事はできるだけリモートワークにしてもらう。通勤する必要があるときには電車が混んでいる時間を避けて座れるよう時差通勤をする。重い荷物は持たない。必要であれば、会社にそうした配慮を求める診断書を、私は書いています」具体的な治療方法も、少しずつわかってきたそう。「倦怠感や思考力・集中力の低下などを訴える患者に対しては、免疫力を上げたり、疲労回復が期待できる亜鉛やアミノ酸などのサプリを勧めます。亜鉛不足だと抜け毛も多くなりますし、コロナ後遺症の疑いがある方の血液を調べると、ほぼ全員、亜鉛不足でした」漢方も有効だという。「体が冷えてむくんでいる方も多いので、そういう方には体を温める作用のある漢方を処方します。それだけでもつらい倦怠感が軽減されることがあります」食べ物にも注意が必要だ。「息苦しさや動悸を訴える人の中には、“逆流性食道炎”にかかっている方が多いことがわかってきました。こうした症状を軽減するために、カフェイン、油物、甘い物を控える。寝る前の食事や、寝る直前の水などもできるだけ控えてもらっています」まだ手探りで始めている治療だが、平畑院長は「時間はかかっても、必ず症状はよくなっていく。あきらめないでほしい」と呼びかける。「うちに通っている方も、ほとんど症状が緩和されてきています。病院で検査して『どこも悪くない』と言われ、日常生活も満足に送れず絶望していた方でも、漢方やサプリで軽減されたケースもありますから。ただし、早く治療したほうが症状は軽くてすむので、コロナ疑いの症状が出たら、早めに理解ある医師を探して相談することをおすすめします」こうしている間にも、感染者はどんどん増えている。しかし、政府は「死亡率さえ低く抑えられればよい」という考えでGo Toキャンペーンなどを止めようとしない。こうした政府の姿勢に対し、平畑院長は、こう苦言を呈す。「軽症者でも、コロナ後遺症に苦しんでいる人は多い。政府には、そこを十分に理解して国民にアナウンスしてほしい。また、PCR検査を受けられなかった人たちの中にも、後遺症で悩んでいる人は相当数いるはずなので、医療現場に周知して、多くの人が安心して受診できる環境を整えてほしい。医師から〈心の病いだ〉と言われて絶望した人から、〈私たち家族はもう死にます〉というFAXが今朝もクリニックに届いているんです」待ったなしの対応が求められる。「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月10日まだまだ新型コロウイルスについてはわかっていないことが多い。多くの人が訴える後遺症もその一つだ。コロナ流行直後から後遺症に注目してきた医師が語る最新情報ーー。「日常生活もままならないほど“コロナ後遺症”に苦しんでいるのに、病院では〈心の病いだ〉〈気の持ちようで治る〉などと言われ、死を考えるほど追い込まれている方がたくさんおられます。とくに女性は、男性に比べて約1.5倍、後遺症が出る人が多いことがわかってきました」そう話すのは、ヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の院長・平畑光一さん。“新型コロナ後遺症外来”を設置し、これまで400人以上の患者を診てきた。“コロナ後遺症”という言葉は聞いたことはあっても、どのようなものかを知らない人は多いだろう。平畑院長は、こう続ける。「その症状は、動けないほどの倦怠感や、気分の落ち込み、胸痛・筋肉痛など体の痛み、頭痛、息苦しさ、食欲不振、嗅覚・味覚障害、脱毛など多岐にわたります」ヒラハタクリニックを訪れる患者が訴える症状のなかで、特に深刻なのが“倦怠感”や“食欲不振”だと平畑院長。「うちに来る患者さんで症状が特にひどい方は、『歯ブラシを持つのもつらい』とか、『歯を磨くために風呂の浮力を利用しています』なんておっしゃるほど。強い倦怠感で日常生活や仕事に支障をきたしている方が多いんです。先日も、小さな子どもが2人いる40代の女性がいらして、体がだるくて子どもの世話をまったくできなくなってしまった、と。ほかにも、ほとんどモノが食べられなくなったという30代の女性も来ました。痩せ細っていく妻を、旦那さんがオロオロ心配しておられて……」驚くべきは、こうした後遺症に悩まされているのはコロナ重症者だけではないということだ。「うちのクリニックに来られるのは、むしろ軽症や無症状だった方。とくに3~4月の第1波のとき、多少の熱や咳は出たがPCR検査の条件を満たしていなかったので受けられなかった方などですね。最近では、家族が感染したので自分も検査をしたら陽性だったが、無症状だった方。そういう人たちに後遺症が出るケースが多い」気になるのは、コロナ後遺症を訴えるのは、男性より女性のほうが多い点だ。コロナ後遺症の研究が進んでいるイギリスの大学、キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが約4,200人の患者を対象に行った調査でも、後遺症があったのは女性が約6割に対して男性が約4割と、女性のほうが1.5倍多いという結果だった。ヒラハタクリニックのデータでも、男性75人に対して、女性106人と、近い値が出ている。「なぜ女性が多いのか、はっきりしたことはわかっていません。いくつか仮説がありますが、女性のほうが自分の免疫で自分の体を攻撃してしまう“自己免疫疾患”が多いことも関係しているのではと言われています。つまり、人間の体はウイルスなどの異物が入ると、免疫で攻撃しますが、免疫暴走を起こすと、正常な細胞まで攻撃してしまう。コロナ後遺症も、そうした免疫暴走の一つかもしれません」もう一つの特徴は、高齢者より働き盛りの世代に多いこと。ヒラハタクリニックのデータでは、40代が60人(うち女性は34人)と最も多く、続いて30代の47人(同26人)、20代の30人(同16人)。50代の24人(同14人)と続く。さまざまな症状を有するコロナ後遺症だが、体に異変を感じたらどうすればいいのか。「早めに医師に相談することです。ただし問題なのは、コロナ後遺症に理解ある医師が少ないこと。うちに来た患者さんの中には、『運動すれば倦怠感は治る』と言われ、運動したらそのあと何日間も動けなくなってしまった方もいます。そうなると、ますます気分が落ち込んでいく。最近では、少しずつですが理解ある医師も出始めているので見極めが必要です」大事なのは、倦怠感が強い場合は無理して動かないことだ。「コロナ後遺症が疑われる人の中には、社会生活がまともにできないほど倦怠感の強い“慢性疲労症候群”に近い状態の方がいます。そういう方は、仕事はできるだけリモートワークにしてもらう。通勤する必要があるときには電車が混んでいる時間を避けて座れるよう時差通勤をする。重い荷物は持たない。必要であれば、会社にそうした配慮を求める診断書を、私は書いています」「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月10日「日常生活もままならないほど“コロナ後遺症”に苦しんでいるのに、病院では〈心の病いだ〉〈気の持ちようで治る〉などと言われ、死を考えるほど追い込まれている方がたくさんおられます。とくに女性は、男性に比べて約1.5倍、後遺症が出る人が多いことがわかってきました」そう話すのは、ヒラハタクリニック(東京都渋谷区)の院長・平畑光一さん。“新型コロナ後遺症外来”を設置し、これまで400人以上の患者を診てきた。“コロナ後遺症”という言葉は聞いたことはあっても、どのようなものかを知らない人は多いだろう。平畑院長は、こう続ける。「その症状は、動けないほどの倦怠感や、気分の落ち込み、胸痛・筋肉痛など体の痛み、頭痛、息苦しさ、食欲不振、嗅覚・味覚障害、脱毛など多岐にわたります」今年8月に新型コロナに感染したHey! Say! JUMPの伊野尾慧(30)も「臭覚が戻るのは時間がかかった」と11月26日に出演した『めざましテレビ』(フジテレビ系)で吐露。また、4月に感染したハリウッド女優のアリッサ・ミラノ(47)は、クシで髪をとかすと大量の毛が抜ける動画を8月になってSNSに投稿して話題になった。ヒラハタクリニックを訪れる患者が訴える症状のなかで、特に深刻なのが“倦怠感”や“食欲不振”だと平畑院長。「うちに来る患者さんで症状が特にひどい方は、『歯ブラシを持つのもつらい』とか、『歯を磨くために風呂の浮力を利用しています』なんておっしゃるほど。強い倦怠感で日常生活や仕事に支障をきたしている方が多いんです。先日も、小さな子どもが2人いる40代の女性がいらして、体がだるくて子どもの世話をまったくできなくなってしまった、と。ほかにも、ほとんどモノが食べられなくなったという30代の女性も来ました。痩せ細っていく妻を、旦那さんがオロオロ心配しておられて……」しかし、こうした症状を訴えても、「どこも悪くない」と治療すらしてくれない病院が多いという。「海外では研究が進んでいますが、日本ではまったくコロナ後遺症が認知されていません。そのため医師からは、『心の病いだ』と診療を放棄され、家族からは『なまけている』と叱責され、勤務先からは『さぼっている』と思われて、派遣やパートを辞めさせられた人も多いと聞いています」平畑院長は、今後の治療に役立てるため、症例のデータベース化を進めている。コロナ後遺症を診るようになったきっかけは、患者の“異変”だった。「今年2月下旬ごろから、うちに長年通院している患者さんの中から、倦怠感や体の痛みなどの症状を訴える人が出てきたんです。ツイッターでそれを発信したところ、同じような症状を訴える方がどんどん受診に来られるようになって」こうした症状を抱える人がSNSでコロナの後遺症ではないかと発信すると、「不安をあおるな!」「デマだ!」などと心ない誹謗中傷を受けることが少なくない。しかし、コロナの後遺症の存在は世界では常識だ。「コロナ後遺症の研究が進んでいるイギリスの大学、キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが約4,200人の患者を対象に行った調査でも、同様の症状に苦しむ患者がいることが明らかに。また、和歌山県が9月、県内で新型コロナに感染し、2週間以上経過した163人にアンケートを実施したところ、46%の人が嗅覚障害、倦怠感、味覚障害、呼吸困難などの症状を訴えています」さまざまな症状を有するコロナ後遺症だが、体に異変を感じたらどうすればいいのか。「早めに医師に相談することです。ただし問題なのは、コロナ後遺症に理解ある医師が少ないこと。うちに来た患者さんの中には、『運動すれば倦怠感は治る』と言われ、運動したらそのあと何日間も動けなくなってしまった方もいます。そうなると、ますます気分が落ち込んでいく。最近では、少しずつですが理解ある医師も出始めているので見極めが必要です」「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月10日2020年8月26日、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染が発表されたお笑いコンビ『爆笑問題』の田中裕二さん。前日の同月25日には妻でタレントの山口もえさんの感染も発表されていました。同月30日に放送の情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)から、田中さんは番組を欠席。3週間経った、同年9月20日に番組に復帰しました。田中裕二「匂いはまだ5割ぐらいしか戻ってない」番組冒頭、「ようやく謹慎が明けました」と田中さんの療養期間をいじった相方の太田光さん。「謹慎はしてない!3週間ね、すいません。休ませていただきました」と田中さんは頭を下げ番組を開始しました。もうすっかり元気だという田中さんは、入院中の症状について説明。多くの視聴者の関心を集めています。僕の場合は最初ノドのちょっとイガイガ感。ちょっとセキ。軽い風邪ぐらい。で、陽性ってなったので入院したわけですけど。最初は平熱で、そのあと2日目から頭痛が結構痛いな。で、頭痛薬飲んで治まったりみたいな。で、3日、4日後から熱が出ました。その時にはもう頭痛もなくてセキもなくて、何ともないです。熱だけ、7度台から8度ちょっとぐらいを5日か6日間ぐらいいったりきたりずーっと。その間たまにセキが出たりとか。で、レントゲンとかは1日おきぐらいに撮ってたんですけど、採血したりとかしてたんですけど、軽い肺炎になってるといわれて。ただ、レムデシビルとか、アビガンみたいな薬を投与するほどではない。医者から見た軽症。で、酸素の濃度が大事。これを常に計っていて体温と酸素濃度によってやっぱり、あともちろんレントゲンなどの肺の状態とかで判断して。サンデー・ジャポンーより引用コロナウイルスに関しての治療は特にしておらず、ただ安静にして解熱剤や頭痛薬のみを投与していたという田中さん。また、コロナウイルスの感染者は味覚や嗅覚に異常がみられるといわれています。そのような異常反応については、このようにコメントしました。あとちょっと匂いが急にしなくなった。舌の味は分かるんだけど、これがないっていう人が多いの。だけど、うちの奥さんは味がしなくなった。俺は味はするんだけど匂いだけしない。サンデー・ジャポンーより引用現在もその症状は続いており、田中さんは「僕は、だから匂いはまだ5割ぐらいしか戻ってない」と明かしました。人によって症状はさまざま。全員が同じように嗅覚や味覚に異常が出るわけではないでしょう。ですが、未知のウイルスでもあるコロナウイルスに感染した経験談は、今後の参考になるはずです。【ネットの声】・軽症なのに後遺症がある恐ろしさ…。やっぱり怖い。・人によって症状が違うのは分かっていたけど、実際に聞くと恐ろしい。・感染者の生の声は大切。とても参考になります。また、田中さんは入院中大変だったことを聞かれると、「なんといっても医療従事者の人たちですよ、大変なのは。声を大にしていいたい」と労いの言葉をかけました。まだ収束の時期が見えないコロナウイルスですが、ずっと最前線で治療を続ける医療従事者に感謝しつつ感染に気を付けたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月20日2019年の夏に熱中症で救急搬送された、桃とまとだコレ(@MOMOmop_6927)さんが体験談をTwitterに投稿し、反響が上がっています。友人と映画館で映画を見た後、ランチをした投稿者さん。その後ショッピングをしていると、徐々に異変が出てきて…。去年熱中症になって救急搬送された時のレポ漫画(2/2) pic.twitter.com/LrnC26Dw2u — 桃とまとだコレ (@MOMOmop_6927) August 13, 2020 異常なノドの渇きや激しい動悸に襲われた投稿者さん。その場で動けなくなり、救急搬送されることとなってしまいました。その後も体調が戻らず、いまだに熱中症の後遺症が残っているといいます。以前よりも疲れやすくなった上に、食事をすると気持ち悪くなることもあるそうです。投稿には、熱中症や後遺症の怖さを実感する人たちからもコメントが寄せられていました。・本当に急に来るんですよね。寒気がしたときは怖かったです。・ずっと炎天下にいたわけではないのに熱中症になるんですね。気を付けたいと思います。・熱中症になったらその後、長期戦になるから本当に対策をした方がいい。熱中症の原因としてさまざまな点が挙げられますが、十分に熱中症対策をするに越したことはないでしょう。投稿者さんは、水筒に飲み物を入れて持ち歩くようにしているといいますが、「ステンレスボトルに塩分濃度の高い飲料を入れるのは、推奨されていないようです」と注意をうながしています。2020年の夏は、外出中はマスクをしているため、いつもの夏よりも余計暑さを感じやすくなっているでしょう。熱中症の怖さを知り、しっかりと対策をしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月14日