今では信じられないようなふざけた話です」
アメリカでは「月経中の女性は判断力が鈍る」との考えから女性大統領に反対する運動が起きたこともあったそう。
「アメリカには大統領執務室に核兵器発射を指示する“核のボタン”と呼ばれるものがあります。女性は月経中だと判断を誤って核戦争を始めてしまうかもという口実が女性大統領反対のネガティブキャンペーンに使われました」
古くから女性たちは、月経にまつわる偏見と戦ってきたのだ。
月経にまつわる日本のあゆみ
- 1947年┈生理休暇制定
- 1948年┈タンポンが医療用具に指定
- 1961年┈ナプキンが発売
- 1985年┈男女雇用機会均等法
- 1999年┈女子保護規定撤廃
生理休暇が制定されたのは、戦後わずか2年。1947年に戦後初の内閣として社会党の片山内閣が成立し、労働省(当時)の婦人少年局長に山川菊栄が就任。戦前の劣悪な労働環境を改善すべく労働基準法が制定されたなかで、女子保護規定の一つとして深夜労働や危険有害業務の禁止と並んで、生理休暇の権利が与えられた。1985年には採用や定年などにあたり、性別を理由にした差別の禁止を定めた男女雇用機会均等法が制定。