ビューティ情報『上野千鶴子さんに聞く 働く女性たちと月経の歴史。』

上野千鶴子さんに聞く 働く女性たちと月経の歴史。

企業の生理に対する取り組みの多様化。
上記で挙げた「#NoBagForMe」プロジェクトの一環として、ユニ・チャームが企業向けに行っている「生理研修」を受ける企業が増加。相互理解を高めるキッカケに。生理休暇を取りやすい環境をつくるため呼び名を変えたり、トイレの個室に生理用品を常設するなど、取り組みは様々。

#生理休暇取りにくい問題月経困難症は病気ですから、堂々と“病休”を取ればいいんです。

日本で生理休暇が制定されたのは1947年。世界的に見てもかなり早い。背景には、戦争で男手が減ったため過酷な労働を強いられ、流産や出産困難に陥る女性が増えたことがあるという。
取得率は1960年代をピークに、次第に減少。現在は、7割以上の企業が月経休暇を無給扱いとしていることもあり、取得率は1%以下。

「かつては、月経休暇は女性の権利として認められており、しかも有給とする企業が多かった。ですが、1985年の男女雇用機会均等法の制定に伴い、経営者側から“保護か平等か”の二者択一を迫られ、均等法の成立と引き換えに労働基準法の女子保護規定の多くを手放すことを求められました。しかも、“平等”規定は罰則なしの努力義務のみ。

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