群馬パース大学大学院 木村 朗教授が米国公衆衛生学会グローバルヘルス奨励賞を受賞
75~80歳の年齢層では、糖尿病、高血圧、高脂血症薬の使用はいずれも有意差な変化を示しませんでした。しかし、75歳より下の世代では運動不足の認識の欠如と体脂肪率の増加が、前期高齢者の自立した生活能力に対する危険なサインであることが示唆されました。
健康余命の予測に際し、従来は遺伝子や筋力が関係するのではないかとされていましたが、今回の研究は高齢者の果実の摘み取り行動の継続と対極にある身体不活動の影響をネストコホート手法という方法であきらかにした取り組みが伝統のある米国公衆衛生学会加齢健康部門での受賞につながりました。
この影響がいつ出現するかというデータは、今後、世界の高齢者の健康寿命を予測することに繋がると期待されています。また、社会保障の議論にデータに基づく議論をもたらす功績につながる知見としても期待されています。
APHA加齢健康部門受賞者
■木村 朗教授 プロフィール
群馬県草津町の出身。
資格など:公衆衛生専門家(日本公衆衛生学会)、理学療法士。日本理学療法士協会員。
アメリカリハビリテーション医学会議正会員。国際環境複合要因学会理事、北米公衆衛生学会正会員。
金沢大学大学院保健学専攻リハビリテーション科学領域卒業(博士(保健学))