非接触型姿勢測定システム「BAS Fit」を活用した姿勢測定による意識行動の変容の検証
なお、本実証では、「BAS Fit」の計測データについて、群間および実証前後の姿勢変化、データの分析・評価を行いましたが、群間比較に関しては、群分け時に両グループ間で例数・平均値等の差異が大きく、統計学的な評価には至りませんでした。一方で、個別データの前後比較では姿勢の改善を示した結果もあり、姿勢を測定することによって姿勢に対する意識だけでなく、健康に対する変化傾向の事例も確認することが出来ました。
■まとめ(今後に向けて)
今回の実証では、「BAS Fit」による計測により、側弯状態の把握と介入後の改善状況を客観的に見える化でき、その情報を参加者に共有することで、介入群(ストレッチを実施した生徒)と非介入群(ストレッチを実施しなかった生徒)それぞれが姿勢に関する意識改善への取り組みに繋げられることが確認できました。
自身の身体の歪みを「人の目」によるものだけではなく客観的な数値データで可視化することにより、姿勢や健康に対する意識向上に繋げることが大切です。そのためにも学校(小学校・中学校・高校)で身体測定を行うのと同様に、「BAS Fit」を導入することで「骨格測定」計測の定期的な実施と、結果に対する的確な評価・フィードバックを一連のサービスとして広く普及させることで、思春期から成長期の子供に対する、正しい姿勢の重要性を認識させ、姿勢の歪みから来る様々な体調不良の改善に寄与していくと考えられます。