『バクチオール』『ナイアシンアミド』『ワレモコウ』による相乗的な皮膚の老化抑制効果を発見
ノエビアグループでは、皮膚の老化に対する効果的なアプローチの開発を目指し、植物由来成分と有効成分の組み合わせに着目した研究に取り組みました。
【研究成果】
1. 『バクチオール』が老化誘導で増加する老化因子を抑制することを発見
真皮に存在する皮膚線維芽細胞の老化が進むと、皮膚の構造を維持する機能が低下して、しわが発生しやすくなります。細胞の老化は、老化因子の増加が目印となるため、『バクチオール』の添加により老化因子の変化を調べました。その結果、老化誘導で増加する老化因子が抑制されることが明らかになりました (図. 1) 。従って、『バクチオール』が皮膚線維芽細胞の老化を抑制する効果をもつことが期待できます。
(図. 1) 老化因子の変化
オランダビユ
学名:Psoralea corylifolia
科名:マメ科
属名:オランダビユ属
インドのアーユルヴェーダや中国の伝統医学に利用。
生薬としての名称は補骨脂(ホコツシ)。
強壮や冷えによる腰痛に用いられる。
オランダビユ
2. タンパク質「TCF25」に皮膚線維芽細胞の老化抑制効果を新たに発見
皮膚線維芽細胞の老化抑制に関与する新たなタンパク質の発見を目指し、細胞内の全タンパク質を調べるプロテオーム解析技術を活用した研究に取り組みました。