「わが家の事情がわかってしまうから、ままごとはもうやらないで!」と、子どもにままごとを禁止したくなる人もいるかもしれませんが、ちょっと待って。女子のままごとやごっこ遊びは禁止せず、むしろ積極的に推奨してもいいぐらいなのだそうです。一体なぜなのでしょうか。・ 前編 はこちらからごっこ遊びで真似をすること=物事の上達につながる物事を学ぶ際にはどうしても必要なものがあります。それは、何かを模倣する力です。よく人の真似をすることを馬鹿にしてけなすような人がいますが、とんでもありません。勉強もしかり、芸術的な活動や運動もしかりですが、今よりも上達したいと感じたときに一番効果があるのは、より優れた能力を持っていてお手本になりそうな人物を見つけ、その人物の真似をすることです。こういった模倣をする際には、その前提として鋭い観察力を持っている必要があります。なぜならば、自分のやり方とお手本にする人物のやり方では、何がどう違っているかを認識できなければいけないからです。自分の至らない点を見極め、相手の優れた点を見極め、その部分を模倣してうまくやれるように練習するわけです。そしてうまくやれるようになってきたら、より高みを目指して自分なりに考え、より上積みをはかっていきます。こうしたプロセスはものごとを学習する際に一番大事になる部分です。ごっこ遊びやおままごとは、自分の一番身近にいる親を手本において観察し、その行動を模倣する遊びです。つまり、遊びではあるものの、人間やその技術などを観察するための力を養うことができるのです。子どもたちは自分の親を観察してそのまねをしながら、「もし自分がこの立場だったら、こんなふうにやるな」というイメージを頭の中に描き、自分なりの人物像に沿って行動しています。こういったやり方は、絵画の制作や楽器の演奏などをする際の訓練の流れとまったく一緒です。ごっこ遊びやおままごとにより、子どもは自分のあり方そのものを高め、成長をはかっていると言ってもいいでしょう。それだけに非常に効果のある遊びなのです。子どもの遊びを見ることでその関心を知ろう子どもがごっこ遊びやおままごとをしているのを観察することは、親にとっても役に立ちます。それは、その子どもが現在どんなことに関心を抱いているかがわかるということです。子どもが自分より幼い子どもをかわいいと感じ始めているなら、たとえば人形を赤ちゃんに見立ててお母さんごっこを始めるかもしれません。スーパーマーケットやお店に関心が向いていれば、レジ打ちや売り場の真似をするでしょうし、医者や看護師さんに興味を引かれ面白そうだと感じればお医者さんの真似をすることでしょう。子どもは興味関心が向いているものを真似しようと考えるものだからです。親はそうした子どもの興味の行き先を、遊びの様子を観察することで知ることができます。そして、その興味や関心をもっとかき立て、深めることができるようにしていくことができます。たとえば楽器に興味を持っているようなら音楽会に連れて行ったり、動物に興味を示しているなら動物園や水族館に連れて行ったりなどするのです。子どものごっこ遊びはこうした体験を糧にして深く広くなっていく傾向があり、遊びを通してさらに子どものイメージ力を育むことができます。このように、ごっこ遊びやままごとは子どもの能力を高めて成長を促してくれる、またとない機会を提供してくれます。また、親にとっては、子どもの関心の行く先を教えてくれる大事なバロメーターにもなります。小さい子の遊びだとか、自分の家の中が外にわかってしまって恥ずかしいとかいうことでやめさせようとするのではなく、むしろそれが奥行きを増すように促してあげてほしいと思います。(子育ての達人)
2016年02月04日小さな子どもたちはいろんなことをして遊びますが、不思議なことに誰に言われずとも、性別によって違う遊び方を始めるものです。特に女子はごっこ遊びやままごとが大好きですが、こうした遊びが好きなほど将来頭が良くなるという考えがあります。どういうことなのか、見ていきましょう。子どもの遊び方には自然に男女差が現れる小さい子どもたちが集まって遊んでいる場面、公園や幼稚園、保育園といったような場で、男子と女子が自然に違った遊びをしているのに気がついたことがある方も多いかと思います。特段、親が何か指示したり教えたりしたわけでもないのに、たとえ同じものを使って遊んでいても遊び方が変わってくるのですから、おもしろいものです。男子と女子が入り交じって遊んでいたとしても、たとえば地面にぬかるみがあるようなところでは、男子が勢いよく泥をはね散らかして回る脇で、女子が泥をこねてお団子を作ったりしていることがあります。誰に指示されたわけでもないのにこうした違いは自然にできてくるものですし、互いに相手がしていることのどこがおもしろいかわからない、などということを口にしたりします。細部はともかくとして、男子と女子の遊び方というのはおおよそこういったような形でいつの間にか分かれてくるものですが、そんな遊びの中でも女子がよくやるままごとやごっこ遊びというものほど、男子にとっておもしろみが分からないものはありません(編集部注:もちろん、個人差はあります)。お母さんやお父さんの役どころを決めて、おもちゃの調理器具を手にして草をきざんだり混ぜたりし、それを器に盛って「いただきます」とやる…。そんな女子の遊びは、男子には何がおもしろいのかさっぱりで、最初のうちこそ調子を合わせていても、そのうちにつまらなくなってしまってどこかに行ってしまったりします。女の子はごっこ遊びやままごとが大好き一方の女子は、似たような場面をずっと飽きずに続けていたりします。人形を赤ちゃんに見立ててそのお世話をしたり、病気の子どもとそのお母さんといった役どころを決めて看病する真似をしてみたり、子どもたちが状況を思いつく限り、遊びはずっと続きます。よく言われることに、「子どものままごとの様子を見ると家庭の様子がわかる」というのがあります。たとえば、いつも母親に急かされている子どもがままごとをすると、母親の様子をそっくりそのまま真似して相手を急かすものです。そのほか、家でどんなふうに食事をとっているかといったことから、果ては給料日が近いから献立を節約しましょう、なんてことまであけすけにやっていたりします。このため、子どものままごとを見ていてそんな実態に気づいた親が、ままごとを禁止したくなることも多いといいます。しかし、女子のままごとやごっこ遊びなどを禁止したりしてはいけません。むしろ積極的に推奨してもいいぐらいです。ままごとやごっこ遊びを好む子どもは、大きくなってから勉強も得意になる可能性が高いからです。<後編に続く>(子育ての達人)
2016年02月04日前編 では、「赤ちゃんの生育のためには、頻繁に屋外に連れて行くことが大切で、マンションの高層階に住むと、外出がおっくうになる傾向がある」ということをお話ししました。今回は、前編の最後にお話しした、「赤ちゃんを散歩させたほうがよい理由」の続きとして、日光浴の効果について解説します。日光浴が強い骨をつくる散歩をすることによって得られるもう1つの利点に日光浴効果があります。日光浴をすることで、人間の体は代謝活動が上がり、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す量が増加します。さらに、体の中でビタミンDが合成されます。ビタミンDは骨をつくるのに欠かすことのできない栄養分ですので、体を作っている途中の赤ちゃんにはなくてはならないものなのです。日光浴、ビタミンD、骨の関係については次のページに詳しく解説されていますので参考にしてください。・ 牛乳をたくさん飲んでいるのに骨の弱い現代っ子 なお、「日光浴をせずとも食事でビタミンDを摂れるのでは?」と思われる方もあるかもしれませんが、(赤ちゃん、大人ともに言えることですが)基本的には日光に当たる必要があります。このあたりに関しても上記ページに詳しく解説されています。ただし、強すぎる日差しや暑さは赤ちゃんにとってはかなり負担になりますので、その点には配慮をしてあげることが必要です。赤ちゃんの目が直射日光を浴びないように、つばつきの帽子を利用したり、日差しの強い夏場などは朝の早い時間や夕方近くに散歩をするようにするなど工夫をしましょう。赤ちゃんを外に連れ出す時の時間ですが、生まれてから1ヵ月ぐらいであれば1日10分ほど、首が据わってからは30分~1時間ほど、といった具合に徐々に増やしていってください。窓越しの光では日光浴にならないなお、日光浴であれば部屋の中でもできるのではないかと思うかもしれませんが、ガラスを通過した太陽光では日光浴の効果がありませんので注意しましょう。ガラスは太陽光の熱線は通過させるのですが、紫外線の中でも体の役に立つドルノ線を遮ってしまいます。このため、ガラス窓ごしに太陽の光に当たっても日光浴の効果は得られないのです。実際、病気などで1ヵ月以上も入院した赤ちゃんが日光浴をしなかったせいで、くる病に似た症状を起こしてしまったということもよくあります。赤ちゃんには窓越しではなく、きちんと太陽の光を浴びさせてあげましょう。散歩といっても、まだこの時期の赤ちゃんは自分で歩けませんから、何かに乗せて外に連れ出すことになります。最近ではお座りする形式のバギーなども売られていますが、首が据わっていない時期にはこういったものを使うのはよくありません。なるべくなら寝かせて外に連れ出せる、乳母車のようなものを用意しましょう。乳母車は短い間しか使えないのに場所を取る上、購入費用も馬鹿にならないという場合には、先輩ママから借りたり、あるいはリース会社からレンタルしたりというやり方もあります。ものによりますが、だいたい3ヵ月で5,000円~10,000円程度でレンタルできます。結局のところ、どこに住んでいても、頻繁に散歩をしていれば問題はないので、赤ちゃんがいるご家庭は、体調にもよりますが、できるだけおっくうがらず散歩に出かけるよう心がけていきましょう。(子育ての達人)
2016年02月03日赤ちゃんはまさに体のいろいろな部分を成長させていっているわけですが、体だけではなく脳の神経回路もまた成長させていっています。そのためにはどんな住まいに住むといいかをチェックしてみましょう。高層階に住むことが赤ちゃんにとってハンデとなる!? 赤ちゃんが健やかに生育するためには、庭があって赤ちゃんを遊ばせることができるような一戸建ての住宅が望ましいのですが、現代日本の、特に都市部に住む子育て世代の若い夫婦にとって、それは無理な相談なのかもしれません。庭付きの一戸建てどころか、マンションやアパート住まい、という方が多いのが現実ではないでしょうか。マンションやアパートに住みながら赤ちゃんを育てる場合、できるなら1階~2階といった低層階の部屋を選ぶようにしたほうが、赤ちゃんの生育にいい影響があります。マンションやアパートの低層階というと、車などが通行するときの音や振動、近くの家からの騒音、子どもが遊び回る声などが入ってきて少々騒がしく、煩わしく感じることもあるものですが、一方で赤ちゃんを外に連れ出す際におっくうにならない、という大きな利点が得られます。実際のところ調査してみると、マンションやアパートの高い階層に住んでいるご家庭では、赤ちゃんを外で散歩させる回数が少なくなることがわかっています。1階~2階に住んでいるご家庭に比べて4割程度になるというのです。これはエレベーターの有無に関わりませんので、高い階層に住んでしまうと、それだけ下まで降りていくのが面倒に感じるようになるのだと思われます。この点だけで考えると、マンションやアパートの高層階に住んでいる赤ちゃんはそれだけでハンデを背負ってしまうことになると言えるでしょう。(高層階でも頻繁に散歩などしているご家庭は問題ありません)。赤ちゃんを散歩させたほうがよい理由赤ちゃんを屋外に連れ出すようにしたほうがいい理由としては、赤ちゃんには酸素がたくさん必要である、ということがあげられます。家の中の空気に含まれている酸素は、どれだけ注意していたとしても外の空気よりも濃度が下がってきます。また、酸素の濃度が低いだけでなく、室内の空気はどうしても汚れます。空気が汚れる理由としては、赤ちゃん本人をはじめとする家族が呼吸することで二酸化炭素濃度が上がることや、ハウスダストが発生することです。赤ちゃんは毎日ものすごいスピードで成長していて、特に脳の神経回路を作るためには大人よりも酸素をたくさん必要とします。体重比で見ると3割以上多く必要になるという研究もあるぐらいです。このため、空気が汚れていて酸素濃度の低い室内にずっといることは、赤ちゃんの脳の発達にとって望ましいとは言えません。赤ちゃんを連れて外に出れば、赤ちゃんは脳の生育に必要な酸素を存分に取り入れることができるようになります。外で散歩をする際には車の排気ガスが多い道路などはなるべく避けて、木々が多く空気のきれいな公園などを利用するとよいでしょう。また、時には郊外に出て森林浴をしてみてもいいでしょう。森林では木々が光合成によって酸素を作り出すため、きれいで酸素の豊富な空気を取り入れることができるからです。酸素という面以外にも、赤ちゃんは外気にさらされることで皮膚や粘膜を強くすることができます。そうやって、季節の移ろいによる環境の変化に耐える力を付けていくことになりますし、一方で風邪などの病原菌に対する抵抗力を身につけることができるのです。さらに、部屋の中で代わり映えのしない光景を見ているよりも、外に出てさまざまな刺激を受ければ赤ちゃんの脳を生育するためのいい刺激になります。こうした点を考えて、マンションやアパートの上の階に住んでいる方は意識的に赤ちゃんを外に連れ出すように心がけるとよいでしょう。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月03日こんにちは。遠方に住む友人が春に出産予定と聞いて、今からウキウキソワソワしている栗生です。友人数人と共同で出産祝いを贈ろうという話になっているのですが、もう高性能ブランドバギー(高価)でも電動ハイローチェア(高価)でも、何でも贈ってあげたい気分です。…と、自分が産むという緊張感がないからか、うれしさやおめでたさがMAXになってしまって妙にハイになっている自分がいます。あぁ、早く新生児の顔を拝みたいな~。ところで、赤ちゃんの誕生祝いって、一体何が喜ばれるんでしょう。わが家でもいろいろなものをいただきましたが、もらってうれしいものとよく使うものって、実は違ったりするんですよね。うちでずっと使っているのは、超軽量おむつポーチと赤ちゃんの成長に合わせて形態を変えられるメリー。逆にすぐ使わなくなってしまったのはバウンサー。低月齢の頃はよく使いましたが、今は自分で動き回りたいようで大人しく座っていてくれません。ひとつ、もらってうれしかったものがあります。それは、さまざまな種類の木でできた無垢の積み木。匂いや手触りの違いが楽しく、おそらく高品質なおもちゃだと思うのですが、なにせ赤ちゃんが積み木を積むのはだいぶ先のこと。もらって1年はひたすら舐められしゃぶられ、その次は放り投げられ、大人が積もうものなら速攻でなぎ倒される、という具合です。もしや、しゃぶっているときに木の味の違いを覚えたりしていたのだろうか? だとしたら味覚の発達に一役買っていると言えなくもない…のかもしれない…。いろいろな意味で長く使えると言える積み木、友人の出産祝いに、ひとついいのを贈ってみようかしら。今日のカルタ「積み木は積みません」(栗生ゑゐこ)
2016年02月03日前編 では、赤ちゃんの色彩感覚を養う方法について紹介しました。今回はいよいよ、「赤ちゃんの色彩感覚を鍛えるのが、なぜ大切なのか?」についてお話しします。色彩感覚は、乳幼児期の経験により鍛えられる特に芸術家になって欲しいわけでもないのに赤ちゃんに色彩感覚の訓練をさせる必要があるのかと不思議に思う方があるかもしれませんが、正しい色彩感覚を身につけるというのは誰にとっても重要なことです。実は、色彩感覚は赤ちゃんが生まれながらにして持っている能力と考えられていたのですが、そうではなく、生まれた後の視覚体験(特に乳幼児期の視覚体験)で獲得されるものである、という研究結果が出てきたのです。この研究によると、乳幼児期にうまく視覚体験ができず色彩障害を持った場合、その後に高度な視覚体験を経験したり、色彩訓練を行ったりしても改善されることはなかったとのことです。乳幼児期の視覚体験が、その後の色彩感覚の発達に重要な影響を及ぼすことを示しています。※余談ですが、10年以上前までは小学校で色覚検査という検査が視力検査などと一緒に行われていました(現在は廃止になり、実施していません)。この検査では、色盲や色弱といった色覚異常を診断していました。現在、検査をしていないため、色覚異常に気づかないまま進学、就職と進み、直前で進路を断念しないといけないケースが出てきていることが日本眼科医会の調査で明らかになっています。感覚を発達させることで、物事をきちんと認識できるようになる生まれてから1年ぐらいをかけて、赤ちゃんは五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を感じ取るための脳の神経回路を発達させます。つまり、この時期は自分の周囲の世界をしっかりと感じ取るための機能をせっせと作っている時期なのです。物事に対して反応するためには、まず最初に、対象についてきちんと認識することができている必要があります。それが狂っていたのでは、それに対する身体的精神的反応をうまく行うことはできないでしょう。周囲をきちんと認識できなければ、歩くことさえ難しいでしょう。すべての行動の基礎になるのが五感で感じる刺激になるわけですから、それを感じ取る機能が正常に出来上がってこそ、さらなる知能や言葉といった人間らしさを発達させることができるわけです。ちなみに、赤ちゃんが意味のある言葉を話し始めるのは誕生から1年ほどたった頃になりますが、それまでに五感をうまく発達させることができなかった子どもは言葉の発達も遅れてしまうというデータもあります。四季豊かな日本は知能を育てるには絶好の国日本の自然は豊かで四季の移り変わりがあり、さまざまな色彩に包まれて生きることができる国です。そのため、自然に触れて生きているだけで子どもはたくさんの刺激を受けることができます。実際、知能テストで日本人の子どもの平均がほかの国より高いのはそこに理由があるという研究もあるほどです。日本の利点を利用して、子どもの五感をしっかりと発達させてあげましょう。(子育ての達人)
2016年02月02日生まれたての赤ちゃんは色の区別をすることができず、識別ができるようになるのはおよそ生後4ヵ月がたってからになります。色が識別でき始めたら色彩感覚の基本的なところを身につけさせるための訓練をすると良いとされています。それは一体なぜなのでしょうか? その理由については後編でお話しするとして、まずは赤ちゃんの色彩感覚を養うため、色の三原色を覚える方法を紹介します。赤ちゃんは赤・青・黄なら識別できます赤ちゃんがまず識別できるようになるのは赤い色と言われ、次に青と黄色がわかるようになります。それ以外の色についてはまだまだ識別できませんので、色彩感覚を養うにはこうした色の三原色を使って訓練を行っていくことになります。どんなことでもそうですが、難しいことを覚える前にまず基礎を覚えなければなりません。まず始めに赤・青・黄の3つの色彩を識別できるように覚えてもらうことが、この基礎に当たる重要なことなのです。ではどうやってこれら3種類の色彩を覚えてもらうかですが、赤ちゃんが日常生活で興味を向けやすいものにこうした色味を配置するようにすると、もっとも効果が上がります。赤ちゃんの周りに、赤・青・黄の色味を配置するこの時期の赤ちゃんがもっとも興味を向けるものというと、それはお母さんという存在です。ですからお母さんが着用しているものに赤・青・黄の色味を配置するようにするのです。とはいえ、原色の赤・青・黄を使ったケバケバしい衣服ばかり着ているわけにもいかないかと思いますので、赤ちゃんとふれあう時だけ脱ぎ着できるようにエプロンなどを利用してみてはどうでしょうか。エプロンならば取り外しも楽ですのでおすすめです。ただし、赤ちゃんはこの時期まだベッドに寝ている姿勢を取っていますから、お母さんの腰から下はあまり見ることができません。使うなら胸のところまで生地のある大きめのエプロンにしましょう。また、赤ちゃんのベッドまわりに赤・青・黄の色味を持ったものを配置するという手もあります。たとえばお部屋のカーテンを使ってもいいでしょうし、赤ちゃんの視野に入るところに色紙をつるしたりしてみてもいいでしょう。いずれにしても、全体が真っ赤であったり真っ青なものを使う必要はありません。一部に原色の模様が入っているようなエプロンやカーテンでも十分ですので、うまく探してみてください。赤ちゃんが成長して生後5ヵ月ぐらいになり、周囲にあるものや玩具に興味を示し始めたら、これも色彩の訓練に利用できます。中間色のかわいらしい玩具ではなく、多少ケバケバしく見えても赤か青か黄色の原色の玩具を与えてあげてください。赤ちゃんが中間色を見分けることができるようになるのは、生後半年をすぎてからのことになります。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月02日前編 では、「子どもがまっすぐ育つためには、家族以外の年長者が、その子を理解してくれていることが重要」という話をしました。後編では、その重要性をもう少し掘り下げていきます。家族以外の理解者って、たとえばどんな人?「子どもにとっての家族以外の理解者」という位置に一番適当なのが学校の先生ですが、実際にはなかなか難しい、という悲しい現実もあります。先生に求めることさえ難しいのに、「誰かほかにいるのか」と思ってしまいがちですが、実はそれほど悩む必要はありません。親の友人で家によく遊びに来る人がいればその人で構いませんし、近所のおじさん、おばさんなどでも十分です。子どもを認めると言ってもそんなに難しいことが必要なわけではなく、「おお、大きくなったなあ、ちゃんと勉強や部活してるか?」などと声をかけてくれるだけのことでよいのです。大事なのは、子どもがその人と接することで、その人に理解してもらっている、受け容れてもらっているというふうに実感できることです。それによって子どもがうれしく思うことが大事なのです。子どものためを思った言葉であれば、子どもには伝わるこういった位置にいる人で、子どもの顔を見るたび、チクチクと小言を言う人もいるかもしれません。しかし、それがその子どものためを思った言葉で、基本的にその子のことを好きで言ってくれているのであれば、子どもには必ずそれが通じます。逆に、よく顔を合わせる人でもその子に別段好意を持ってくれているわけではないようなケースでは、たとえどんなに耳障りのいい言葉をかけられても子どもは自分が受け容れてもらっているというようには感じません。このように、子どもに好意を持ってちょくちょく顔を合わせる位置にいる人であれば誰でもいいのですが、一番いいのは自宅近くに住んでいることです。毎日の登下校の際に必ず顔を合わせる近所の人あたりがいちばんでしょう。そういった人物と子どもがいい関係を築くためには、本人同士の関係性もそうですが、子どもの親とその人物との関係が良好であることが大事になってきます。近ごろはこうした近所づきあいも薄れ、中には近所にどんな人が住んでいるかも知らない、といったようなことも増えてきています。しかし、このようないい近所づきあいを家族ぐるみでしておくことは子どもが成長する上でも必ずプラスに作用するということを、親はしっかりと心に留めておくべきでしょう。習いごとの先生も理想的な理解者になり得るまた、さらに一歩踏み込んで子どもを理解してくれそうな存在として、子どもが通う習いごとの先生が挙げられます。こうした先生は、家族以外に子どもがちょくちょく顔を合わせますので、まさにうってつけの位置にいると言えます。習いごとに子どもを行かせるときには、親同士のネットワークや近所の人などからの評価を元に教室を選ぶことが多いでしょう。その際に、その先生が持っている技術や育成方針といったものに目を向けるのもいいですが、その先生が子どもを好きな人かどうか、あるいは一人一人の個性を見極めてそれを大事にしてくれる人かどうか、といった視点を加えてみることも大事になってくるでしょう。習いごとの先生が自分のことを理解し評価してくれ、そうした人とちょくちょく顔を合わせることができれば、子どもは安心感と自信とを得ることができます。自分に何か問題が起きたときに、親身になってくれたり、共感してくれたり、時に叱ってくれたりするような人が多ければ多いほど、子どもは素直に成長します。自分を理解してくれる他人を持った経験のある子どもが歪んで育ってしまったり、非行に走ってしまったりする可能性はぐっと下がるのです。そのためには、子どものみならず親も社交性を持ち、地域活動などに積極的に参加することが必要です。それによって交友関係が広がり、子どもが多くの人たちに出会う機会が広がるからです。中には他人とつきあうのがちょっと苦手といった親もあるかもしれませんが、そこは子どものためです。親だけ、家族だけで子どもを育てようと思っても限界がありますから、そこは地域の人の助けを借りるためぐらいの気持ちを持って、近所づきあいもそれなりにしておくことが大事になってくると思われます。(子育ての達人)
2016年02月01日子どものことを理解してくれる人がいる環境では、子どもが歪んでしまうことはありません。こうした子どもの理解者としてはまず家族があげられますが、家族以外の人に理解者を得ておくことも大変重要です。家族以外の理解者がもたらす作用、そして、どういった人を理解者として持つのがよいのかについてお話しします。「家族以外の理解者」がいることが子どもにとって重要自分を理解してくれる人がいれば子どもが歪んで育つことはない、と言われたら、それは当然だろう、といった反応が返ってきそうです。たしかに、子どもの一番近くにいる親や家族がその子どもにきちんと目を注ぎ、子どもの心を理解していることは、子どもが歪まないための第一の条件ではあるでしょう。しかし、それに加えて大事なのは、親やきょうだい、親族のほかに、子どものことを理解してくれている人がいることです。身近にいる家族以外の人がその子どもを理解してくれていることが、子どもが歪んで育たないためには非常に重要になるのです。これは子どものみならず大人にも言えることですが、人間は1人では生きられず、常に自分を理解してくれる誰かを求めています。しかし、その「誰か」が自分の親兄弟、あるいは配偶者といった家族だけというのはいかにも寂しいものです。家族以外の誰かが自分のことを理解し、評価してくれていると感じられるだけで、人間は自分が社会の中で認められた存在だと自信を持つことができます。そして、その自信ことにより、何か重大なことが起こったときにも踏ん張りがきくようになるのです。年長の人に理解されていると、人は安心感と自信を持てるようになるその「家族以外の誰か」は、友人や同僚、趣味仲間などどんな人でも構いませんが、できれば普段は自分とは少し距離があるような人物であるほうが、より頼もしく感じられるものです。たとえば、会社で同僚だけに認められているよりも、先輩にあたる人や上司が認めてくれていたらどうでしょうか。また、学校時代の友人だけでなく先生が認めてくれていたらどうでしょうか。ママ友だけでなく、近所に住んでいる年上の奥さんでもいいかもしれません。こういった、自分よりも少し目上にあたるような、年長の人に理解されているという感覚により、人は安心感と自信を持つことができます。こういった感覚は大人だけでなく子どもにも共通しているものです。自分の常に近くにいる親は当然として、家族以外の誰か年長者が子どものことを理解して認めてくれることが大事になってきます。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年02月01日アメリカの子育て方法は、日本とは違うことがとても多いです。アメリカ式の子育てに関する考え方や方法を知ることで、自分なりにうまく取り入れて、育児を工夫してみましょう。一緒に寝ないは当たり前日本と違うアメリカの子育て方法の代表といえばやはり、「ねんねトレーニング」。アメリカでは産まれたときから自立心を育むために、赤ちゃんでも子ども部屋に1人で寝かせます。部屋にはベビーモニターを置いて、赤ちゃんの様子がほかの部屋でもわかるようにしたり、カメラで見られるようにしています。また、赤ちゃんが夜泣きしてもすぐには駆けつけません。多少のグズリ泣きくらいは放っておいて、自分で泣きやむのを待つことがあります。そうすることで赤ちゃんの夜泣きが減っていくと考えています。日本の狭い住宅事情では、なかなか産まれたときから子ども部屋をつくるというのは難しいことではあります。むしろ、日本では子どもが少し大きくなるまでは親と添い寝をするという文化です。しかし、自立心を育むことに重点を置いているアメリカでは、添い寝は考えられないようです。叱るときはタイムアウトでクールダウンアメリカの親ならだれもが使う、しつけの方法、「タイムアウト」。子どもが親の言うことを聞かない、悪いことをした場合などに、行動を一旦止めてクールダウンさせる方法です。だいたいどこの家庭でも「タイムアウトの場所」があり、そこに座らせて気持ちが落ち着くまで待ちます。途中で脱出したらまた始めからです。時間の目安は子ども年齢分といわれ、3歳なら3分といった感じです。「タイムアウト」の時間が終わると、なにがいけなかったのかを話し、「タイムアウト」になった理由を理解させて終了です。その後は遊びに戻ってOK。この方法は子どもだけではなく、怒りでヒートアップしたママの気持ちを落ち着かせる効果もあります。子どもが数分間クールダウンしている間に、ママもクールダウン。これで、怒鳴ったりする回数もグンと減ります。※タイムアウトについては、こちらの記事も参考に・ 欧米流子育て法「タイムアウト」で叱るストレスが少なくなる!? ベビーシッターを利用してママも息抜きアメリカでは子どもをベビーシッターに任せて、仕事や外出をする人は多くいます。特にアメリカでは産後数ヵ月ですぐに仕事復帰する人がとても多く、そのためベビーシッターを利用する人が多いのが理由です。仕事だけでなく、ママが子育てで疲れてしまわないように、夫婦の時間を取るためにベビーシッターを利用することもよくあります。夫婦で月に一度ディナーに行ったり、映画に行ったり、また夫婦同伴のパーティーに出席したりなど、自分たちの時間のためにもベビーシッターを利用します。日本ではまだまだベビーシッターは浸透していませんが、以前に比べ、特に都市部ではベビーシッターの数も増えてきています。「ベビーシッターに預けてまで」と思いがちですが、時代は変わりつつあります。ストレスをためてイライラしているよりは思いきって休む。ママも休息を取ることが、穏やかな育児のために大事なことなのかもしれません。(フレシュラスともみ<フォークラス>)
2016年01月31日一生懸命育てたい、真面目に子どもと向き合いたい…。わが子がかわいいからこそ、ちゃんと育てようと思うからこそ、陥りやすいのが育児ノイローゼ。周りにサインを出している人はいませんか? ママさんたちの経験談をもとに調べてみました。育児ノイローゼ、それは誰でもあり得ること「ノイローゼ」と聞くと、少し気後れしてしまう人がいるかもしれません。でも、自分では気がつかないうちにその症状に陥っているおそれがあります。初めての出産。毎日必死に子育てをしているのにどうしてうまくいかないの!? そんなふうに思い始めたら、もうそれは育児ノイローゼのはじまり。そう、育児ノイローゼは誰にでもありえることなのです。こんなサインがあったら気をつけてでは、どんなサインがあったら注意を払わなければいけないのでしょうか? 実際に経験のあるママたちに聞いてみました。・気になりすぎて眠れないノイローゼ、というと育児自体に悩みがあるため症状に陥る、と考えられがちですが、そうではない場合もあります。それが、「気になりすぎて眠れない」というもの。3ヵ月の赤ちゃんのママであるAさんは、赤ちゃんが未熟児で生まれたこともあり、退院してからは特に注意を払っていました。そのうち、赤ちゃんが静かに眠っているだけなのに、「ちゃんと呼吸をしているだろうか?」と気になるようになってきたのだそう。それ以来、赤ちゃんが眠っていると何度も何度も様子を見に行っては安心する、という状態になりました。当然ながらAさんはきちんと眠れてはいません。見かねたAさんの旦那さんが「自分が見ているから眠ったらどうだ」と声をかけても断わってしまうのです。Aさんはそれ以降顔色も悪く、だいぶ体重も落ちてしまい、不眠の日々が続いていました。この話をAさんの実母から聞いた第三者が、「赤ちゃんが気になるのはわかるけれど、それはちょっとおかしいよね」と実母にアドバイス。その後、実母とAさんとが何度も話し合った結果、ひとまずAさんは赤ちゃんと共にAさんの実家で生活するようになりました。Aさんが寝ている間は実母がちゃんと赤ちゃんを見るということを話し、納得させ、とにかくAさんは睡眠をとることに。おかげで体調はだいぶ良くなったのだそうです。睡眠不足は情緒の不安定にもつながっていきます。赤ちゃんのことが気になるAさんは、眠れないことで必要以上にイライラし、本人は気づいていなかったのですが、周囲にストレスをぶつけ始めていたようです。それで済む間はよいかもしれません。でも最悪の場合、赤ちゃんにもそのストレスの矛先が向かっていたかもしれないと考えると…。育児では授乳の間隔もあり、なかなかまとまった睡眠時間は取りづらいもの。しかし、家族が協力してくれるのならば、時にはそれに甘えることも必要です。それは決して育児をさぼっていることにはならないのです。むしろ、赤ちゃんを育てるために重要なことと言えるでしょう。・アドバイスされても「あなたは子どもがいないからわからない」と返してしまうまた、このような経験談も聞くことができました。子育て中のBさんと久しぶりに会った友人のCさんは、Bさんが育児について、ずいぶん悩んでいると感じました。Bさんの旦那さんは仕事が忙しく、子育てに協力的ではないといいます。そのため、慣れない子育ての悩みをBさんは1人で抱えていたのです。ですが、Bさんの愚痴を聞いているうちにCさんは、「そんなに思いつめなくてもいいのでは?」と思うところがあり、そう助言したそうです。ところが、Bさんは未だ独身のCさんに「あなたには子どもがいないから私の苦労がわからないのよ!」と返したのだとか。たしかに、既婚者と未婚者、そして実際に出産経験があるかないかでは大きな違いはあります。ですが、客観的に現在の状況を見ている人のアドバイスを、「あなたにはわからない」と返してしまうのは、心に余裕がない証拠です。その時点で、すでに危険信号は点滅しているのです。Cさんはその場は上手に収め、後日、別の既婚者の友人Dさんにこの話をしました。そして同じような経験をしたことがあるDさんはBさんと話をしました。そのことでBさんはだいぶ気分転換ができたのか、徐々に様子が変わっていったそうです。すべての家庭が、夫婦で協力して子育てを行えているわけではありません。中には仕事が忙しく、妻に育児をまかせっきりの夫もいます。もちろん、家族を養うために必死で働いている夫を責めることはできません。しかし、何か悩みがあっても相談できる友人もいない。だけど子育ては待ってくれず、1日の大半は赤ちゃんと2人きり。一生懸命やっているはずなのに、赤ちゃんは泣きやまず、どうしたらいいかわからない…。妻がそのような状態になり、それが悪化して、育児ノイローゼへと繋がっていったときになって始めて、夫が「君はよくやってくれている。頑張っているね」と、やさしい声をかけたところでもう、どうにもなりません。状態が悪化した場合は、カウンセリングの利用や病院に通院するといった対処も必要となるからです。それぞれの家庭には家庭の事情があります。でも毎日、たった一言でもよいのです。お互いを労う言葉をかけあうことで、回避できることもあるのです。利用できるものは利用しよう!では、育児ノイローゼにならないためにはどうしたらよいのでしょうか?当然ですが、「こうすれば絶対大丈夫!」という方法はありません。それは人それぞれ、症状も状況も違うからです。ですが、「気分転換をする」ことや「よく睡眠をとる」ことなどは比較的誰にでも有効な手段です。両親に頼るのもよいですし、近くに頼れる身内がいない場合は、自治体の子育て支援サービスなどを利用するのがよい方法です。また、最初から預けることに不安を感じる場合はまず、自分が悩んでいることを相談するためにサービスに電話やメールをしてみるのもよいでしょう。それでもまだ誰かに預けることが不安なら、赤ちゃんと一緒に近くのこども園などへ、園庭開放日や親子で参加できるイベントなどに出かけてみてもよいでしょう。保母さんや、子育てのベテランの先生に話を聞いてもらったり、見てもらったりするだけで随分と違うからです。そう、誰かに話を聞いてもらうこと。それもとても大切なことのです。ママが真面目な性格であればあるほど、育児を休み、気分転換に出かけることに抵抗を抱くかもしれません。ですが、育児を少し休憩して出かけるために、誰かに頼ることは「育児をさぼる」ことではないのです。赤ちゃんを健やかに、すくすくと育てていくためには重要なことなのです。利用できるものは最大限利用して、のびのびと子育てができるとよいですね。(八湊真央<フォークラス>)
2016年01月28日こんにちは、イラストレーターの栗生です。暖冬とはいえ寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。積雪で東京の交通がマヒした日、保育園デビューした赤子は早速風邪をひいてしまいました。今年は保育園にどのくらい通えるのか、今からドキドキしています。そんな赤子も早いもので間もなく1歳。母乳を飲み始めて1年のキャリアになります。最初の頃はまだ飲み方もうまくなく、こちらも授乳時間や体勢を試行錯誤して飲ませたものですが、今やおっぱいを放り出して寝転んでいるだけで勝手に飲みに来てくれるように。俗に言うドリンクバー状態であります。それもただ飲むのではなく、足を持ち上げてアクロバティックなポーズをするわ、口を中心に転がりまわるわで、端から見たら母子で前衛舞踊を繰り広げているように見えるんじゃないかと、授乳しながら楽しくて仕方ありません。しかし、最近はガッツリ生えてきた歯で噛まれるようになってしまい、楽しい時間が恐怖のひと時に…。そろそろ卒乳かな~と考えている、この頃です。今日のカルタ「乳の飲み方フリーダム」(栗生ゑゐこ)
2016年01月27日寒い時期だからこそチャレンジできる、手作り味噌この冬は、子どもたちと一緒に「手作り味噌」に挑戦してみませんか?味噌作りは、「寒仕込み」といって、1月下旬から2月にかけての寒い時期に仕込むのが良いそうです。この時期に仕込みを行うと、冬から春、夏と季節が移るのに合わせて、自然に気温が上がって発酵熟成が進んでいきます。そして、秋に気温が下がってきて熟成が落ち着いてきた頃、ちょうどその年の冬に、食べ頃になるのだとか。1年間、四季の移ろいにリンクするように、味噌も変化していく…というのは、子どもたちにとっても興味深い体験になるはず。最近では、大人の私たちも、味噌がどんなふうに育っていくのか触れたことがある人は少ないのではないでしょうか。かくいう私も、手作り味噌は未経験…。もうすぐ2歳になる娘は、ごはんとお味噌汁が大好き! ちょうどいい時期ですし、今年は「手前味噌」に挑戦してみたいなぁと思っています。もう少し大きなお子さんのいるママなら、お子さんと一緒に味噌作りも楽しいですね!味噌作りの基本的な手順味噌の作り方の基本的な手順は、1.大豆を前の日から水に浸す2.大豆を煮て、つぶす3.つぶした大豆に塩と麹を混ぜる4.容器に入れ、重しをして保存です。それぞれの作業に、ちょっとしたポイントがありますが、難しいものではありません。材料は、「大豆」、「麹」、「塩」と、とてもシンプル。余分な添加物を入れずに作れるし、材料も国産のもの、有機栽培のものなど、自分なりのこだわりで選べるのもよいところです。書籍や、各地の味噌屋さんのウェブサイトなどでは、詳しい作り方が紹介されていますので、参考にして、チャレンジしてみてはいかがでしょう?※参考 家庭で作る有機味噌作りセット 中辛(約6kg)白米タイプ マルカワみそ株式会社 ¥4,500 『あれも、これも、おいしい手作り生活。 』(Sanctuary books) /まめこ(著)¥1,296 ・ 味噌屋が教える失敗しない手作りみその作り方 | 越前有機味噌蔵 マルカワみそ 冬の時期に仕込んだ味噌は、梅雨明けの頃に一度だけ「天地返し」をして、さらに秋まで熟成させます。子どもたちも、一緒にお手伝いして仕込んだ味噌が「どんなふうになったかな?」とワクワクしながら、食卓に並ぶまでを楽しんでくれそうです!店頭には、たくさんの種類の味噌が並んでいますが、その味噌たちがどんなふうにできているのか、子どもたちと楽しく、おいしく、学べたらいいですね。(あまやゆか)
2016年01月26日洗い物に洗濯、部屋の片付けなど、ママがやることは毎日たくさんありますよね。しかし、子育てしながらの家事は子どもにまとわりつかれてしまってスムーズに運ばないことも多いのでは? そんなときは思いきって子どもに家事を任せてみてはいかがでしょうか。歩けるようになり、こちらの言うことが理解できるようになった年齢であれば、いっそのこと「お任せ」してしまうのもひとつの方法です。子どもにお任せ!1人でできる家事(1)植物の水やりあらかじめ、じょうろに水をいれておけば、あとは植物に水をあげるだけで済みます。初めは「こんな感じでお水をあげてくれる?」と手本を見せておきましょう。子どもにとっては「何かを育てている」という感覚も味わうことができ、植物の色が変わったり、花や実をつけたりする変化を楽しむこともできます。子どもにお任せ!1人でできる家事(2)玄関の靴をきれいに並べてもらうついつい自分でパパッとやってしまう玄関周りの掃除も、子どもに手伝ってもらいましょう。乱れた靴はそろえ、かかとが内側になるように並べておくと見た目もすっきり! 子どもにも自然と「自分で脱ぎ履きするときにも、きれいにそろえよう」という意識が芽生えます。「長靴は靴箱のこの段にしまっておいてね」など、靴箱にしまう場所も教えておくとよりいいですね。子どもにお任せ!1人でできる家事(3)散らかったものを所定の場所に戻してもらう常にどこにあるのかわからなくなるリモコンやボックスティッシュなどは、あらかじめ所定の位置を決めておくようにしましょう。散らかっているときにそうしたものを所定の位置に片付けてもらうと、とても助かります。子どもの手が届く範囲に設定し、きれいな状態を覚えておいてもらうようにしましょう。子どもにお任せ!1人でできる家事(4)洗濯物を畳むタオルや自分の下着など、面積が小さかったり、形が単純だったりするものを畳んでもらいましょう。最初は「こうしてこうして2回折ってね」や「くるくる巻にして」など、畳み方を教えてあげます。畳んだものはタンスの前など決めた位置においてもらうと助かりますよ。子どもにお任せ!1人でできる家事(5)食事に使うコップやおはしを並べてもらう食事をする前にテーブルを簡単に拭いてもらいましょう。そして、コップやおはしなど、軽いものをキッチンから食事をするテーブルに運んでもらいます。慣れてきたら料理自体を運んでもらってもいいですね。配膳をしてもらえると、とても時短になります。徐々にできることが増えていくわが子のお手伝いは、とてもうれしいものですよね。お手伝いが終わったら「助かる! ありがとう!」などたくさん褒めてあげましょうね。(すだあゆみ)
2016年01月26日わが子の就寝時間について、悩んでいる人はいませんか? わが家の6歳の息子は、昼間は思いっきり遊んでいるし、ごはんもたくさん食べて大人以上に疲れているはずなのに毎夜目はらんらん…。寝つきがとても悪いです。そこで、その原因を探るとともに、子どもが21時までには自然と眠れるようにするため取り組んだことを、実体験とともに紹介しましょう。起床時間を「早め」、「毎日同じ時間」にする幼稚園のバスの時間が遅いせいもあり、わが子が起きるのはいつも8時~9時の間。まずはこれが原因と考え、毎日7時に起こすようにしました。早く起きるわが子の相手をするため、朝はいつも以上にバタバタしてしまいましたが、着替えや食事が早く済むため、出かける前にあわてないというメリットもありました。寝る1時間前から落ち着かせるテレビをジャンプしながらみたり、家族のまわりを飛び跳ねて行き来したり…。寝る直前まで全身を使って遊ぶことを控えさせ、寝る1時間前くらいから寝室に入り、本を読んだり寝ながらおしゃべりしたりと静かに過ごすようにしました。また、寝る前に「ちょっとだけ」と見ていたYoutubeなどのスマホ鑑賞も止めることに。パソコンやテレビ、スマホの画面は思っているよりも明るく、見ていると逆に目がさえてくるようです。止めたおかげで私自身も目の疲れがやわらぐようになりました。部屋の電気をすべて消す寝室では部屋の明かりを薄暗くして、しばらくゆっくり過ごし、眠気がさしてきたら明かりをすべて消して真っ暗にするようにしました。しばらくはおしゃべりしていますが、最初にゆっくりしていたせいもあって早く眠るようになりました。生活習慣を変えた結果は…?それまでは22時に寝るのが当たり前。ちょっと遅くなり結局23時をまわってしまうことも週に何度かありました。しかし生活習慣を変えたことで、21時半には完全に眠りにつくようになりました。寝かしつけの癖がとれないので私も一緒に布団に入る手間はありますが、「子どもの眠り」について私もきちんと向き合うことができたような気がします。子どもに限らず、不眠で悩んでいる方にも効果があるかもしれません。気になった方はぜひ試してみてくださいね。(すだあゆみ)
2016年01月25日前編 では「赤ちゃんがおもちゃを取ろうとするのを邪魔してはいけないのはなぜか」ということについてお話ししました。後編では、赤ちゃんがおもちゃを取ろうとする行為がもたらす、発達への影響について解説します。最初からうまくはできない、根気よく見守って最初のうちこそ、あさっての方向に手を伸ばしたり距離感を間違えたりしていた赤ちゃんも、試行錯誤するうちにほどなく、問題なくおもちゃに触ることができるようになってきます。この時期の赤ちゃんはまだ、物をつかんで持ってくることができないでしょうから、手元まで持ってきてあげるなど、そういう部分だけは大人が手助けをしてもよいでしょう。ガラガラなどを赤ちゃんの近くに置いてあげれば、興味津々でがんばって握りしめ、振って音を出したりして遊び始めると思います。しかもそれは脳の訓練にもなるのです。このとき、持ったおもちゃなどをすぐに落としてしまうようであれば、赤ちゃんにとってはまだ重すぎるということですから、もっと軽い物に替えてあげるとよいでしょう。軽い物に変えたとしても、初めからうまくはできませんので、落としてしまうのは仕方ありません。ときどき拭いて、きれいにしておきましょう。生後4ヵ月~5ヵ月ぐらいになれば、赤ちゃんはおもちゃを自分の手でつかみ始めます。しかし、この頃にはまだ、大人のように親指とほかの手指を独立させて使うことができず、熊手のようにべたっとつかむようなやりかたしかできません。6ヵ月を過ぎる頃になると、ほかの4本の手指と親指を別々に扱って、大人がやるような物の握り方ができるようになり、生後9ヵ月を過ぎる頃には、手のひらで支えなくても指だけで物をつまむということができるようになります。時期に関しては個人差があります。たとえば生後7ヵ月ぐらいでも熊手つかみをしている赤ちゃんもめずらしくありません。焦らず見守ってあげてください。手を使う赤ちゃんは脳機能の発育も早い手は脳の出張所などとも言われ、体の中でも感覚器がたくさん集まっている場所です。ご存じの通り、触覚は体の中でいちばん敏感な部分です。手を使うことで得られる刺激は脳の発達には欠かせないものですから、赤ちゃんがどんどん手を使うように促してあげましょう。赤ちゃんは、指しゃぶりを本能的に行っていますが、これも指を刺激することで脳の発達に重要な意味を持っていると言えます。おもちゃをうまくつかむことができたら、褒めてあげるのを忘れないでくださいね。見ている側はイライラするかもしれませんが、失敗しても手助けはせずに見守り、成功したら褒めてあげるというのが原則です。(子育ての達人)
2016年01月24日生後4ヵ月ぐらいになると、赤ちゃんは周囲のいろんなものに興味を示し始め、近くにあるおもちゃやおもしろそうなものに手を伸ばし始めます。これは、赤ちゃんの脳を訓練する絶好のチャンスです。どんなふうに対応したらいいのかをチェックしてみましょう。おもちゃに手を伸ばして触る行為は、赤ちゃんにとってはハイレベルなことおもちゃで遊ぶこともさることながら、この時期の赤ちゃんにとってはおもちゃを取るために手を伸ばすことそのものが脳の訓練になります。おもちゃに手を伸ばしてそれに触るというのは、大人が考えるよりも赤ちゃんにとってはずっと難しいことなのです。離れたところのおもちゃを取るためには、まず自分の目でおもちゃがある場所を見た上で、そちらの方向に自分の手を動かさねばなりません。しかも、このような情報処理と制御を逐次行いながら目と手を連動させなければならないのですから、かなり高度なことをしようとしているわけです。「おもちゃに手を伸ばしてつかむ」という行為は、そこに何かに興味を持つという意欲が合わさって始まる行動なのです。おもちゃに手を伸ばすことそのものが訓練になるですから、いきなりおもちゃをしっかり取ることはできず、最初は遠くに手を伸ばしすぎたり、方向を間違えて手がずれてしまったりすることもあるでしょう。しかし、そこで周囲の大人が手を伸ばしてしまっては意味がありません。赤ちゃんは脳を訓練するための絶好の試行錯誤の機会を得たのですから、それを取り上げないようにしましょう。おもちゃを取るというのは簡単な行為に思えますから、周囲の大人からすればじれったくなったり、かわいそうに感じたりして、つい手を貸してしまいがちです。しかし、赤ちゃんは初めて反射ではなく、大脳で制御して行動をしようとしているのです。ここはじっと我慢して見守ってあげましょう。赤ちゃんがおもちゃに興味を示しだしたら、ベッドの上に紐を渡して、つかみやすそうなものを紐や糸で吊ってあげてもいいでしょう。これは特におもちゃでなくても、安全なものなら日用品でも構いません。赤ちゃんのベッドの周囲、危険のない手の届く範囲に置いてあげてもいいでしょう。そんなふうにしておもちゃにうまく触れるようになっても、この時期の赤ちゃんはまだ握りしめることができません。しかし、赤ちゃんは手をおもちゃにくっつけて引き寄せるような仕草をしながらも、おもちゃに触れたということで、だいぶ満足してご機嫌になっています。そうしたら、お母さんや周りの大人は声をかけて褒めてあげてください。赤ちゃんはますますおもちゃに興味を持ち、手を使って自発的に脳の訓練をしてくれることでしょう。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年01月23日前編 で説明したように、赤ちゃんを腹ばいにして筋肉をつける訓練をすると、背中や首、そして両腕の筋肉が早く発達しますので、首のすわりやハイハイといった赤ちゃんの発育もまた早まるほか、呼吸を活発に促進する効果もあります。生後3ヵ月目ぐらいの赤ちゃんは、ちょうど近くのおもちゃに自分から手を伸ばし始めるぐらいの時期ですので、おもちゃに興味を示したなら赤ちゃんの近くにおもちゃを置き、腹ばいにしてあげるというやり方でやってもいいかと思います。生後3ヵ月までの赤ちゃんを寝かせるときの注意点ところで、こういった赤ちゃんを腹ばいに寝かせることは欧米では習慣的に行われていますが、日本ではあまり行われていません。実は、日本でも過去に取り入れられた時期があったのですが、窒息事故が起きた報告があり、危険ではないかといううわさが広まって実施する人がほとんどいなくなりました。腹ばいによる窒息事故に関しては、「赤ちゃんを寝かせる布団が柔らかすぎたためではないか」と原因づけられています。日本では、「赤ちゃんが気持ちいい」など、よかれと思ってふかふかの柔らかい布団にする方が多いのかもしれませんが、発育や安全のことを考えると、実はかための布団のほうがいいのです。というのも、赤ちゃんははじめの頃は鼻でしか息ができません。そのため、柔らかい布団に鼻まで埋まってしまうと窒息しかねないのです。また、布団が柔らかすぎるとまっすぐな背骨を曲げてしまうリスクもあります。赤ちゃんにふかふか枕も要注意同じように、赤ちゃんの窒息という点から見れば、柔らかくふかふかした枕を使わせるのも考えものです。赤ちゃんの頃に枕は不要で、頭の下に汗を吸わせるためのタオルを敷く程度で十分なのです。なお、寝かせるときとはちょっと離れますが、生後3ヵ月目ぐらいの赤ちゃんは首がすわっていないこともあり、激しく体を揺すったり、「高い高い」をしたりする行為も危険を招くおそれがあります。場合によっては「揺さぶられっ子症候群」になることもあり、脳障害の危険もあります。「揺さぶられっ子症候群」については次のページに詳しく解説されていますので参考にしてください。・ こういうのは危険! 赤ちゃんの頭はとってもデリケート 赤ちゃんを揺り動かす際にはきちんと首を支えるようにするほか、「高い高い」はまだ行わないようにしましょう。(子育ての達人)
2016年01月22日日本ではあまり行われませんが、生後3ヵ月までぐらいの赤ちゃんを腹ばいにしてあげるとその後の発育が早まるということで、欧米などでは積極的に取り入れられています。腹ばいにするとなぜ発育にいいのか、見てみましょう。腹ばいにすることで赤ちゃんの首や背中が鍛えられる生後1ヵ月目に入るぐらいになった頃、赤ちゃんを腹ばいに寝かせると、わずかな間ですが頭を上に持ち上げるようになります。この時期になると生まれた直後よりも首や背中に筋肉がついてくるため、こうした動作をします。欧米では赤ちゃんを腹ばいで寝かせる習慣があるのは、こうした筋肉の力を訓練してあげることで首がすわるのを早くすることができるからです。また、背中の筋肉がつくことによって、赤ちゃんがよく呼吸できるようになってきますので、この時期の成長に重要となる酸素が脳に行き渡りやすくなります。あおむけでずっと寝ていた赤ちゃんは背中の筋肉の発達が遅くなりやすい傾向にあるので、意識的に腹ばいにさせてあげることが大切と言えるでしょう。赤ちゃんを腹ばいにさせる方法では、具体的にどんなふうに赤ちゃんに腹ばいの訓練をさせればよいのでしょう。まずは、赤ちゃんを寝かせている布団の上に座布団をしき、その上に赤ちゃんの胸やお腹がのるようにして赤ちゃんを腹ばいにします。このような体勢になると、赤ちゃんは顔が胸などよりも下の位置に来ることから、数秒間程度かもしれませんが、手やひじを使って上体を支え、首を持ち上げようとします。このとき、赤ちゃんの背中を上から下にさするようにしてやると、その部分を意識して力を込めやすくなりますので、赤ちゃんは首を持ち上げやすくなります。しかし、この時期の赤ちゃんはまだずっと首を上げていることはできず、数秒たつとまた首を布団に落としてしまうでしょう。そうなったら再び背中をゆっくりとさすってあげると、赤ちゃんは刺激に反応して首を再び上げようとします。腹ばい訓練を行う頻度1日に1回か2回、こういった筋肉の訓練をしてあげていると、最初は30度程度しか持ち上げられなかったところが2ヵ月ぐらいで45度ぐらいまで上がるようになり、3ヵ月目ぐらいには垂直に近い高さまで上げられるように、4ヵ月目ぐらいにはこうした体勢を30秒ほど維持できるようにもなってきます。首だけでなく、手の使い方も変わってきます。最初はひじを使って体を持ち上げていたものが、3ヵ月目ぐらいには両腕をしっかり伸ばして手首で体を支えることができるようになってくるのです。こうした訓練を行っていると4ヵ月目ぐらいで、赤ちゃんをあおむけの状態から抱き起こすときに、首がついてくるようになるのがわかるでしょう。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年01月21日子どもが産まれると、一年を通して何かとイベントごとが増える。家族にとって、その子が第一子ともなれば「待ってました!」とばかりにおじいちゃん、おばあちゃんは初孫をこれでもかというくらいにかわいがる。イベント事ともなれば、盛り上がりはすごいもの。お宮参りに始まり、生後100日目には「お食い初め」がある。お食い初めとは、子どもが一生食べ物に困らないよう家族が願い、産まれて初めて食べ物を口にする行事のこと。まだ食べれないので“フリ”をするのだ。わが家の息子がこの世に誕生して、100日目を迎える日、西荻窪にある料亭で両家が集い「お食い初め」をすることになった。良い機会だ! これは息子にオシャレをさせたい。わたしは産前から、息子のために買い揃えておいたベビー服の中でも一番お気に入りのものを選んで息子に着せた。お祝いの席に両家が集い、あいさつを済ませるとさっそく食事が運ばれてきた。「この度はお子さまの生後100日、おめでとうございます」。お店の方からお祝いの言葉をかけてもらい嬉しい気持ちになる。うぅ、母になったわたしも100日記念だ。息子用の食事はというと、鯛の焼き魚、すまし汁、野菜の煮物、香のもの、赤飯、梅干しが用意された。う~ん、なんて美味しそうなんだ!見た目だけでも大満足。美しい盛りつけ。事前に調べておいた順番通り、ごはん、汁物、ごはん、魚、ごはんを三回食べさせるフリをする。息子は口元に運ばれてくるものがとっても美味しい高級魚とは知らず、終始口をあけたままぼーっとしている。赤子とは純粋無垢な生き物よ。良いことも悪いことも判別ができないなんて、ある意味すごいことだ。そんな無表情な息子に怯まず、おじいちゃんとおばあちゃんは、お酒も入ってやいのやいの楽しそう。そんな中、突然父がポケットからあるものを取り出した。「いや~この石ね、竜飛岬で見つけてきたんですよ」。それは、丈夫な歯が生えるように、孫の歯固めを願う小石だった。わざわざ700キロメートル以上離れた場所から拾ってきたというのだ。たかが石だとしても、これは嬉しい贈り物。初孫が産まれ、念願だったおじいちゃんになれた我が父。「この石はきっと縁起がいいぞ!」と、小石を息子の目の前にそおっと置いて、にこにこと目を細めていた。その日は、みんな良い笑顔でたくさん、たくさん笑った。何度も何度も息子の名前を呼んで、父も、母もとても嬉しそうな顔をしていた。3世代でこうして集うことができた今日を忘れないでいたい。息子が産まれたことで、こんなにも家族に笑顔が増えるなんて思っても見なかった。こどもの存在とは、ここまで人を幸せにするものだったのか。これから先、5年、10年、20年と時が過ぎて、息子もそのうち大人になるんだろう。息子が立派な成人を迎えたころ、私たちの両親はまだ元気でいてくれているだろうか?息子の成長とともに、母も、父も歳を重ねていく。思い出が増えるたびに、残された時間は短くなっていってしまう。親孝行をこれからたくさんできるといいなぁ、と切に思った。そんなことを感じながら店を後にし、父からもらった小さな石を握りしめ、わたしは少しだけ寂しくなった。つづく次回は「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~」をお送りします。
2016年01月21日前編 では、「赤ちゃんの泣き方は、泣いている原因に違いがある」という話をしました。後編では、育児において一度はぶつかる難題「夜泣き」の対処法について紹介します。赤ちゃんが夜に泣く=夜泣きではない赤ちゃんの夜泣きというと、書いて字の通り、赤ちゃんが夜に泣くこととお考えの方があるかもしれませんが、「夜泣き」というのは、実はどの時期の赤ちゃんにも言える言葉ではありません。生後2ヵ月ぐらいまでの赤ちゃんは、1時間~2時間寝ては目を覚ますというのを昼夜に関係なくしていますので、夜に泣いたとしてもそれはたまたまタイミングが夜だっただけで、そういったものを夜泣きとは呼ばないのです。夜泣きは、赤ちゃんが昼間に長く起きているようになり、夜になると5時間~6時間は眠るようになってきてから起きます。時期的には生まれてからおよそ4ヵ月~5ヵ月がたったぐらいからです。夜泣きが起こる原因夜泣きは、赤ちゃんの生活サイクルが大人に近づく過程で起きることがあります。これは、うまくサイクルをとることができなかった時に起きる現象です。たとえば夜、赤ちゃんの眠りが浅くなったときなどにぐずぐずと泣くような場合。こういった夜泣きは眠りのサイクルの合間に起きるものなので、そのままにしておいても、そのうちにまた眠りが深くなって泣き止んで眠ってしまいます。また、夜中に目が覚めてしまったときに近くにお母さんが見つからず、不安に感じて泣いてしまう夜泣きもあります。赤ちゃんはお母さんを見つけられずに泣くわけですから、安心させてあげると泣き止みます。このような夜泣きを始めたら、近くに行って手をにぎったり、ゆっくりとしたリズムでふとんをトントンとたたいて上げたりすると、赤ちゃんは安心して泣き止み、眠り始めます。夜泣きしても、まずは抱き上げずに対処をいずれにしろ、夜泣きを始めたときに抱き上げてあやすことを繰り返すのは、あまりおすすめできません。生後4ヵ月~5ヵ月にもなると、赤ちゃんは条件反射の能力が発達してきていますので、夜泣きしたときに抱き上げてあやすということを繰り返すと、よく言う「抱きぐせ」がついてしまい、今度は逆に抱き上げてあやしてもらわないと泣き止まないようになってしまうからです。ただし、条件反射の能力が発達途中の3ヵ月ぐらいまでの赤ちゃんであれば、抱きぐせはつかないとされています。そもそも抱いて欲しくて夜泣きしているわけではありませんので、そばに行って安心させてあげてください。(子育ての達人)
2016年01月20日こんにちは、イラストレーターの栗生です。我が家の赤子は年が明けて、保育園に通うことになりました。床に降り立つと泣いてしまうので、保育士さんの腕の中か背中で暮らしているような状態なのですが、ご飯の時間になると泣き止んでモリモリ食べているとのこと。日中頻繁に授乳していた頃にはわからなかったことですが、どうやら食いしん坊らしいです。保育園ではまだ立つ気になれないらしい我が子ですが、家では頻繁につかまり立ちをし、数秒間なら手を離して踏ん張っていられるようになりました。つかまり立ちが上手になった赤ちゃんが何をするかというと…そう、とにかく目についたものに手を伸ばす! 倒す! 落とす! 思わぬところに手が届くし、重さのあるものも動かせるので親は焦ります。焦った親がどうするかというと、取り上げたものを棚の上やテーブルの中央に寄せて上げていくわけです。おかげで現在、我が家の棚という棚の下の段はスカスカ、天板の上はモノがマシマシの、地震でもきたら逆に危ないんじゃ?という状態に…。赤ちゃんがいるお宅って、こうなりがちじゃないかと思うのですがいかがでしょう? 大人も赤ちゃんも安心な、うまい収納方法があったらぜひ教えてもらいたいです。今日のカルタ「棚の上が限界」
2016年01月20日赤ちゃんが突然泣き出し、なかなか泣き止んでくれないとなると、お母さんは困ってしまいますよね。しかし、赤ちゃんは理由も意味もなく泣くわけではありません。お母さんはその意味を理解できるようになれば、育児がラクになるでしょう。赤ちゃんには泣き声しか意思疎通の方法がない赤ちゃんが泣くのは、それしか自分の意志を伝える手段がないからです。まったく理由なく泣くわけではありませんから、赤ちゃんが泣いたらその原因を取り除けるように、なるべく早く泣き方の特徴を覚えるようにしましょう。お腹がすいているとき、おむつを替えてほしいとき…要望別・赤ちゃんの泣き方の特徴赤ちゃんがお腹がすいて泣いている場合には、大まかにいって泣き方に次のような特徴があります。まず、泣き声の出し方としては泣き始めは低い声で泣き、途切れ途切れに思い出したように泣きます。そのまま放っておかれると途切れ途切れだったのがつながりはじめ、声も大きくなってきます。これは、泣き声を出すことによってどんどん空腹になっていくからです。一方、おむつが濡れて不快な場合には、泣き始めは何かに驚いたように鋭く声を出します。その後、もぞもぞと体や手足を動かしながら低くすすり泣きます。体のどこかが痛いような場合には、鋭い大きな声で途切れ途切れに泣きますが、痛みが治まらないと鋭い声を高く張り上げて泣き始め、声がかれても泣き続けます。めそめそ泣いたりうめいたりすることもあります。泣き始めから大きな音を立てて泣く時には、運動のために泣いているのかもしれません。こういう場合には最初は元気な声で泣き続けるのですが、30分もしないうちに低く途切れがちになってそのうちに眠ってしまいます。また、赤ちゃんによって差はありますが、生後3ヵ月ほどになると、甘えるときに泣き声を上げるようになります。甘える時の泣き声は途切れ途切れでぐずるような感じです。ママはバランス感覚を持って対応を「赤ちゃんの泣き声」と一口に言っても、このようにいろいろな原因・泣き方がありますが、これらを早々に見分けるのはかなり難しいものです。昔のように子育て経験のある祖母祖父がいるようなら教えてもらえるかもしれませんが、最近のように核家族化が進んでいて、しかも初めてのお産ともなればそういうわけにもいかないでしょう。こういう状況で赤ちゃんが泣き出すと、どうしてもお母さんは不安に駆られてしまうことが多いものですが、一方、赤ちゃんは赤ちゃんでお母さんの不安を敏感に感じ取って、ますます泣き止まなくなるという悪循環も起こります。また、赤ちゃんは1人1人個性を持っており、そこに知性が加わっていくこともあり、時間の経過と共に泣き方の特徴も変わっていくことがあります。こういったところが、赤ちゃんが泣く原因をつかむのを難しくしているのです。このため、赤ちゃんが泣き始めたらお乳を与えたりおむつを外してみたり、あるいは体のどこかにトラブルが発生してないかをチェックしたりして、泣き方と原因とのつながりについて早く見当づけられるようにしましょう。体を自由に動かせない赤ちゃんにとって泣くというのは運動にもなりますから、あまり心配しすぎるのも問題です。とは言え、泣き疲れるまで赤ちゃんを放置しすぎると、今度は発達に遅れが出ることもあります。難しいですが、お母さんはバランス感覚を持って対処してあげたいものです。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年01月19日前編 では、「赤ちゃんの聴覚を鍛えるには、太鼓の音がメインのシンプルでリズミカルな曲がおすすめ」という話をしました。後編では、「いつから」「どうやって」といった、具体的な方法について解説します。訓練は早いうちからが効果的赤ちゃんの聴覚に刺激を与え、訓練をするのであれば、だいぶ早い時期から始めてしまって構いません。赤ちゃんはお母さんのお腹の中にいるころからすでに音を聞くことができる能力を持っており、発達のスピードも視覚よりも速いためです。おおよそ、生後2週~3週のあたりから刺激を与えるようにするといいでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんの耳には、生まれる時に内部に悪露が入り込んでいることが多く、そのせいで音が聞こえなくなっていることがあります。だからといって赤ちゃんの耳に耳かきや綿棒を入れるようなことをしてはいけません。赤ちゃんの耳は大人の耳よりも小さくデリケートなので耳の内部を傷つけたり、最悪の場合、鼓膜を破ってしまったりしかねないからです。赤ちゃんの耳から悪露を取り除きたい時には、脱脂綿を軽く耳の穴に入れてあげるようにしてください。あまり奥の方まで入れなくても、脱脂綿が耳の穴の内部の悪露を吸着してくれますので、3日もあれば耳の中がきれいな状態になります。(※編集部注:できれば、医師や看護師、助産師などに相談してから行うことをおすすめします。)鈴の音に反応するかどうかをチェック赤ちゃんの耳をきれいにしたら、きちんと耳が聞こえているかどうかをチェックしましょう。小さな鈴を準備し、赤ちゃんの耳から20cm~25cm程度離したところでチリチリとならしてみてください。赤ちゃんの聴覚が正常で鈴の音がきちんと聞こえていれば、鈴を振られた側の頬やまぶたの筋肉がぴくぴくするといった反応を見せるはずです。この小さな鈴による音は、赤ちゃんが3ヵ月を過ぎた頃からの聴覚訓練に、非常に役に立ちます。赤ちゃんに対していろんな場所、いろんな向きで鈴を鳴らしてあげると、赤ちゃんは鈴が鳴った方向に目や顔を向けることがあります。これを繰り返すことで、音が聞こえてくる方向を認識する訓練になるほか、音の刺激を感じる神経の回路と目や首の運動をつかさどる神経の回路がリンクし、知能が発達していくのを促すことができるといわれています。はじめてやった時に目や顔を向けなかったとしても焦る必要はありません。おそらくじっと音を聞いているような様子を見せるはずです。目や首を向けないからといって長い間鈴を鳴らし続けると、赤ちゃんが疲れてしまいますので、2分~3分程度で鳴らすのをやめるようにしてください。赤ちゃん用にオモチャの楽器をあげる時の注意また、赤ちゃんにオルゴールや小さなピアノをオモチャとしてあげる方がいますが、こういったオモチャをあげる時には、ひとつ注意すべきことがあります。こうしたオモチャでもきちんとした音階を出せるものはいいのですが、そうでないようなもの(特に安物のオモチャに多いようです)は赤ちゃんの音感に悪い影響を及ぼすおそれがあります。音痴になってしまうことも考えられますので、そうした不正確な楽器は与えないほうが無難でしょう。(子育ての達人)
2016年01月18日よく「胎教」などといって赤ちゃんがお腹の中にいる時点からクラシック音楽を聴かせたりする方法があります。お腹の中でも赤ちゃんは音を聞くことができますから、まったく意味のないことではないようです。では、生まれてきた赤ちゃんの脳の発達に役立つような音楽とは、どういうものなのでしょうか。赤ちゃんの聴覚を鍛えるには、でんでん太鼓がうってつけ!? 赤ちゃんをあやすための道具の中に、でんでん太鼓というものがあります。古くは童謡の中にも歌われ、使われてきた玩具ですが、生まれてすぐの赤ちゃんの聴覚を鍛えるためには、このでんでん太鼓はうってつけの道具になります。生まれてすぐの赤ちゃんは、おおよそ3ヵ月ぐらいになるまでは、旋律やハーモニーといったものを理解することができません。この時期の赤ちゃんに理解できるのはリズムのみです。このため、赤ちゃんの聴覚を訓練するのに、でんでん太鼓のような打楽器の音がうってつけなのです。赤ちゃんに聴かせるなら、クラシックよりもロック胎教でクラシック音楽を聴かせるというようなことが一時期流行りましたが、生まれてから3ヵ月ぐらいの赤ちゃんにはそれよりもシンプルでわかりやすい、リズミカルな音楽を使ってあげたほうが聴覚の訓練になります。音楽を聴かせるのであれば、ロック、ジャズ、サンバというようなリズム感のある音楽のほうが、理にかなっています。特に良いのはドラムのパーカッションなど太鼓の音で、しかもシンプルなリズムのものです。従って、手に入りやすさを考えるとでんでん太鼓はベストです(昔の人はメカニズムは分かっていなかったと思いますが、長年の経験などで、赤ちゃんに最適な道具を見つけていたと言えます)。赤ちゃんの聴覚を鍛えるのにおすすめの曲はそういう意味から考えて、赤ちゃんの聴覚を訓練するための曲をピックアップすると、小さな子ども向けの童謡の中で、たとえば「おもちゃのチャチャチャ」であるとか、「お猿のかごや」といったような、シンプルでわかりやすいリズム感のある曲が良いと考えられます。1日に2回~3回程度でいいので、聞かせてあげると効果があるでしょう。また、聴覚に刺激を与え訓練をするという側面以外にも、お母さんが寄り添って聞かせてあげる「子守歌」も大事になってきます。こちらは聴覚の訓練もさることながら、安心できるお母さんの声が情緒面での発育を促してくれるからです。なかなか寝ない赤ちゃんを寝かせる場合などには、リズミカルな歌ではなく、旋律主体の歌を歌ってあげたほうが良いでしょう。< 後編 に続く>(子育ての達人)
2016年01月17日双子育児は、ひとり育児とは違う部分がたくさん。実際に双子の育児をしてみて、役に立ったもの、個人的にはそうでもなかったと感じたものについて紹介します。そもそもひとり育児とどんな点が違うのか大きなお腹を抱え、早産の危機にさらされながらも、ようやく産まれたかわいい双子たち。でも、育児となるとなかなか大変です。当然ながら育児をする時間、お金、労力、何でも2倍かかります。2人同時に泣いたり、1人を抱っこして寝かせつけ、その間にもう1人のおむつを替える必要がでてきたり。でも、ママの手は1人分しかありません。そんな双子育児に必要なものとは…?双子育児で役に立ったもの・おやすみたまご双子を育児する中で一番嬉しいのは同時に眠ってくれること! しかし、特に生後3ヵ月に入るまでは、どんなにすやすやと腕の中で眠っていても、ベッドや布団に寝かせると、まるでスイッチが入ったかのように泣きだすことが多々ありました。片方が泣きだすともう片方もびっくりして泣きだす始末。そんな状況を改善してくれたのが、この「おやすみたまご」。簡単に言うとビーズ入りのクッションです。このクッションが、赤ちゃんが安心して眠れるカーブをつくってくれます。双子に限らず、子どもの「寝かせつけ神グッズ」といわれている、素晴らしいアイテムでした。・食洗機ミルクを使って双子を育児している人ならばわかるかと思いますが、とにかく哺乳瓶が大量に必要となります。1日7回のミルクだとしたら、消毒や洗うことを考えて3~4本×2人分は必要です。そのためにも食洗機があるのは助かりました。・乳母車(ベビーカーではありません)双子ともなると、散歩する時にそれぞれをツインズベビーカーに乗せるだけでもひと苦労。散歩をはじめても、エレベーターや少し細い道は通れなかったり、線路を超えるときにひっかかったりして、思ったよりもストレスがたまります。そこで見つけたのが乳母車でした。これだと、普通に抱っこして入れることができるので、余計な装着物もなく、かつベビーカーほど幅や長さも取らずに2人一緒に移動できるので大変便利です。車輪も丈夫なので多少の段差もスイスイと進めます。少し値段は張りますが、専用の安全枠を付ければ3歳くらいまでは使用できるそうです。だから、良い買い物ではないかと思います。参考: 東京乳母車 ・母乳ミルク代だって、2人ともなるとばかになりません。母乳育児が可能な方は、出産後忙しい毎日の中でも、なるべく母乳を与えるようにしておけば、トータルコストがまったく変わってきます。個人的にあまり必要ではなかったもの・双子用のベビーベッドもちろん便利なアイテムの一つです。今でもおむつ替えの時には使用しているくらいです。ですが、あえて双子用でなくてもよかったのかもしれません。もしくは、布団でもよかったな? と思っています。ペットを飼っている方や、双子でも大きめに産まれた方にはおすすめです。・バウンサー同時泣きを回避させるのによいと聞いていたので購入したのですが、うちには合わなかったようで、むしろ大泣きされてしまいました。もちろん、ご機嫌ですやすや眠る赤ちゃんもたくさんいます。この2つは個人的にはあまり役に立たなかった、というだけで、どちらも世間では役立っているといわれているものです。特にバウンサーは、合う赤ちゃんには本当に助かるアイテムと聞きます。まずは、短期間のレンタル等をしてみるのもよいかもしれませんね。なくてはならないもの・配偶者の手助け当然ながら必要です。世には「イクメン」という言葉が浸透してきていますが、双子の場合はいやでもイクメンにならざるを得ません。パパママふたりで育児をしないとママが疲れ果ててしまいます。育児そのものだけではなく、食器を洗ったり、洗濯物を干したり、簡単なお手伝いをするだけでママはとっても助かります。日中、パパがいない間はママしかいません。できるだけ便利アイテムを使って、赤ちゃんたちと過ごす時間をつくりたいものですね。そしてお休みの日は、パパも一緒に育児を楽しみましょう!(田中かなた)
2016年01月16日あけましておめでとうございます!みなさま、いかがお過ごしでしょうか?初めて息子と迎えたお正月。親戚一同集まって美味しいおせちを囲んで笑顔いっぱいの1日を過ごせました。2016年も「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記」をどうぞよろしくお願い致します!さてさて、本編に。突然ですが、わたしの夫は双子です。夫には、背丈も顔もそっくりなお兄さんがいる。兄の名前はヒロシ、弟はアツシ。弟のアツシがわたしの夫。一卵性双生児とは、これほどまで似るものか! DNAが一緒なのでそれもそのはず。顔のパーツがほとんど一緒だし、髪が癖っ毛なところとか、視力が悪いところとか、声までそっくりなので、昔紹介してもらった時はえらく戸惑ったものだ。わたしたちの結婚式に出席した友人たちはあまりにも似ているので「新郎が二人いるみたいだ」と爆笑していた。それほどまでに似ている二人だけれど、おもしろいことに性格や職業は正反対。兄のヒロシは明朗活発で職業は俳優。弟のアツシは温厚で慎重な性格、職業は会社員。銀行の営業の仕事をしている。普段の生活も異なるし、やっぱり嫁ともなれば微妙に違いが分かってくるもので、今は見分けがつくし、目をつぶって声を聞き分けることも容易になってきた。しかしながら、これが息子となると、はたして違いがわかるのだろうか?子煩悩な夫にも負けず劣らず、双子の兄もこどもが大好きで、甥っ子が可愛くて仕方がない様子。毎週のように甥っ子を見に我が家にやってくるものだから、息子にとってはお父さんが二人いるような感覚になっているような気がしてならない。どちらがお父さんなのか、息子はどのタイミングで分かるのだろう?夫としては、いつか息子が間違えて「お父さん」と双子の兄のヒロシに言おうものなら、その夜枕を濡らしてしまうだろう。生後3カ月の現段階で、幸いにも息子は人見知りを全くせず、どんな人が抱いても泣いたりしない。ニコニコと笑顔を振りまいている。もちろん双子の兄、ヒロシに対しても、終始笑顔で機嫌が良い。お父さんだと思っているのかもしれない。母のことはおっぱいの匂いで選別できているようだけれど、きっとお父さんの区別はついていないんだろう。そんな中、双子の兄のヒロシが息子をお風呂に入れたいと言う。いつも夫がお風呂担当だけれど、双子がゆえ、そっくりだし、お父さんみたいなものだから、きっと大丈夫だろうと、任せることにした。夫から念入りにシャワーの持ち方や、身体の洗い方を教わり、裸ん坊になった息子を受け渡すと…。「ぎゃ~うぇ~~~!ぎょ~うわ~ん」と、いつにもなく息子が泣き始めた!!お風呂で泣くことがなかったので、わたしたちも戸惑う。違いに気付いたのか、「父ちゃんじゃねーじゃねーか!」 と、言わんばかりに大声を上げ、わんわん泣いて涙を流している。「大丈夫だよ~大丈夫だよ~よしよし~」とヒロシがなだめてみるも効果なし…(涙)。結局、終始泣きじゃくり真っ赤な顔で風呂から上がった息子。「こんな小さな脳みそでも、分かっていたのか!」と、母は関心するばかり。「親の見分けくらいつくわい」と、言っているかのような不服そうな顔で息子がわたしを見る。「やっぱり俺じゃなきゃダメだな〜。」と、ちょっとだけ誇らしげな顔をして、息子を眺めていた夫がなんだか可愛らしかった。まさに赤ちゃんの感性に驚いた一日であった。つづく次回は「生後100日を祝して! お食い初めの巻」をお届けします。
2016年01月14日こんにちは、イラストレーターの栗生です。年末年始に2人の子どもと遊んでいて、遊び方が今までとは変化していることに気がつきました。上の3歳児は、パズルやブロックに少しずつではあるけれど粘り強く取り組めるようになり、こちらが声をかけても聞こえないかのように没頭して遊ぶように。あと1ヵ月で1歳になる赤子は、マイペースに床のものを舐めたりしゃぶったりして過ごしていたのが、「ちょうだい」「どうぞ」などの声かけや手遊びなどのコミュニケーション系の遊びを好むようになりました。こちらが相手をしてやらず別のことをしていると、大抵怒りながら追いかけてきます。ちょっと大変ですが、追いかけて来るほうが来ない時よりもまだ安心。なぜって? 後追いせずどこかに行って静かにしている時に限って、トイレで便座を舐めようとしていたり、洗濯洗剤の容器をかじっていたり、ベビーゲートの隙間に挟まっていたり、まさかのテーブル上にいて(!)みかんに歯を立てていたりするからです…。この冒険心あふれる赤子は、ちょっと目を離した隙に姿を消しては何かやらかすので、親の肝は常時冷えっぱなしです。この人にも、ただ寝転んで愛嬌を振りまいていた時代があったんだな…と、遠い昔のことのように思い出しながら、今日も風呂場に向かって爆走する赤子を捕まえるのでした。今日のかるた「そこは危険地帯だ」
2016年01月13日皆さんは、「ミレニアル(ミレニアム)世代」と呼ばれる世代をご存じですか? アメリカのタイムズ紙も2013年5月号の特集として取り上げ、表紙も飾った、いわゆる「自己中心的」な現代の若者を示す代名詞。それがミレニアル世代です。今回はそんなミレニアル世代の特徴と、その世代から学ぶ、これからの子どもの育て方についてお話ししましょうミレニアル世代とはミレニアル世代(Millennial Generation)とは、おもに米国で1980年~2000年に生まれた現代の世界をになう若者たちを示す言葉です。この世代の若者は、「自分はほかの人より素晴らしい!」「私は天才的!」「私って最高!」と、とにかく自分が大好き。言葉を変えれば、ナルシスト世代と言ってよいかもしれません。FacebookやTwitterなどのSNS上で自分の写真を頻繁にアップする若者が多いことからも、自分大好きということがよくわかりますよね。このうらやましいほどの自信は、彼らが恵まれた時代に育ったことと、ちょうどITテクノロジーが加速し、誰もがインターネットでさまざまな情報を得たり、自己表現ができたりする時代に育ったということが関係しているそうです。よく、電車の中でスマートフォンを片手に画面に集中している若者を見かけませんか? 彼らがまさにこのミレニアル世代の若者です。褒めるだけではなく、厳しく怒る時は怒るミレニアル世代の幼少時代は、「悪いことをしたら怒る、厳しくしつけをする」という古風な育て方から、「褒めて育てる」という新しい育て方が世間一般に広まった時期でした。怒られることがなく褒められて育ったために、「自分は素晴らしい」「私は何でもできる!」という、自信がみなぎる世代が出来上がったとも言われています。自分に自信があるということは素晴らしいことですが、逆に物事が自分の思いどおりに進まなかったり、一度挫折を味わったりすると、そうそう簡単に立ち直れないというマイナス点もあります。現在子育てをする中でも、「子どもは褒めて育てる」ということが奨励されていますが、褒めるだけではなく、「時にはしっかり厳しく怒る」ことも子どもの心のバランスを取るには重要なことと言えるでしょう。親子のコミュニケーションを毎日しっかりとるインターネットを通して、バーチャルな世界に身を置くことの多いミレニアル世代は、他人の気持ちを察したり、理解したりする能力が極端に低いことが科学的に証明されています。悪気はないものの、相手の気持ちを汲むことができないのがこの世代の特長です。現在、子育てをしている皆さんの中にも「忙しい」ということを理由にして、インターネットの動画やゲームをベビーシッター代わりにしている親御さんも多いのではないでしょうか? 人の心を汲み取れる大人に育てるためにも、家庭では特に、親子のコミニュンケーションを日々しっかりとるようにしていきましょう。このように、とかくマイナスな面ばかりが取り沙汰されるミレニアル世代ですが、一方では自分にとって一番働きやすい方法を見つけることができ、異国の人や自分とは異なる考えの人でも気軽に受け入れられる、好感度の高いジェネレーションとも言われています。どの世代にも、良いところもあれば悪いところもあります。この記事を読んでいる皆さんの子どもたち、すなわち次世代の子どもたちは、ミレニアル世代の若者のように自分のことが大好きでありながら、他人のことも大好きになれる、強い心を持つ子に育てていけたらいいですね。(徳武加奈子)
2016年01月13日子どもに家のお手伝いをやらせていますか?「やりなさい」と言っても簡単には子どもは動かないもの。大変なことなので、つい後回しにしがちですよね。忙しいから仕方ないと思って親がなんでもやってしまうと、自立できない大人になってしまいそうなのが心配です。お手伝いをさせると、子どもはどう変わるのでしょうか?お手伝いを習慣にすると、家事の大変さ、大切さがわかる子に小学生は学校から帰ると、勉強に遊びに習い事、あっという間に夕食の時間です。手伝いをさせたくても、子どもはゲームやテレビの時間を確保したいので、簡単には動きません。だから仕方なく、お母さんが毎日すべての家事をこなしてしまうというのはわかります。しかし、大変なことですが、どこかで切り替えて、しっかりお手伝いの習慣を身につけさせたいものです。お手伝いを習慣にすると、子どもにはちょっとした変化が現れてきます。まず、家事の大変さ=お母さんが困る気持ち、を理解できるようになってきます。たとえば「じゅうたんの上でお菓子を食べないで」と注意したとします。・お手伝いをしている子「じゅうたんの上に食べかすが散らばると掃除が大変」と説明しなくても、すぐに注意が伝わりやすい。自分が気をつけるだけでなく、他の家族にも注意するなど、言われていないことまで気がついて行動してくれます。・お手伝いをしていない子「掃除が大変」と説明しても、なかなか注意が通らない。いくら注意しても繰り返す。毎日の家事の大変さがわかっていないので、お母さんの困る気持ちが伝わっていない。ちょっとしたことですが、この差は大きいですよね。お手伝いをさせなければ、家事の大変さ大切さというのは伝わりにくいものです。「子どもにとっては勉強や習い事が一番大切なこと)という考え方もあるかもしれませんが、長い目で見れば、いわゆる「大人の仕事(家事も含めて)」ができるように教えておくことは、生きる力を育むことにもつながる大切なことと言えるでしょう。お手伝いで勉強ができるようになる!? お手伝いをさせたからといって、すぐにテストの点数がアップするわけではありません。ですが、お手伝いを通して、「今、自分は何をするべきか」を考えるくせがついてきます。仕事を終わらせるために、自然と段取りや効率を考えたり、工夫したりするようになるからです。自分がするべきことを考えるので、宿題にもさらっと取り組むようになりますし、時間の使い方が上手になり、やりたいことをテキパキこなせるようになってきます。また、東京都などの調査では、身の回りのことを自分でしている子の方が、していない子より、問題解決力が高いという結果もでています。少し長い目で見れば、学力にとってもプラスになることは明らかといえます。人の役に立つ喜びを知るお手伝いをさせる、もうひとつのねらいは、「人の役に立つ喜びを知る」ことです。人の役に立って感謝されるのは、誰だって気持ちがいいことです。家族の役に立つ喜びを知ると、大きくなって人のために役立ちたい、社会のために働きたいという意欲につながります。実際に、子どもの頃に家事やお手伝いをした経験の多い人ほど、職業意識が高い傾向がみられるといった調査報告もあります。(注1)この調査では、「できれば、社会や人のためになる仕事がしたいと思う」について、「とてもあてはまる」人の割合が、お手伝い経験の多い人では44.6%、少ない人では24.4%と倍近い差があります。「自分にはなりたい職業や、やってみたい仕事がある」についても、お手伝い経験の多い人では35.9%、少ない人では21.5%という結果が出ています。職業意識だけではなく、道徳心や正義感についても、同様の傾向が見られるようです。(注2)お手伝いを習慣にするのは大変なことですが、勉強だけでは教えられない、生きるために必要なスキルや心を身につけることができます。次回はお手伝いを習慣づけるために、やるべきこと、やってはいけないことを紹介します。(注1) 「子どもたちの未来を育む家庭教育–家庭教育支援の取組について–」文部科学省(PDF) 出典:独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」(平成 22 年度)(注2)青少年の体験活動等と自立に関する実態調査(文部科学省 09年度調査)(KANA)
2016年01月12日謎の痛みで救急外来に駆け込んだ話
モチコの親バカ&ツッコミ育児
たんこんちは ボロボロゆかい