【医師監修】妊娠中、結婚式に招待されたらどうする?
海外旅行の傷害保険では基本的に妊娠出産に関わる医療費はカバーされません。国内の結婚式へ招待された場合は、式場近くに病院があっても、かかりつけの妊婦さん以外の診察は断られることがあります。妊婦さん本人の自宅やかかりつけの産婦人科から遠く離れた場所で結婚式がおこなわれる場合は、その土地で入院や出産した場合を想像して慎重に判断しましょう。
いずれの場合も妊婦さん本人の体調管理を優先すること、主役である新郎新婦を祝福する方法を考えることが大切です。
妊婦さんが結婚式に参列するときに気をつけること
結婚式当日はすべての参列者が楽しめる準備や演出がされると思いますが、それぞれの健康状態に対して予防・対策をするのは参列者のマナーです。妊娠中だからこそ自己責任で行動することが大切ですので、以下を参考にしてください。
・当日の持ち物について
結婚式当日に体調が変化する可能性を考えて、母子健康手帳、かかりつけの産婦人科の診察券、保険証を持参しましょう。破水や性器出血が起きたときに使用するために、生理用ナプキンも持参したほうが安心です。
つわりの時期で特定の飲食物しか摂れない場合は必ず持参しましょう。
・ドレスや靴などの衣装について
妊娠中の体型変化に合わせて調整ができるドレスやインナーを選びましょう。過ごす環境によって体感温度が異なるので、服装で調整できるように工夫しましょう。カーディガンなどすぐ羽織れる上着や、肩や膝にかけられる持ち運びにも便利なストールなどを活用しましょう。体型の変化だけでなく、体の重心も変化するため、ヒールの高い靴や履き慣れない靴では疲れやすく、転ぶ危険性もあります。歩きやすく、かかとの低い靴を履くなど工夫しましょう。
・ヘアメイク、ネイル、マツエクなどの美容について
結婚式当日にヘアメイクをプロへ依頼する場合は、妊娠による生理的な変化によって、肌質や嗅覚が敏感になりやすいので、肌にやさしく、香りの少ない化粧品や整髪料を使ってヘアメイクしてもらうようにリクエストしましょう。
衣装に合わせたネイルをする場合は、すぐに除去できるチップやマニキュアを選びましょう。
ジェルネイルやスカルプチュアは簡単に除去できないため、緊急な対応が必要となった場合に、治療や処置の妨げとなります。また、マツエクも同様に、治療や処置の妨げとなります。