子育て情報『【医師監修】妊娠中、結婚式に招待されたらどうする?』

【医師監修】妊娠中、結婚式に招待されたらどうする?

妊娠している体を気づかったおしゃれをしましょう。

・妊娠していることを忘れないで適宜休憩する
おなかが大きくなると、同じ姿勢を保つことがつらいこともあります。新郎新婦や他の参列者への気づかいも大切ですが、妊婦さんが立ちっぱなし、あるいは座りっぱなしという状態は避けたほうが良いです。式場に到着したら、休憩場所やトイレまでの動線を確認しましょう。胎動が感じられる週数であれば、いつものように胎動があるか気にかけましょう。

・生ものを食べない
妊娠中は妊娠していない状態よりも抵抗力が弱まるため、細菌やウイルスなどに感染して、食中毒を起こしやすいです。特に、食中毒を起こすリステリア菌や先天性トキソプラズマ症の原因となるトキソプラズマに感染しないように注意が必要です。結婚式の定番メニューで十分に加熱調理していない食材(例:レバーパテ、ローストビーフ、生ハム、フォアグラ、生の魚介類)や、加熱処理されていないナチュラルチーズ(例:ブルーチーズ、カマンベールチーズ、チェダチーズ、モッツァレラチーズ)は食べないようにしましょう。


・アルコールやたばこは避ける
妊娠中に母親がアルコールを飲むと、おなかの中の赤ちゃんの体の発育、脳の発達へ深刻な影響を与え、胎児性アルコール症候群の赤ちゃんが生まれる可能性が高まります。アルコールの耐性については個人差が大きいため、妊娠中の飲酒量や赤ちゃんへ影響しない許容量は定められていません。お酒がある2次会などに出席することはかまいませんが、乾杯程度でも飲酒することは避けましょう。また、最近では披露宴で禁煙とする式場がほとんどですが、二次会などで自分がたばこを吸わなくても、同席者の喫煙による副流煙も気になります。妊娠中のたばこの煙もまた、胎児に影響を及ぼしますので、会場の環境次第では出席を避けたほうが良いかもしれません。

まとめ

妊娠中は、妊婦さん本人の体調やおなかの中の赤ちゃんの健康状態を優先することが大切です。体調の変化により、キャンセルする勇気を持つことも大事です。結婚式の主役は新郎新婦です。
妊娠中に結婚式へ招待された場合は、お互いの人生の節目を祝福できるように心がけましょう。

■参考
・産婦人科診療ガイドライン産科編2017
・厚生労働省妊娠中と産後の食事について

監修者:医師 医療法人至誠会 梅田病院院長 北川 博之 先生
昭和56年愛媛大学医学部卒業。

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