うちの子、少し言葉が遅い? 子どもの言葉を引きだす方法
こんにちは、保育士の中田馨です。保育所での保護者から多い相談の一つに「言葉の悩み」があります。特に1歳半ばごろになると、周りのお友だちと比べて「うちの子、言葉が遅いのでは?」と気になりだすことも。今回は、各年齢の言葉の発達を見ながら、子どもの言葉の引きだし方をお伝えします。
子どもの発達には個人差がある
ここで重要なポイントは「言葉の発達には個人差がある」ということ。これまで、首がすわる、寝返りする、おすわりする、ハイハイする、歩くなどの身体的な発達に個人差があったのと同じように言葉にも個人差があります。
ですので、赤ちゃんの成長を見守っていきつつ、それぞれの年齢の発達とママがお家でできることをお話しします。
0歳の言葉の発達
0歳児が自分の気持ちを表現する手段は、最初は言葉ではなく「泣く」「笑う」です。
「おなか空いた!!」「眠たい!」「おしっこが出た!」「抱っこして!」「ママ大好き!」「楽しい!」、そんな気持ちを「泣く」「笑う」で表現します。そのうち、「うぐ~」「あ~」「ぶ~」「だあ~」などの喃語(なんご)でも表現し始めます。
この時、ママは赤ちゃんの「あ~」に合わせて「上手にお話しているね」と返事をしてみましょう。赤ちゃんの「あ~」と同じように「あ~」と答えると、また「あ~」っと返してくれることも。そんなやり取りを繰り返しているうちに、声でやり取りする楽しさを赤ちゃんは感じるようになります。
1歳の言葉の発達
1歳を過ぎると少しずつ意味のある言葉を話し始めるようになります。
例えば「ママ」「パパ」「マンマ」「ブーブ」「ワンワン」などなどです。
周りの人の言葉を聞いて、理解して、自分で発することができるようになるのは大きな成長です。1歳半ばになると、話す言葉の単語数が増えます。2歳前になると、大人の問いかけに対して答えられるようにもなってきます。「ねんねしようか」と言うと布団に行き「ねんね」と寝転んだり、「どーぞ」とものを渡すと「あーと(ありがとう)」と言ったりします。
一方で、自分の子どもは大丈夫かしらと保護者からの言葉の相談が多くなる時期でもあります。相談を受けたときに私がチェックするポイントは2つ。
・大人の言葉を年齢なりに理解しているか
・車、犬、目、口、鼻などの身近なものを知っているか
言葉が出ていなくても年齢なりに分かっていれば大丈夫です。