赤ちゃんを海やプールに連れていっても大丈夫? 【助産師に相談】
■水深10cmでも赤ちゃんから目を離さない!
赤ちゃんは危険から身を守るような動きができないため、水の深さがたった10cmでも溺れることがあります。赤ちゃんをプールで遊ばせるときは、どんなに浅いプールでも、どんなにわずかな時間でも赤ちゃんから目を離さない、そばを離れないことが極めて重要です。
また赤ちゃんが大人と一緒に深いプールに入るときは、赤ちゃんを支える大人の目線と赤ちゃんの顔の高さを同じにして、赤ちゃんと大人の体がしっかりと密着するように抱っこし、赤ちゃんの顔が水に浸からないように注意しましょう。
■赤ちゃんの体調に合わせた利用が重要
赤ちゃんは体調が悪くても口に出して訴えることができません。プールに入る前には体温測定をし、風邪の症状などがないかを必ず確認し、「体調によってプール遊びを見合わせる」といった意識も必要です。
発熱や風邪症状がない場合でも、寝不足や食欲がない場合もプールに入るのはやめましょう。そのほか、とびひに感染したときや、感染性の下痢でうんちがゆるいときは周囲の人にうつしてしまう可能性があるのでプールはひかえましょう。無理をして症状が悪化してしまうこともありますので、医師に治ったことを確認してもらってからプールを楽しみましょう。
■プールの後にはシャワーで感染予防
公共のプールは水質検査が義務づけられ、衛生基準により一定の塩素濃度が保たれているので、「プールの水」を介した感染は稀になったといわれていますが、プールの水ではなく、脱衣所やベンチなどで感染することがあるので、プールから出た後はシャワーで体を洗ってあげましょう。
プールでも感染する可能性のあるプール熱(咽頭結膜熱)は高熱(39〜40度)と微熱(およそ37〜38度)を4〜5日繰り返して扁桃腺が腫れたり、喉が痛くなったりします。また、目ヤニ・下痢といった症状が現れることもあります。プール熱の潜伏期間は1週間程度ですので、赤ちゃんがプールに入った時期と症状の現れた時期に関連がありそうなら、プールに行ったことを医師に伝えるとよいでしょう。
■休憩と水分補給をおこないましょう
プール遊びを楽しんでいても、思った以上に赤ちゃんは疲れてしまいます。赤ちゃんの月齢にもよりますが、5~10分ごとに休憩を入れるようにしましょう。