子育て情報『妊娠中に「痔」!? 痔になりやすい理由と悪化させないためにできること』

妊娠中に「痔」!? 痔になりやすい理由と悪化させないためにできること

といいます。
肛門部分は、通常の粘膜よりも血行が悪いですが、硬い便を無理やり押し出したり、緩い便を何回も繰り返すことで、直接便と接する部位が傷つき切れてしまうことがあります。

・肛門周囲皮膚炎
痔があることで、肛門周囲の皮膚にかぶれ・ただれ・かゆみが起こることがあります。妊娠中は便秘や下痢を繰り返すことで肛門が過敏になっていて炎症が起きることもあります。入浴やウォシュレットで清潔を保つことは大切ですが、せっけんでゴシゴシ洗いすぎると、かえってかゆくなることもあります。

いずれの場合も、妊娠中や産後に使用可能な塗り薬を使うことでほとんどは治りますので、症状に悩む場合は担当医に相談しましょう。

日常生活で気をつけること

・肛門周囲の清潔を保ちましょう。
肛門周囲が汚れていると細菌が繁殖して、かゆみや炎症を起こします。
排便後にウォシュレットで洗浄したり、おしり拭きで軽く拭き取るなど、肛門部分の清潔を保つことは予防にもつながります。

・おしりを冷やさないように気をつけましょう。
おしりを冷やすと肛門周囲の筋肉の緊張が強くなります。正常な肛門は排便時に肛門括約筋の緊張を自然に緩めますが、緩みにくい状態で排便するときれ痔になりやすいです。また、血行が悪いときれ痔の治りも悪くなります。毎日湯船に浸かることは、肛門部分だけでなく体全体の血行を促し、症状を和らげるのに役立ちます。

・便秘や下痢に注意しましょう。
妊娠中は便秘や下痢を起こしやすいので、食事や運動、睡眠などの生活習慣を見直しましょう。
必要があれば下剤や整腸剤を産婦人科で処方してもらい、肛門部分に負担のかからない排便を心がけましょう。特に便が硬いことで肛門部分に傷ができたり、出るときの痛みがつらいようなときは、酸化マグネシウム製剤という緩下剤で便を柔らかくすることで、症状が改善されることがあります。

・同じ姿勢を続けないように過ごしましょう。
座ったままや立ちっぱなしなど同じ姿勢で長時間過ごすと、肛門のうっ血をきたすことがあります。肛門への圧迫を避けるため、姿勢を変えたり、軽いストレッチをするなど、肛門周囲の血行を促しましょう。

妊娠中の痔に使う薬は?

痔の薬は、飲み薬に比べると薬の成分が体に吸収される量が少ないので、比較的安全に使える薬といえます。

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