子育て情報『妊娠中に「痔」!? 痔になりやすい理由と悪化させないためにできること』

妊娠中に「痔」!? 痔になりやすい理由と悪化させないためにできること

しかし、長期間は使わないほうが良いと考えられるもの(ステロイド入り)や、妊娠中には使わないほうが良い抗生物質の含まれている軟膏などもあります。いずれにしても使用にあたっては、産婦人科医とよく相談すると良いでしょう。

出産すると、痔は自然に治る?

妊娠や出産をきっかけにできた一時的な痔は自然に治ることもありますが、症状を我慢したり、悪化した状態で出産や子育てをすることはつらいことです。

妊娠中は、産婦人科に相談しましょう。症状がつらい場合は、肛門科などの専門医を紹介してもらいましょう。出産直後は入院中や退院時の診察で、自然に治ることが期待できるのか、治療が必要かについて担当医に相談しましょう。

産後は1カ月健診を終えると、産婦人科へ通うことがなくなり、改めて医療機関を受診するきっかけをつかめないまま子育てをする人は多いです。症状がつらい場合は、早めに肛門科を受診して相談しましょう。


まとめ

妊娠中に痔になったら塗り薬で治るケースも多いので、悩むよりもまずは産婦人科に相談しましょう。

参考:
・産婦人科診療ガイドライン産科編2017

・肛門疾患(痔核・痔瘻・裂肛)診療ガイドライン2014年版日本大腸肛門病学会

・Pigot F et al:Risk factors associated with hemorrhoidal symptoms in specialized consultationGastroenterol Clin Biol 2005;29:1270-1274

・高野正博   妊娠・分娩と痔疾患日本大腸肛門病学会雑誌43(6)19901077-1082

監修者:医師 産科婦人科福岡医院院長 福岡 正恒 先生
京都大学医学部卒。同大学院修了後、京都大学助手、講師を経て、平成11年より産科婦人科福岡医院院長。京都大学在職中は、婦人科病棟や産科病棟などを担当。またこの間、英国エジンバラ大学・生殖生物学研究所に留学。日本産科婦人科学会・産婦人科専門医,京都大学医学博士

著者:助産師 古谷真紀
一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー

大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。
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