お食い初めには何を準備したらいい? ママの疑問に助産師がアドバイス!
河原の石を使う場合はきれいに洗ってから使うのが良いでしょう。
歯固めの石を自分で用意する際、特に色や形について決まりは設けられていません。黒くて丸い石が定番ではあるものの「見た目が美しいから」という以上の理由はないケースがほとんどです。歯になぞらえて白っぽい石や、四角い石を用意しても大丈夫です。ただし、持ち歩きがたいへんにならないよう、小石にしておきましょう。個数は1、2個にしておくのが一般的です。
祝い箸
歯固めの石と同じく、お食い初めで大切な役割を果たす道具が「祝い箸」です。祝い箸はお食い初めのような「お祝い膳」のために用いられる箸です。
祝い箸は「末広がりの八寸」と呼ばれる形状をしており、丸みを帯びながらも両端が細くなっているのが特徴です。日本や中国では、末広がりの形は「どんどん豊かになっていく」との意味があるため、祝い箸はこうしたデザインとなりました。由来がきちんとあるので、お食い初めでは末広がりの祝い箸をそろえておくとよさそうです。
祝い箸も家に置いていなかった場合はお店で買うことも可能です。食器の老舗や百貨店などでは、祝い箸の専門コーナーを設けていることも多く、質の高い商品が手に入ります。祝い箸は普通の箸と違い、中央部分を持って使います。そして、先端から1寸、つまり約3cmのみを用いて食べ物をつまむのがルールです。なお、両端とも細くなっているのは、神様にも使ってもらうためなので、お食い初めで使うときは片側だけを使うようにすると良いそうです。
お祝い膳
お食い初めではお祝い膳を用意します。お祝い膳は地方や家系によって異なるものの、「穀物」「海産物」「山の恵み」「飲み物」「塩」を取りそろえることです。これは、赤ちゃんが一生食べ物に困らないようにとの意味があります。お祝い膳ではめでたい食材で料理を作るので、赤飯、鯛、はまぐりのお吸い物や紅白の煮物などが有名メニューです。なお「塩」のかわりに「お漬物」を用意するケースが大半のようです。
これらの食材に特別感を加えるため、お食い初めでは敷き紙や紅白紙などが多く用いられています。見た目をよくするには敷き葉を使ってみるのも効果的でしょう。日本のお祝い事では大活躍する飾り紐をそえてメニューを出す家庭も少なくありません。
飾り紐はわざわざ作らなくても、ご祝儀袋についているものをとって流用すると効率的です。