子育て情報『流産を繰り返しての妊娠… 出生前診断の葛藤。安心したくて決断したのに』

流産を繰り返しての妊娠… 出生前診断の葛藤。安心したくて決断したのに

目次

・まさか自分が不妊治療をするなんて
・不安な不妊治療だけではなく不育症も
・繰り返す流産で不安定に
・羊水検査陰性の結果も素直に喜べず
・著者:仲本まゆこ
出生前診断のイメージ


不妊治療、不育症、高齢出産と不安要素が重なり、出生前診断という選択肢を視野に入れました。妊娠がわかったときも喜んでばかりはおられず、無事出産できるのだろうかと後々まで不安を拭い去ることはできませんでした。そして出生前診断を選択した結果、どうなったのかをお話しします。

まさか自分が不妊治療をするなんて

“避妊をしなければ子どもはできるもの”と思っていた私にとって、不妊治療を選択すること自体とても衝撃的な現実でした。初めて不妊治療を知ったのは子どものころでしたが、不妊治療に対してポジティブな印象は持っていませんでした。

現在では、不妊治療はそれほど特別なことでもありません。しかしながら、子どものころに感じたことは、不妊治療を始めるときの足かせになりました。子どもは欲しいけれど不妊治療はしたくないという矛盾した考えでは、子どもをもつことは叶わないと思い、28歳のときに思い切って治療を開始することにしました。


不安な不妊治療だけではなく不育症も

私にとっての不妊治療は、とてもつらいものでした。治療をおこなっても結果が出ないと、もっと頑張ってしまいます。しかし、不妊治療は頑張っても結果が伴うものではありません。頑張っても頑張っても結果が出ないことに対して、憤りや不安を感じる日々が続きました。

そんななか、待望の妊娠、流産を繰り返し、不妊治療をしながら不育症の治療が始まります。不妊治療を始めたときは、流産することや不育症の可能性など考えることはありませんでした。


繰り返す流産で不安定に

待望の妊娠と悲しい流産を短いスパンで繰り返しました。妊娠しても出産できるわけではないということを身をもって体験し、出産までこぎつけても幸せな出産が待っていてくれるとは限らないと考えるようになってしまいました。そういった不安の増幅から、出生前診断を視野に入れるように……。

私にとっての出生前診断とは、増幅した不安から逃げ出すための検査でした。NIPT(新型出生前検査)を受けましたが、期待は裏切られ、再検査、羊水検査を受けることに。いろいろありましたが、最後は羊水検査で陰性が出て、無事に37歳で赤ちゃんを出産することができました。 

羊水検査陰性の結果も素直に喜べず

最終的に羊水検査で陰性が出ましたが、その結果を素直に喜ぶことはできませんでした。

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