子育て情報『3児ママ小児科医がわが子に必ずインフルエンザ予防接種をする理由。異常行動から子どもを守るには?』

3児ママ小児科医がわが子に必ずインフルエンザ予防接種をする理由。異常行動から子どもを守るには?

 

異常行動を見たら

インフルエンザ自体は脳に影響を及ぼすことが多いので、インフルエンザ脳症ではなくても異常行動がでるお子さんはたくさんいます。30分くらいでおさまってしまう異常行動は様子を見ていても大丈夫ですが、不安であれば病院に相談してみましょう。#8000や救急外来をしている病院に電話相談をしてみることもできます。

看病のコツとしては、一般的な風邪の看病と同じで大丈夫ですが、

①異常行動が続かないか

②けいれんをしていないか

③脱水症状を起こしていないか

に気をつけましょう。

解熱剤や熱性けいれんの予防をしているお子さんは、予防薬などを使って大丈夫です(逆に、けいれん予防をしている子はしっかり予防薬を使いましょう)。


異常行動の対策、どうすればいい?

厚生労働省から、インフルエンザにかかったときの具体的な対策法が発表されています。

◆原則 ※これまでにも注意喚起を行っている内容

抗インフルエンザウイルス薬の種類や服用の有無によらず、インフルエンザと診断され治療が開始された後、少なくとも2日間は、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することを原則とする旨の説明に加え、次の注意喚起の例が考えられます。

◆小児・未成年者が住居外に飛び出ないための追加の対策(例)
(1) 高層階の住居においては、例えば、
・ 玄関及び全ての窓の施錠を確実に行うこと(内鍵、補助錠がある場合はその活用を含む。)、
・ ベランダに面していない部屋で療養を行わせること、
・窓に格子のある部屋がある場合はその部屋で療養を行わせること、等、小児・未成年者が容易に住居外に飛び出ない保護対策を講じることを医療関係者から患者及び保護者に説明すること

(2) 一戸建てに住んでいる場合は、例えば、

(1)の内容のほか、出来る限り1階で療養を行わせること

インフルエンザ脳症とインフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンは、接種しても発症してしまうことがあることから、あえて接種しないという方もいます。集団接種があった時期(1960〜70年代)よりも現在、ワクチンの接種率は下がっています。そのため、インフルエンザ脳症で死亡する小児や、インフルエンザにより死亡する高齢者が増えたというデータがあります。

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