温泉には入っちゃダメ? 妊娠中に避けたほうがいい温泉や注意点はコレ!
赤ちゃんが生まれる前に夫婦2人きりの時間を楽しもうと温泉旅行を考える人もいらっしゃるようですが、妊娠中は温泉に入れないと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? 実際のところ、妊娠中は制限があるのか、温泉に入ってもよい場合、気をつけることはあるのかなどを詳しく見ていきましょう。
妊娠中の温泉入浴は問題ない?
妊娠中の温泉入浴が自宅でのお風呂タイムと差異がほとんどないことから、妊婦さんが温泉に入っても問題ないと言われています。特に入ってはいけない時期などもありません。しかし、妊娠中の温泉がよくないと聞いた人が多いのも事実です。なぜ妊娠中に温泉に入ってはいけないと言われているのでしょうか。
●妊婦さんは温泉に入れないと言われている2つの理由
妊娠中(特に初期と末期)の温泉入浴がよくないと言われているのは、出血や流産、破水などのトラブルが心配されているためです。ただ、温泉に入ることが出血や流産、破水を誘発する原因になるという根拠はないとされています。
そして、これまで温泉法によって妊婦の温泉入浴が禁忌とされていたためです。
環境省の依頼を受けて日本温泉気候物理医学会が調査した結果、妊娠中の温泉浴を禁忌としなければならない根拠が見つからず、2014年の温泉法が改定のタイミングで「妊娠中(特に初期と末期)の入浴は禁忌」の項目が削除されました。
現在は法改定によって妊娠中に温泉に入ることは禁忌とされていません。それでも、法改定されたことを知らないため、今もなお、妊娠中は温泉に入ってはいけないという認識でいる人が多いことも、妊婦さんが温泉に入れないと言われている理由の1つです。
妊婦さんが避けたほうがいい温泉はある?
妊娠中は妊娠していないときに比べると皮膚が敏感になりやすいです。もともと肌が敏感という人は刺激の強い温泉や、泉温が高い温泉は避けたほうが無難です。
●妊娠中に避けたほうがよい温泉の泉質
温泉は、温泉水に含まれる化学成分の種類と化学成分量によって10種類に分けることができます。
<温泉の種類>
① 肌への刺激が少ない「単純温泉」:岐阜県の下呂温泉など
② 日本の温泉の泉質で比較的多い「塩化物泉」:静岡県の熱海温泉など
③ 皮膚乾燥症などによいとされる「炭酸水素塩泉」