夜泣きには抱っこもトントンも必要なし!【3児ママ小児科医のラクになる育児】
こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では7歳、5歳、4歳の子育て中です。生後2カ月くらいになると、睡眠のリズムもついてきて、少し体がラクになる……と思いきや、今度は夜泣きで全然ラクにならない!ということ、よくあると思います。
夜泣きすると抱っこやトントンをする方も多いと思いますが、実はこれ、いらないんです。その理由をお話ししたいと思います。
ママからよくある相談「夜泣きがつらい」
「新生児期が過ぎて、夜寝るようになったと思っていたら生後3〜4カ月、6〜7カ月、9カ月くらいにまた夜グズグズと泣くようになってきた」「夜間、頻繁に起きるのでつらい」というご相談が、ちょこちょことあります。
私も特に第1子のときは、夜泣きというか寝かしつけの段階からすごく苦労しました。
第3子のときには、「寝かしつけや夜泣きで起こされていては体がもたない!」と、ネントレ(ネンネトレーニング)をすることを決め、生後6週からネントレを始めました。
その甲斐あって、生後8週目のころから、20時~6時までぐっすり寝る子になってくれました。私は第3子の産後の肥立ちが悪く、体がすごくつらかったのですが、子どもが寝てくれたおかげでなんとか仕事と育児を続けることができました。
どうして夜泣きするの? 原因は?
夜泣きが起きやすい時期は「メンタルリープ 」とも言って、赤ちゃんの精神や体がよく発達する時期が多いです。それ以外の時期でも夜泣きが起きることはあります。
赤ちゃんはそもそも大人よりも睡眠が浅いんです。ただ、睡眠のパターンは大人と似ていて、眠りが浅い「REM(レム)睡眠」と、眠りが深い「non-REM(ノンレム)睡眠」とがあります。
大人はREM睡眠のときも起きずに朝まで寝続けることができるのですが、そのときに起きてしまう子がいます。夜泣きはこれが一番多い原因です。
夜泣きをなくすにはどうすればいい?
つまり、夜泣きを改善するためには「途中で起きてしまうことをいかになくすか」が大切になります。
なので、夜泣きのときにあやしたり、抱っこしたり、おっぱいやミルクをあげてしまうと、赤ちゃんをますます覚醒させる方向に持っていってしまうので、逆効果です。
ネントレは、「いかに赤ちゃんがひとりで中途覚醒からもう一度寝付くことを覚えるか」