夜泣きには抱っこもトントンも必要なし!【3児ママ小児科医のラクになる育児】
がキモとなります。
「ネントレ」ってかわいそう?
ネントレは基本的に、赤ちゃんが起きてしまったときに抱っこしたりせず、様子を見ます。様子を見る、といっても端から見ると放置してしまっているように見えます。
よく、外来でも「ネントレって赤ちゃんが傷ついたりしませんか?」という質問がありますが、今まで出ている論文では、ネントレが赤ちゃんに愛着障害をもたらしたり、赤ちゃんが精神的に不安定になることはないと言われています。ちなみに、赤ちゃんをただずっと放置するのではなく、本当に赤ちゃんの「様子を見ます」。
まず、やっぱりおなかが空いていそうで飲まないと寝ないなと判断したらおっぱいやミルクをあげます。具合が悪いのかなと判断したら熱を測ったりなど評価をします。
この「様子を見る」という行為が、言葉をしゃべれない赤ちゃんの思っていること、体調などを判断する力がつくことになったなと感じています。
この判断力は、昼間の育児にも活かすことができましたよ。
ネントレの開始時期
ネントレの開始時期は、赤ちゃんが昼と夜の区別がついてくる生後2カ月くらいからがおすすめですが、まだ生後2カ月だと夜におなかが減ってしまう子もいるので、本当に「様子をみながら」寝る時間を長くしていくのが大切だと思います。生後半年超えていたら、基本的に一晩中寝て大丈夫ですよ。(起こしてまで授乳しなくてOKです)。
「夜寝られること」の大切さ
「ネントレは全員しましょう」とは思っていませんが、夜はゆっくり眠れるようになったほうがいいと考えています。睡眠は、疲労をとる最も効果的な方法です。親も子どももぐっすり眠れることで、昼間の疲れを回復させることができます。
私が育児のなかで大切にしていたことの1つは睡眠です。子どもが幼稚園に入るころになったら、一番厳しくしていたことが「早く寝よう」でした。家族の睡眠を快適にして、体力をつけたいものですね。
夜に眠れないというのは、心身ともにとてもつらいもの。夜泣きで悩んでいる方は、小児科医に相談して解決することもありますので、予防接種や健診のときなど、一度相談してみるのもいいと思います。
夜泣きの対策をしっかりして、親も子もぐっすり眠り、楽しい子育てライフになるといいですね。